中国版LINEとも言われているメッセンジャーアプリの「微信」(ウィーチャット、WeChat)は、国民の生活インフラ/プラットフォームして、もはや無くてはならない存在です。
チャット&近況シェアはもちろん、買い物や各種支払い時(ネットショッピング、配車サービス、通信料、家賃など)のキャッシュレス決済や家族・友人への送金、ゲームに至るまで使用しない日はありません。
機能性・利便性はLINEを軽々と超えており、まだまだ進化しています。
サービスを開発・提供しているのは「腾讯」(テンセント、Tencent)で、1999年に発表したインスタントメッセンジャーソフト「QQ」(キューキュー)によって急成長し、中国を代表する巨大IT企業となりました。
QQはパソコン版からスタートしていることもあり、今でもオフィスワーカーを中心に人気のアプリ。
個人・グループチャット内のヒストリー検索、ドキュメント共有、ボイス・ビデオ通話といった業務時のコミュニケーションに長けていて、普段の連絡手段としての微信との使い分けがなされています。
本記事ではWeChatのビジネス版「企業微信(」ウィーチャットワーク/WeChat Work)についてメモっていきます。
企業向けのWeChat Workアプリ
インターネット通信環境が十分に整備された昨今、企業に所属していても「毎日会社に出勤する」といった必要性が薄くなってきました。
特にIT関連の場合は、ネットが繋がれば場所に関係なく仕事ができます。
(これは個人事業者にも言えることです)
実際、ボクもリモートワークを行っていますが、全く不便さは感じません。
会社と同じように、家でも問題なく作業ができています。
通勤が省かれる分、一日の有益な時間が増えました。
ただし、企業がにとっては不安が残るでしょう。
「各自の任務をきちんとこなしているのか」
「プロジェクトの進捗はどうか」
などなど、管理する側は気になるところ。
目が届かない社員の状況を把握するために、新たなツールが必要になります。
そこで、多くの企業に導入されているのが「企業微信」(ウィーチャット・ワーク、WeChat Work)。
微信の基本機能を拡大させたアプリで、業務上でのコミュニケーションを取りやすく、且つ組織管理をサポートしてくれます。
日本的に言うと、報・連・相を整えやすい、といったところでしょうか。
2016年にリリースされたWeChat Workが今、微信とQQを兼ね備えたビジネスアプリとして急速に浸透しています。
きっかけは脅威を振るう新型コロナウイルス対策のため。
多くの企業がリモートワークを採用・指示していて、推定2億人もの人々が在宅で業務をこなし、WeChat Workを利用し始めたとも。
将来、これを応用したサービスが世界へと広がっていくかもしれません。
今回も前置きが長めですが、これからWeChat Workのあれこれを紹介します。
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WeChat Workにある機能とは…?
会社側が企業アカウントを作成すると、社員に通知が届きます。
社員は微信の個人アカウントと紐づけ・ログインして、WeChat Workを使用します。
①基本メニュー
アプリのUIはこちら。
メニュー(画面下部の緑枠①)は、
Contacts:組織図と連絡先
Workspace:ワークスペース
Me:個人情報・設定
と分かりやすい。
チャット内で表示されるアイコンは、連動している個人の微信アカウントのものと同じ。
左から2番目の組織図では、部署ごとに整理された社員の連絡先を確認できます。
プライベートで連絡先を交換していなくても、WeChat Workを通じてコンタクトが取れるのが便利です。
②様々なツール(Workspace)
注目すべきはワークスペース内の各コンテンツ(画面のオレンジ枠②)。
業務に必要な様々なツールが入っています。
ボクの会社が設定しているのは主に以下で、企業ごとに設定変更が可能です。
Enterprise Mailbox
メール管理ソフト
いつも使っているように、会社のアドレスでメールを送受信できます。
Approvals
システム申請
備品購入、項目追加申請、アクセス権限申請……諸々の手続きはココで行います。
企業によって用途は異なると思います。
Meeting
オンライン会議
ミーティングの予約、スケジュール設定、参加者招集と通知が行えます。
ボイス及びビデオ通話機能を使って、遠隔地にいる上司・同僚と会議が可能です。
Enterprise Mailbox
顧客の連絡先
権限を持っている者が操作・管理できるようです。
Customer Group
顧客専用のグループチャット
同じく権限を持っている者がグループを作成できます。
Customer Moments
顧客専用の近況シェア機能
自社製品の告知や活動報告などに使うのでしょうか。
Calender
スケジュール管理
組織内で日程をシェアするときに役立ちます。
Health Report
健康状況レポート
今一番必要とされている機能で、体調に変化があった際、すぐに報告できるようになっています。
WeDrive
ドキュメント共有機能
社内の告知やアンケート、情報収集にも利用されます。
WeDrive
共有フォルダ
どこにいても必要な資料へアクセス・閲覧・保存できるクラウドストレージです。
Live
動画の生配信
どこにいてもライブ中継が楽しめます……目的は何でしょう……。
Report
報告書
日報や週報を提出するための機能で、ファイルの添付が可能。
報告された側は、ここから直接フィードバックやコメントを記入します。
もちろん、画面内の記載フォーマットも企業ごとにカスタマイズできますよ。
今日の業務内容、明日の予定、特記事項を記入して提出
日事清
タスク管理機能
毎日やるべきことを、緊急度・重要度に区分して整理できるようになっています。
他にも【社内公募】、【研修】、【福利厚生】などの項目もあって、使い方は千差万別。
また社内システムとも連動でき、休暇申請・出張申請もWeChat Workから手続きできます。
まさに「スマホさえあれば、どこでも仕事ができる」って感じですね。
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新型コロナウィルスの拡大によって、生活が一変。
本当に、場所に関係なく仕事を行える時代となりました。
今はこんなご時世ですが、状況を見つつ、働き方そのものを変えていこうと強く思っています。
近い将来、WeChat Workのようなアプリを最大限活用すれば、オフィス自体もいらなくなるかもしれませんね。