ミャンマー最大の都市・ヤンゴンを観光する際、真っ先に推薦されるのが「Shwedagon Pagoda」(シュエダゴン・パゴダ)。
仏教国の象徴として大きな存在感を示す、金色の仏塔です。
本記事では「シュエダゴン・パゴダ」の見どころやオススメの時間帯などをメモっていきます。
シュエダゴン・パゴダの知るべき5つのポイント
①場所・アクセス
「シュエダゴン・パゴダ」は「People’s Park」(人民公園)に隣接していて、周りに大きな建物はありません。
そのため、高さ約100mの光り輝く本堂の姿は遠くからでも目視することができます。
アクセス方法はあえて記載する必要はないかもしれません。
物価が安いミャンマーではタクシー移動が中心となりますが、ドライバーに「シュエダゴン・パゴダ」の名前を告げれば、事済みますので。
一応、公共バスでも辿り着くことはできます。
ただ、限られた時間を効率よく使うにはタクシーが一番でしょう。
②営業時間・入場料
「シュエダゴン・パゴダ」は基本的には早朝から深夜までオープンしています。
24時間営業に近い感じですね。
というのも、国民の90%以上が仏教を信仰しているミャンマーにおいて、パゴダは巡礼者の宿泊施設としての機能を備えています。
「シュエダゴン・パゴダ」も例外でなく、全国各地から仏教徒を受け入れるために、昼夜問わず門を開いているのです。
彼らは無償で中に入れますが、観光目当てに訪れる外国人は拝観料(入場料)を収める必要があります。
金額は1人10,000チャット。
他のパゴダの相場と比べると、高めの設定ですね。
でも、それだけの価値があって、見逃せない場所であることは間違いありません。
お布施代が含まれていると考えれば、気持ちよく納得できると思います。
③注意事項
境内に繋がる入口は東西南北に4ヵ所。
タクシーを利用する場合は、駐車場が併設された東側に停車すると思います。
エントランスでは簡単な荷物チェックを行い、外国人・観光客は入場料を支払いましょう。
パゴダは釈迦仏の遺骨などを安置するための宗教的な建造物です。
そんな「釈迦の住居」に入る際は、必ず裸足にならなければなりません。
これはミャンマー全土にあるパゴダに共通すること。
脱いだ靴はシューズボックスに預けます。
また短パン・ミニスカートもNGです。
露出度の高い服装では中に入れません。
ボクは軽率な格好でしたが、幸いにも、「シュエダゴン・パゴダ」では民族衣装のロンジーを借りることができました。
一応、デポジットとして20チャットが必要です。
(拝観が終わった後にロンジーを返却すれば、預け金は戻ってきます)
外に出るには靴を履かなければならないため、入ってきたエントランスの場所を忘れないようにしましょう。
女性は上着のレンタルも可能
④見どころ
本堂がある境内は上層部分にあるので、エントランス横のエレベーターで上がります。
歴史を感じさせる施設に近代的な設備が妙にミスマッチ。
かと思いきや、年配の教徒もかなり多く、この辺りを配慮しているのが理由と言っていました。
車イスの方も誘導員の補助があって、万人に優しい設計になっているのです。
エレベーターの扉が開き、まっすぐ突き進むと見えてきました。
黄金に輝く「シュエダゴン・パゴダ」のお出ましです。
敷地内の中心にドーンとそびえ立つ本堂。
まずはその周りをグルっと一周してみましょう。
祭られている仏像や装飾物の象も金色に染められていて、素人が見ても完璧なデザインだと分かります。
「シュエダゴン・パゴダ」を正面に、背後にはそれを囲むように、約60の仏塔や廟が林立しています。
これらも1つ1つ特徴があって見逃せません。
時計回りに歩いていると、なぜか各方角と「曜日」が紐づけされているのに気付きます。
東西南北&その間に4つずつ、計8ヵ所に案内板と小さな仏像がありました。
7つの曜日に8つの方角。
数が合わないなと思いきや、水曜日だけ午前(Morning)と午後(Afternoon)に分かれていました。
あとで調べたところ、ミャンマーの伝統暦には8つの曜日(木~火曜日6つ+水曜日2つ)があって、参拝者は自分が生まれた曜日の祠で意を捧げるとのこと。
なるほど、彼らが仏像に水をかけたり、お供え物をする場所にもちゃんとした意味があったのですね。
出生時の曜日を事前に確認しておき、その方角で祈りを捧げてみてくださいませ。
④オススメの時間帯
「シュエダゴン・パゴダ」は終日、参拝者で賑わっていて人が非常に多い。
自分だけを写すセルフィも簡単には行かないでしょう。
もし人混みを避けたいのであれば、早朝が最適です。
観光客が活動時間なので、落ち着いて散策できると思います。
ただし、最も美しい写真を撮影するなら、夕方から夜にかけてがベスト。
なんと言っても、ライトアップされる「シュエダゴン・パゴダ」をこの目で見ない限りは、ヤンゴンを後にできませんよね。
場所・角度によっては、パゴダの後ろで太陽が下っていく瞬間もパシャることができます。
オレンジ色に染まったコントラクトがまばゆい限り。
神秘的な感覚を味わいました。
そして最大のハイライトは日が完全に落ちた夜。
眩しい光を放つ「シュエダゴン・パゴダ」と、その周りに座って手を合わせる人々。
神聖な場所であることを、改めて感じさせる光景でした。
入場チケットは1日のみ有効で、再入場できません。
とは言え、そこは温厚な国・ミャンマーの人々の優しさ。
昼間に散策、一度外に出て、夕方に戻ってくる、なんてこともできました。
また市内の高層ビルやホテルには、屋上にレストラン・バーを併設しているところが多く、そこから見る「シュエダゴン・パゴダ」も中々のもの。
お酒を飲みつつ、パゴダを眺めながら、旅の出来事を回想するのも悪くありませんよ。
シュエダゴン・パゴダと朝日