ボクは中国に約8年生活をしていました。
その間は紆余曲折あったのですが、何とか人生のパートナー(中国人の妻)に出会うことができました。
さて中国国内で、中国人と外国人が結婚手続きを行うには、「婚姻要件具備証明書」(=独身証明書)というのが必要になります。
「祖国で既に結婚していない」
という証明ですね。
当然、日本人のボクも提出しました。
このページでは中国で暮らす日本人がどうやって「独身証明」を申請&取得するのか。
その手順や注意点についてメモっていきます。
・日本人が中国国内で「独身証明書」を取得する手順が分かる
・申請時の注意点が分かる
独身証明書の取得方法①:申請条件
「独身証明書」申請の前提条件は、
・本人による申請
ここを訪れている皆さまは、おそらく条件を満たしていると思います。
念のために、確認しておく次第でした。
では早速、資料の準備に取り掛かりましょう。
独身証明書の取得方法②:必要な資料
まずは「独身証明書」の申請&取得に必要な書類などを準備。
申請する本人(日本人)と婚姻相手(中国人)、それぞれが用意しないといけません。
それは以下の6点。
■本人(日本人)
①申請書
②戸籍謄本(1通)
③パスポート
■婚姻相手(中国人)
④居民身分証
⑤居民戸口簿
■費用
⑥手数料
①~⑤はコピーではなく、全て原本を提出します。
ここからは1つずつ掘り下げて解説していきます。
①申請書
「独身証明書」の取得申請をするために記入するシート。
在中国日本大使館の公式サイトから入手できます(外部サイトが開きます)。
記入方法は↓
画像だと大きくなるので、上下に分割して説明します。
(こちらも公式サイトより確認可能)
「申請者」欄の氏名(ローマ字)はパスポートの表記と同じ。
電話番号は自分のスマートフォンの番号、もしくは必ず連絡がとれる番号です。
その下に現在住んでいる中国の住所を記入しましょう。
「独身証明書」は原則として本人のみが申請できます。
代理人による申請はできません。
申請する証明書は「婚姻要件具備」。
日本での結婚状況を証明するためのものです。
必要部数は1通。
提出先は、結婚の手続きを行う役所である「婚姻登記処」になります。
申請理由は「中国国内における婚姻手続きのため」にチェック。
最後に自筆の署名を加えれば申請書の完成です。
とても簡単ですね。
申請書は大使館でも入手可能なので、申請の際、窓口の方にアドバイスをもらいながら記入しても大丈夫かと思います。
②戸籍謄本(1通)
「戸籍全部事項証明書」のことで、日本の役所にて発行・取得します。
自分が独身であることを証明する重要な資料となります。
発行日から3ヶ月以内のものを提出します。
ただし、日本に一時帰国する予定がない方は、日本にいる親族の協力が必要かもです。
ボクの戸籍は東京都にあるのですが、すぐに区役所へ行くことはできませんでした。
なので、両親に戸籍謄本の代理取得を頼み、原本を北京まで郵送してもらいました。
日本→中国まで大体1週間くらいで届くと思います。
もちろん帰国ついでに自分で手配するのもありです。
発行日と申請するタイミングだけ注意すれば大丈夫でしょう。
③パスポート
「独身証明書」を行う本人(日本人)のパスポート。
当然ながら、有効期限が切れていないものです。
④居民身分証
中国語だと「身份证」と呼ばれています。
婚姻相手(中国人)の身分証明カードですね。
申請当日はパートナーから預かって持参しましょう。
⑤居民戸口簿
中国語だと「户口本」。
日本でいう戸籍謄本にあたる、赤色の小さい冊子です。
この中に、現在「相手が婚姻していないこと」が示されています。
これも婚姻相手に用意してもらいます。
⑥手数料
発行にかかる費用は75元。
「支付宝」(アリペイ、Alipay)や「微信支付」(ウィーチャットペイ、WeChat Pay)での支払い不可です。
事前に現金の準備をお忘れなく。
以上の6点を揃えるのは最短で1日、最長でも2週間あれば十分かと思います。
やや手数がかかる②戸籍謄本の入手以外は、すぐに準備できるものなので。
独身証明書の取得方法③:申請場所
資料が整ったら、近くの日本大使館または領事館にて申請を行います。
開館日・受付時間を確認の上、資料を持参しましょう。
ボクは北京の日本大使館で申請しました。
北京の日本大使館
独身証明書の取得方法④:独身証明書の書き方と注意点(北京の場合)
このパートは少し特殊かもしれません。
北京の日本大使館で発行してもらった「独身証明書」(中国語:证明书)は、本人の手書き+公印。
自分で書いた字が、そのまま証明書として残りました。
非常に緊張しました。
まともに字を書くことが殆どなかったので。
そして、ボクの字は読みにくい&汚いため、2度書き直しをさせられました。
自分に絶望し、少し心が折れた瞬間です。
これを踏まえ、「独身証明書」の書き方の注意点を記載します。
・斜めに書かない(まっすぐ書く)
・点やハネはしっかり
・一ヵ所でも不正確な箇所があれば、全部やりなおし
要するに、「小学生で習った通りに、きれいな字を書きましょう」ということ。
大の大人がダラシナイ字を指摘されるのは、正直、超恥ずかしいです(実体験)。
皆さまもお気をつけくださいませ……。
なお他の大使館ではパソコンでタイプ&印刷された「独身証明書」が発行されるようです。
独身証明書の取得方法⑤:無事に取得
手書きに悪戦すること数十分。
なんとか全ての手続きが終わり、資料が受理されました。
待ち時間は約15分。
「独身証明書」は即日発行されます。
現金で手数料の75元を支払えば、無事完了となります。
お疲れさまでした。
「独身証明」は、中国国内で婚姻手続きを行う第一歩に過ぎません。
まだ道のりは長いです。
十分に余裕をもって準備を進めてもらえればと思います。