「WLって何?ALってどういう意味?」
「WLとALって何が違うの?」
「どうやって使い分けているの?」
そんな方に向けて。
NFT界隈で使われるWL(ホワイトリスト)とAL(アローリスト)という単語は、何れも「優先購入権」といった意味で使われます。
ただし、最近では「AL」の方を用いるのが一般的になってきました。
このページではWLとALの意味と使い方の違いについてメモっていきます。
・WLとALの意味と使い方の違いが分かる
・ALが浸透し始めた理由が分かる
・NFTの優先購入権を手に入れるための情報に敏感になれる
1. WL(ホワイトリスト)とAL(アローリスト)の意味
まずは両者の正式な名前と、優先購入権の意味について解説していきます。
①WLとALの正式名
WLとALはそれぞれ、
AL:Allow List(アローリスト)
Twitterなど文字制限がある場合や、すでに意味を知っている人とのコミュニティや間柄では、これらの略称が用いられます。
意味は冒頭の通り、NFTの「優先購入権」。
どちらも同じ意味で使われます。
②優先購入権とは……?
優先購入権とは言葉の通り、NFTを優先して購入できる権利のこと。
OpenSeaにて作品を売値(=二次販売の価格)ではなく、リリース時の販売・設定価格で手に入る特典のようなものです。
多くのNFTプロジェクトでは、初期価格は非常に安価に設定されています(例えば、0.001ETH(=200円)など)。
優先購入権を得ていれば、ほぼ確実にNFTが手に入るだけでなく、もし将来的にコレクションの価値が上がれば、例えば高値で売却できるなど、多くのメリットをもたらします。
日本で最も活発なNFT「CryptoNinja Partners」(CNP)のリリース価格も0.001ETH。
2022年11月時点の二次流通の出品価格は3.5ETHほどと、その価値は3,500倍になりました。
そんなこんなで、NFTコレクターや投資家は虎視眈々と優先購入権を狙っています。
2. WL(ホワイトリスト)とAL(アローリスト)の使い方の違い
プロジェクトにとっては、WL/ALを配布することで、コレクションの認知度が上げられるメリットがあります。
よってリリース前には、必ずと言っていいほど、Twitterなどで優先購入権の募集企画を実施しています。
ところが最近になって、WLよりもALの単語を用いるNFTプロジェクトが増えてきました。
理由は「ホワイト」がデリケートな意味合いを含んでいるから。
一部の人にとってWLを差別的に受け取ることがあり、この辺りを配慮している形ですね。
①「ホワイトリスト」の反対は「ブラックリスト」
ホワイトリストの反対語は、ブラックリスト。
意味的には「注意人物を記載した名簿」「警戒を要する人物・団体といった対象の一覧表」です。
特定のお店に出入り禁止になった人や、消費者金融から借金が多い人のリストのイメージでしょうか。
結構ネガティブな使われ方をされていますね。
NFTの優先購入権を与える際、「この人には絶対にあげない」という考えは存在しません(おそらく)。
一部のプロジェクトでは運営による選考が行われますが、漏れた方=ブラックリストという訳ではないです。
しかしながら、「ホワイトリスト」という単語を使うと、誤解を生むリスクが高まります。
1ヵ月ほど前からWLを見聞きする機会がグッと減りました。
②人種を連想させる用語を敬遠
さらに肌の色で人種を示す使われ方もありますね。
ブラック=黒人
特に欧米では非常に敏感な単語であり、安易に使用できません。
なので、ホワイトリストと呼ぶのが似つかわしくなくなってきた、というのが背景にあります。
③AL=許可されたリスト
一方、AL(Allow List)は「許可された人のリスト」。
そこには人種差別的な意図は含まれていません。
単純に「NFT販売開始時に購入を認められた人」といった意味になります。
WL(ホワイトリスト)→AL(アローリスト)へ切り替わり始めたのは、2022年の10月頃。
どちらも同じ用途を持ちますが、NFT界隈ではALが主流となっています。
WL(ホワイトリスト)とAL(アローリスト)の意味と使い方の違いのおさらいです。
- WLはWhite List(ホワイトリスト)の略
- ALはAllow List(アローリスト)の略
- どちらもNFTの「優先購入権」の意味
- 差別的な含みを配慮して、現在ではALが一般的に使われる
Twitterなどで「AL」の文字を見かけたら、「NFTの優先購入権を配っているんだなぁ」と思ってもらえれば大丈夫です。