「中国の「微信」(ウィーチャット、WeChat)アカウントを日本でも使用したい」
「WeChatアカウント引き継ぎの方法や注意点を知りたい」
「「微信支付」(ウィーチャットペイ、WeChat Pay)をキャンセルしたくない」
そんな方、特に中国からの帰国者に向けた内容です。
本記事では中国のWeChatアカウントを日本で引き継ぐ方法をメモっていきます。
中国のWeChat(微信)を日本のスマホに引き継ぐ方法
ボクは先日、中国で使用していた「小米」(シャオミ、Xiaomi)のスマートフォンから、日本で購入した「Google Pixel 4a」へと、WeChatのアカウントを実際を引き継ぎました。
スクリーンショット付きで以下に手順を書き残しておきます。
1. 中国の事前に準備しておくこと
まずは当然ですが、
- 中国で使用していたのスマートフォン
- 日本で購入したスマートフォン
をご用意してくださいませ。
そして日本で購入した端末にもWeChatアプリをインストール。
日本のGoogle Playより入手が可能です。
既存のスマホ(中国の端末)からはアンインストールする必要はまだありません。
引き継ぎが完了するまで、念のため、残しておきましょう。
WeChatを引き継ぐ方法は2通り。
②WeChat IDもしくはEメールアドレス
でログイン&データ移管をすることができます。
・中国の携帯電話の番号を有効にする
・WeChat IDもしくはEメールアドレス
・パスワードを設定
電話番号を有効にする理由は、認証のショートメールを受け取るためです。
ただし、日本に帰国しても毎月の維持費が発生するため、デメリットにはなりますね。
よって、WeChat IDもしくはEメールアドレスに紐づけるのが良いかもしれません。
いずれにしてもパスワード設定は行っておきましょう。
2. 中国の携帯電話の番号で引き継ぐ手順
先に中国の携帯番号によるデータ移管の方法を説明します。
①アプリを起動
アプリを起動して、左側の「ログイン」をタップ。
右側の「電話番号で登録」は新規アカウント用です。
なお、右上の「言語」で各国の言語を選択可能。
中国語は「C」の欄にありますよ。
②中国の携帯電話の番号を入力
地域は「「中国大陸」(+86)」を選択。
携帯電話の番号は11桁の数字を入力します。
そして「次へ」をタップすると、以下のメッセージが表示されます。
とりあえず「了解」を押しましょう。
続いて、各種アクセス権限の許可の有無を求められました。
少し不安がある方は、とりあえず「許可しない」を選択してもOKです。
ただ、もし「許可しない」によって先に進めなくなったら、やむを得ず「許可」をタップしましょう。
③パスワードまたはSMSコードでログイン
次の画面にてログインを行います。
B. 中国の携帯電話で受け取ったSMS(ショートメール)の確認コードでログイン
この2パターンのどちらか。
A. パスワードでログイン
事前にパスワードを設定してある場合は、入力後に「ログイン」をタップ。
下記の「④セキュリティ認証&引き継ぎ完了」の項目へ進んでくださいませ。
※パスワードを忘れた場合
パスワードを失念してしまった……という方は画面下の「パスワードを忘れた場合」を選びましょう。
(実際のボクもパスワードを覚えていませんでした)
次の画面ですが……なんと、ここでも古いパスワードが必要となります。
これが分からないというのに……すかさず「古いパスワードを忘れましたか?」をタップですね。
以下のメッセージが表示されるので「送信」を選択。
中国の携帯電話の番号が入った旧スマホに6桁の確認コードが届きました。
この数字を日本のスマホ画面に入力して「次へ」と進みます。
そして以下の通り、新しいパスワードを設定しましょう。
今度は忘れないようメモをとったら、右上の「完了」をタップ。
「携帯番号でログイン」の画面の戻るので、先ほど設定したパスワードで、再度ログインを試みてくださいませ。
問題なければ、セキュリティ認証へと切り替わります。
B. 確認コードでログイン
確認コード(ワンタイムパスワード)を利用する場合は、「SMS確認コードを使用してログイン」を選択。
次の画面にて「送信」をタップしましょう。
下記のポップアップが出現します。
入力した電話番号に確認コードを送信しますよ、という内容ですね。
番号に間違いが無ければ、OKを押しましょう。
少しすると中国のスマートフォンにSMS(ショートメッセージ)が届きます。
記載されてある確認コードを、先ほどの画面に入力して「ログイン」をタップですね。
④セキュリティ認証&引き継ぎ完了
これだけではまだログインすることができません。
本人確認のステップを踏むことになります。
最初はパズル合わせ。
ピースをスライドして、枠にはめ込みましょう。
すると「安全验证」(セキュリティ認証)の画面が表示されます。
緑色のボタン(开始验证)を押して、次の項目へと進みます。
認証方法の選択項目が表示されました。
日本語訳は上から、
- 質問に回答する
- QRコードを読み取る
- 友だちに認証を依頼
質問とは……おそらく、アカウント作成時に設定したものかと思いますが、完全に忘れてしまいました。
よって、スルー。
一番下の「友だちに認証を依頼」は最低2人の協力が必要。
友だちに6桁の数字を電話等で伝え、自分のWeChat宛に送ってもらわなければいけません。
相手の都合もあり、速やかな手続きは難しいと思います。
こちらも手間がかかるので、一番手っ取り早い真ん中の「QRコードを読み取る」を選びましょう。
画面にQRコードが表示されるので、中国のスマホでWeChatアプリを起動させ、読み取ります。
読み取りに成功すると、日本のスマホ画面では↓
「以前の端末にて確認をしてください」といった感じのメッセージが表れます。
一方、中国スマホには↓が表示されるかと思います。
「授权」(権限を与える)をタップすれば、データの引き継ぎは完了。
新しいスマートフォンに既存のアカウント情報(連絡先など)が無事移行されました。
ただし、メッセージ履歴は引き継がれません。
悪しからずです……。
3. WeChat IDやEメールアドレスで引き継ぐ手順
次はWeChat IDやEメールアドレスでの引き継ぎ方法です。
まずは最初の画面で「その他のログインオプション」をタップ。
すると、下に、
- WeChat ID/Eメール/QQ IDを使用してログイン
- Facebookでログイン
のバーが出現します。
中国ではFacebookは基本アクセスができず、アカウント連携している方は少ないと思います。
なので、「WeChat ID/Eメール……」を選びましょう。
その後の手順は上記と同じ。
②パスワードを入力
③セキュリティ認証
ですね。
スマホを買い替えるなどでデータを引き継ぐ場合、この方法が一般的かもしれません。
中国で使っていたアプリやサービスのアカウント、例えば、銀行口座や「支付宝」(アリペイ、Alipay)などは全て電話番号とパスポート情報で紐づけされいます。
解約してしまうと(電話番号を手放すと)、追々厄介なことになりそうなので……中国の電話番号を残しておく必要がありました。
維持費は月額で18元(300円)。
口座が凍結されると困りますし、やむを得ない選択ですね。
そんな事情もあって、本記事では中国の電話番号を使ったWeChatの引き継ぎ方法をご紹介いたしました。
ご参考になれば、幸いでございます。