牛丼屋の代名詞と言えば、やはり「吉野家」でしょう。
中国の各都市の中心部はもちろん、高速鉄道の駅や空港にもある、日本を代表するチェーン店ですね。
でも、このサイトで敢えて紹介したいのは、日本では店舗数No.1の「すき家」。
意外と(⁉)知られなかった事実かもですが、もちろん中国国内にも進出しているのです。
本記事では中国で展開する「すき家」のアレコレをメモっていきます。
中国での「すき家」の展開状況
「すき家」は中国語で「食其家」と書きます。
ロゴはサムネイル通りで日本と同じ。
日本人ならデザインを見ただけで「すき家」と分かるでしょう。
公式サイトによると、
売上も好調に推移し、今後も出店を増やして、海外展開の主軸となっていきます。
現地のマネジャーやクルーとともに、食の安全、安心、おいしさ、早さ、サービスの良さ、店舗の心地よさと、日本以上にレベルアップを目指します。
とあって、中国進出への意気込みを感じます。
中国国内の店舗数は約300店(2020年5月時点)。
ちなみに吉野家は600店なので、中国では倍の差が開いています。
中国人にとっても、
牛丼=吉野家
の縮図は変わらないようです。
中国の「すき家」の雰囲気
中国の大型ショッピングモールは高層階がレストラン街・フードコート、地下1階がスーパーマーケット&フードコートの構造となっています。
有名なチェーン店やファーストフードは街中のテナント型ではなく、モール内に出店している場合が多く、「すき家」も例外ではありません。
遼寧省大連市で見かけた「すき家」も、まさにそんな感じ。
外壁はなく、オープンスペースで食事を楽しめます。
ただし、ボクが訪れたのは2020年5月頃。
まだ新型コロナウイルスがギリ収まっておらず、店内はガラりとしていました。
入口には大きなメニューやサンプルが掲示されてあって、イメージが付きやすい。
テイクアウトもでき、この辺りは日本と変わりませんね。
中国の「すき家」のメニュー
イタリアンレストラン「サイゼリヤ」や、うどんで有名な「丸亀製麺」同様、「すき家」も日本色を残しつつ、現地に合わせて上手くカルチャライズを行っています。
日本のチェーン店では見られないメニューもあって、興味深い。
では、価格とともに日中のメニューの違いを見ていきましょう。
①牛丼
商品名 | 中国 | 日本 |
牛丼 | 16元(248円) | 350円 |
おんたま牛丼 | 21元(326円) | 430円 |
トマト牛丼 | 22元(341円) | – |
キムチ牛丼 | 20元(310円) | 480円 |
チーズ牛丼 | 25元(388円) | 500円 |
マーボー牛丼 | 24元(372円) | – |
ナス牛丼 | 21元(326円) | – |
②カレー
商品名 | 中国 | 日本 |
牛肉カレー | 24元(372円) | 690円 |
特製カレー | 16元(248円) | – |
おんたまカレー | 21元(326円) | 570円 |
とんかつカレー | 24元(372円) | – |
からあげカレー | 23元(357円) | 680円 |
チーズカレー | 22元(341円) | 640円 |
③ラーメン
商品名 | 中国 | 日本 |
醤油ラーメン | 26元(403円) | – |
トマトラーメン | 27元(419円) | – |
豚骨ラーメン | 26元(403円) | – |
チャーシューラーメン | 32元(496円) | – |
ラーメンは独自メニューなのでしょうか。
中国では定番メニューとなっています。
④その他の丼
商品名 | 中国 | 日本 |
照り焼きチキン丼 | 21元(326円) | – |
海鮮丼 | 21元(326円) | – |
サーモン丼 | – | 710円 |
まぐろたたき丼 | – | 620円 |
うな丼 | 45元(698円) | 790円 |
うなぎが牛丼に乗っかったデラックス丼的なのが人気があるようです。
⑤おでん
商品名 | 中国 | 日本 |
タマゴ | 2元(31円) | – |
大根 | 2元(31円) | – |
糸こんにゃく | 2元(31円) | – |
タケノコ | 2元(31円) | – |
昆布 | 2元(31円) | – |
竹輪 | 3元(47円) | – |
ソーセージ | 3元(47円) | – |
つみれ串 | 3元(47円) | – |
巾着袋 | 3元(47円) | – |
おでんは日本で全くお目にかかれないメニューかもしれません。
ローソンでは年中販売しているほど、おでんは中国人にとって大切なフードです。
⑥サイドメニュー
商品名 | 中国 | 日本 |
みそ汁 | 8元(124円) | 80円 |
とん汁 | – | 190円 |
からあげ | 15元(233円) | 100円/280円 |
とんかつ | 12元(186円) | – |
コロッケ | 6元(93円) | – |
たこ焼き | 8元(124円) | – |
おんたま | – | 80円 |
キムチ | – | 130円 |
茶碗蒸し | 6元(93円) | – |
冷やっこ | – | 120円 |
たこ焼きやコロッケなど、お惣菜も充実。
他には秋刀魚やキッズプレートなんていうのもありました。
実食&中国人の評判は…
一部を抜粋した感じなので、偏りがあるかもですが……各店舗の評価は概ね4~5星(5が満点)で、悪くありません。
おでんや温泉卵といった独特の品ぞろえも、好評を得ている理由の一つに挙げられます。
実際にボクも実食してみましたが、本当に美味しい。
次も遭遇したら、必ず飛び込むと思います。
ボクは北京、大連、深圳と生活してきましたが、実は「すき家」はあまり見かけません。
都市部のオフィス街などでは、圧倒的に吉野家が上といった感じ。
マクドナルド、ケンタッキー、スターバックス、吉野家
のように外資チェーン店のトレンド的存在といったところでしょうか。
なので、「すき家」が目に入ったときは凄くテンションが高まります。
ガチャでレア度の高いアイテムを引き当てた感覚に近いですね。
見たことないメニューがたくさんあって、ついたくさん注文。
定番の牛丼も吉野家より美味しく感じました」