企業から中国に派遣されて駐在している方たちは、会社が住居を手配してくれます。
一方、現地採用の場合、基本的には自力で探す必要があります。
この際に、ぜひ利用すべきなのが「自如」(Ziroom)。
中国人の評価も高い不動産・住宅の総合情報アプリです。
本記事では、中国で自分に合った賃貸物件を探すのに役立つ「自如」(Ziroom)についてメモっていきます。
家具付きの部屋探しアプリ「自如」(Ziroom)とは
「自如」(Ziroom)は、部屋を貸す側・借りる側をマッチングさせる「O2O」(Online To Offline)のサービスを提供。
2011年に北京で設立された、割と新しい企業です。
の名の通り、自分の不動産を賃貸に回したり、民泊として活用させたりと、空き物件を運用するノウハウが蓄積されていて、特に若者を中心に利用者数を伸ばしています。
最大の利点は、オーナー(大家)との契約の下、「自如」(Ziroom)がメンテナンスの責務を負うところ。
部屋の内装、家具、家電の配置を代行してくれます。
①利用可能な都市
現在、「自如」(Ziroom)は以下の9都市に進出しているようです。
ボクは2018年から1年半、北京に滞在している時に「自如」(Ziroom)を利用。
それまでは住んでいた大連では全く知りませんでした。
なので、今更ながら、本記事は上記に拠点を置く方向けかなと思います。
②家賃の相場・計算方法
「自如」(Ziroom)の特徴は後述しますが、先に家賃について記載します。
北京での相場で言うと、1LDKで月6,000~8,000元(10万円~)。
広さは50~70㎡ですが、結構なお値段です。
上海:1LDKで月8,090元(約127,000円)
東京とあまり変わりませんね。
ただし、「自如」(Ziroom)では仲介手数料はかかりません。
また日本のように保険料、鍵交換、清掃代も不要。
もし1年間借りる場合は、
敷金(担保)=家賃の1ヶ月分
管理費=家賃の1ヶ月分
14ヶ月分が年間の費用となります。
(破損、損失が無ければ、退室時に敷金は戻ってきます)
管理費は毎年発生するため、2年目以降は13ヶ月分ですね。
アプリ上で表示される価格がベースになるため、費用計算・見積もりがしやすいかなと思います。
「自如」(Ziroom)の特徴
デジタル技術の進歩が著しい中国。
これをフル活用したサービスを「自如」(Ziroom)でも行っています。
特徴と言えば、
②物件は全て家電・家具付き
③掃除代行サービス
④無償メンテナンス
⑤賃貸の他、物件購入も可能
文化的に日本と大きく異なる部分もありますね。
①内見以外はアプリで完結
日本と同様に、部屋の下見(内見)は「自如」(Ziroom)の担当者が同行。
これ以外の、
- 内見の予約
- 本人確認(身分証明)
- 契約書サイン
- 支払い
- 鍵の受け渡し
は全てアプリ上で完結します。
連絡・金額交渉は基本チャットベースで行われます。
完全デジタル化で電子契約を採用していて、支払いも「微信支付」(ウィーチャットペイ、WeChat Pay)でOK。
対面で契約書の記入&印鑑(ハンコ)を押したり、銀行に行って振り込んだりといった手間は発生しません。
また「自如」(Ziroom)の物件の鍵は暗証番号式になっていて、入居時は臨時パスワードが発行されます。
これもアプリで知らされるため、内見以外で担当者と会うことは無いのです。
部屋の見学→入居まで最短2日程度で可能な場合もあり、スピード感が全然違いますね。
②物件は全て家電・家具付き
これは中国の住宅事情が関係しているかもしれません。
賃貸の場合、ほとんどが家電・家具付き。
引越しに必要なのは、自分の周辺物(衣類など)だけです。
「自如」(Ziroom)でも、生活に必要な最低限のアイテムが揃っています。
- テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ
- リビングテーブル
- ソファ
- クローゼット
- Wi-Fi
これらは全て備え付けてあり、買い替え等は不要。
電気コンロ、収納ラック、室内物干しスタンドは交渉によって、無償提供してくれることもありますね。
スーツケース1個で新たな生活を始めることが可能なのです。
③掃除代行サービス
「自如」(Ziroom)の物件を借りると、1ヶ月に1回、清掃員が部屋を掃除しに来てくれます。
台所・水回りまで隅々をキレイにしてくれるのは助かりましたね。
前述の管理費に清掃費が含まれていて、追加料金はかかりません。
掃除が億劫な人には有益なサービスでしょう。
④無償メンテナンス
家電の不良、家具の破損、水漏れなどは即時交換・修理をしてくれます。
故意で起こったものでなければ、無償。
ボクの場合、電子レンジと洗濯機が故障した際に、遅くても翌日には対応してくれました。
ちなみにコチラの申請・報告もアプリを通じて行いますよ。
⑤賃貸の他、物件購入も可能
あとはプチ情報になるのですが、
- 長期
- 短期
- ルームシェア
と様々な事情に合わせた物件が用意されています。
数ヶ月の出張であれば、「自如」(Ziroom)の短期を借りるのも一つの手でしょう。
新卒で手持ちが少ない社会人は、ルームシェアで借りることが多い様子。
1人当たり1,000~2,000元(16,000円)で抑えられるので、経済的な負担はありませんね。
(小中規模の都市に比べると、まだまだ高いでしょうが……)
まさに「自由自在」ですね。
中国語が不得意な方も安心を。
一応、英語でも「自如」(Ziroom)は対応してくれます。
見る限り、外国人の利用も結構多いようでした。
アフターサービスが充実しているのも、「自如」(Ziroom)の魅力だと思います。