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企業に所属しないで「留職」するという考え方【働きながら語学を習得】

フライト HALF TIME
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留学(語学の勉強)したいけど、経済的な余裕がない。
グローバルな思考で海外で働きたい。
異文化で生活するチャンスを掴みたい。

そんな方には「留職」という選択肢を検討してほしいと思います。

本記事では、「語学力ゼロなのに海外へ転職=留職」した体験談を添えて、お金をもらいながら、英語や中国語を習得できる働き方をメモっていきます。

企業に所属しないで「留職」するという考え方

海外の生活

とは言うもの、「留職」という言葉はあまり浸透していません。
なので、ピンと来ない方もいるでしょう。

まずは従来の意味合いを理解しつつ、解釈の幅を広げて考えてみます。

従来の「留職」とは?

企業に所属する人材がグローバル感覚を養うために現在の組織をいったん離れて、一定期間、新興国など、海外で働くこと。
出典:コトバンク

主に社会問題に取り組むことを目的に、会社が社員を途上国・新興国に派遣するプログラムを「留職」と呼んでいます。

いわゆる社員教育の一環で、企業の事業拡大や市場進出がメインではありません。

過酷な生活環境下、課題解決力やリーダーシップ、適応能力を備えることが期待できますね。
若手社員向けに「留職」を導入する企業が増えてきました。

また駐在員とも少し勝手が異なります。

日本の企業に属したままなので、社員にとっては(現地と比較して)高水準の給与が保証されているのが魅力的。
ほとんどノーリスクで異文化生活を送ることができるでしょう。

一方、厚い支援・保険で担保されている分、個人的には面白みに欠けると感じます。

そして何よりも、語学を身につけてあることが最低条件
「留職」の前に、英語などをマスターしておかないといけません。

また企業が期待を寄せる優秀な人材が派遣対象となり、全ての社員が参加できるとは限りませんね。
まずは社内競争に競り勝つ必要があるのです。

加えて、このようなプログラム自体を導入している会社もまだ少なめ。
企業に属したまま「留職」を目指すのは、結構ハードと言えるでしょう。

これからの「留職」の考え方

本ページで考える「留職」は、日本に拠点を置く企業から派遣される形ではなく、自分で現地に飛び込む「行動」そのもの。
いわゆる日本にいながら、現地採用の企業を探して、海外へ拠点を移すことに重点を置いています。

「留学」+「就職」
「留学」+「転職」

の略語と言ってもよいでしょう。

ここで使う留学は、学校に入って学問を学ぶアカデミーではありません。
もっとカジュアルに「外国語の能力を伸ばす」ことを目的とした、語学留学に近いです。

語学力ゼロで、国外の企業に就職・転職して、現地の言語を身につけながら働くこと。

という「留職」ですね。

大手求人サイトなどでは、日本に住む「海外で働きたい日本人」向けの案件が見つかります。

カテゴリー的には現地採用になるでしょう。
日本に本社を持つ企業の、海外子会社の場合が多いと思います。

よって出向・駐在員とは異なり、仕事の内容や役割も違いますね。
管理者・マネージャークラスではなく、実務オペレーションレベルです。

コールセンター

具体的には、日本人向けのコールセンターやカスタマーサポートなどが目立っていました。
日本語が話せればOKで、未経験・語学力ゼロでも採用されやすいです。

現地採用なので、給与は現地の人と同水準+α、日本の1/3程度。
収入は低くなりますが、地元に溶け込みながら、リアルな生活を体験できます

また日本語が堪能な外国人と一緒に働ける可能性があるのも利点かなと。
普段の生活で困った際に、相談できる相手も見つかるでしょう。

同僚などに支援を得たり、環境に溶け込みながら、語学を習得するといった働き方があるんです。

これまでの「留職」と比べると、社内の上司との人間関係やノルマ達成、評価・査定などなど無駄な消耗は発生しません。
挑戦するハードルがグッと下がりますね。

言葉ができなくても、日本を飛び出して、グローバルに活躍・生きる若者は増えるでしょう。
自ら海外での働き口を探す=「留職」がこれから主流になっていくと確信しています。

「留職」の経験談

ちょっとだけ、ボクの二度の「留職」経験を語ってみます。

①現地採用(中国語)
②青年海外協力隊(英語)

どちらも語学力が無くて飛び込んだ世界ですね。
現地で揉まれた結果、一定レベル以上の中国語・英語をマスターできました。

①現地採用(中国語)

「中国語を話せるようになりたい」
29歳の時、そう思って、転職活動を開始。
中国・大連のインターネット関連企業に「留職」しました。

それまでは中国語の学習経験は皆無。
ピンインの「ピ」の字も知りませんでした。

当時はまだ未経験・語学不要の求人応募が多く、売り手市場だったと思います。

職場は日本企業の現地法人で、仕事は日本人ユーザー向けのゲーム運営に携わりました。
本社の方たちとはもちろん、、同僚の中国人とのコミュニケーションも日本語です。

スマホゲーム

中国語が全く必要ありませんでした。

とはいえ、勤務時間以外は独学で、+同僚や友人から中国語を学習。
そして、3年ほどで日常会話レベルまで上達しました(成長は遅め)。

給与をもらいながら、中国語を身につけました。

その後は、中国語に更に磨きをかけて、北京の中国企業に転職します。
日本語を話せる社員はゼロ、面接や契約書も中国語と、大連とは全然異なる環境でしたが、まぁまぁ充実した仕事&生活を過ごすことができました。

②青年海外協力隊(英語)

「英語を話せるようになりたい」
という思いから、大学の就活時期に青年海外協力隊へ応募。
未経験でも参加できるのは何となく知っていましたので。

海外で働きたかったので、日本での就職は考えていません。
一刻も早く日本を出たいという気持ちが強かったんですね。

大学卒業と同時に約3ヶ月の研修に入ります。
訓練所(宿舎)で異文化理解、安全、医療、生きる力などを学び、一定の英語が備わりました。

研修が終わると、すぐにアフリカのガーナに派遣。
理数科教師として高校で働きながら、電気もガスも無いハードな生活の開始です。

アフリカのイメージ

周りには日本語を話せる人は全くいません。
(日本という国を知っている人も少ないくらい)

でも現地語も飛び交う中、英語のレベルはそこまで高くなく、普段の会話は高校レベルの英語で十分でした。
2年間の「留職」で不自由ない英語力が得られました。

帰国後は、小さな人材派遣会社に就職。
日本で生活する外国人に仕事を紹介する業務に携わりました。

人材登録のため数百名を採用しましたが、書類審査や面接、契約などは英語で行います。
「留職」の経験が活かされましたね。

北米、イギリス、オーストラリア、フィリピン、インド、アフリカなど英語圏の人々と出会いを通じて、視野や考え方が広がると同じに、もっと世界を知りたくなります。

そして次第に、お隣・中国の著しい発展と存在感が気になり始め、中国語に興味を持ち始めました。
ボクが「留職」としてとった行動は、①へと話が戻ります。

最後に…

本記事で伝えたいことは、

お金を払って言語を学ぶ=留学
お金を貰って言語も学ぶ=留職

の考え方です。
そのプロセスは企業の派遣・赴任型ではなく、自分で道を切り開くスタイル。

直接、現地に入り込んでしまう行動ですね。

今の時代、お金が無くても語学力ゼロでも、海外で生活できる術はいくらでも見つかりますよ。

英語ならフィリピン、中国語なら中国大陸や台湾、スペイン語なら南米諸国、その他の言語は該当する国へ。
まずは旅行で訪れて、自分の目で文化や言葉に触れてみるのもアリでしょう。

インターネットやSNSを駆使すれば「留職」は難しくありませんよ。

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