働いても働いても、お金が全然貯まらない。
毎月コツコツと、でも一向に貯金が増えていかない。
実のところ、お金を貯蓄するのは稼ぐことより難しいと言われています。
正しい貯金の仕方・お金の使い方の習慣が身に付いていなければ、巨額な遺産が舞い込んでこようが、はたまた宝くじが当たろうが、いつの日か同じ悩みが再浮上することでしょう。
極端な例ではありますが……ボクシングのレジェンドであるマイク・タイソンは、毎年3億ドルもの収入があったにもかかわらず、2003年に自己破産を宣告しています。
当時の負債は2,000万ドルでした。
一般人には想像もつかない額ですね。
マイク・タイソンの事例から知るべき本質。
それは、例え巨大な富を得ようとも、支出をコントロールしなければ根本的な問題は解決されない、ということ。
一方、収支のバランスを見直して、自由なお金を増やすことができれば、人生が豊かになります。
本記事では、お金が貯まらない原因と解決策および望ましい貯金の仕方をメモっていきます。
お金が貯まらない4つの原因
なぜお金が足りないと感じてしまうのか。
理由は個人によって様々でしょうが、共通項として以下の4つに集結されます。
②一攫千金を狙っている
③収入とのバランスが悪い
④クレジットカードに頼っている
前述のマイク・タイソンも①浪費癖が激しく、派手な生活を送っていました。
皆さまも1度や2度、無駄なモノを買ってしまい、後悔した経験があるのではないでしょうか。
このような問題を解消できれば、自然とお金が貯まりやすくなります。
原因①:浪費癖が付いている
お金の使い方には大きく分けて3つのタイプが存在します。
→家賃、食費、光熱費、通信費、交通費など
浪費:不必要なモノへの支出
→高級ブランド、酒、タバコ、ギャンブルなど
投資:将来に役立つ支出
→株式/信用信託、語学学校、書籍、自己啓発セミナーなど
このうち貯金の妨げになっているのが、「浪費」ですね。
生きる上で蓄積されず、消耗されるだけのモノ・サービスへの支出は「ゼロ」にしましょう。
人によっては心身を整えるために酒やタバコが必須だという方がいるかもしれません。
そんな時は、
・極力お金が掛からないモノに代替できないか
を考えてみれば良いと思います。
「消費」は最小限に抑えつつも、ゼロにすることはできません。
「投資」は後々リターンが見込まれ、収入を増やす財源になるでしょう。
よって「浪費」ゼロを目指すことが、お金を貯める第一歩です。
原因②:一攫千金を狙っている
上記①の「浪費」の延長上、もしくは「投資」と勘違いしている行為。
手間をかけず、短時間で稼ぎたいが故に、甘い言葉を囁いてくる商材や商機に手を出すと、往々にして失敗する可能性が高いでしょう。
よって、手元に十分なお金があっても「ローリスク・ハイリターン」を謳う投資はすべきではありません。
貯金を増やすには、こうした危険な支出も排除することが大切です。
もちろん、これにはスポーツくじ「BIG」や宝くじも含まれます。
お金に不自由も不安もない生活を送ることが、お金を貯める目的のはず。
「たくさんお金を手に入れる」という夢は捨て、今の問題を解決するために行動したいですね。
余談ですが、とある国にはこんな諺があります。
トラブルにハマり、余計な出費が増えないよう気を付けましょう。
原因③:収入とのバランスが悪い
貯金の習慣がなく、使えるお金は殆ど消費してしまうパターン。
度が過ぎると、収入より出費が上回る時期さえ発生してしまいます。
大きなきっかけが無ければ、この状況を変えることは難しいかもしれません。
人間の性質上、手に入る金額が増えるほど、欲しいモノが多くなるのは普通のことです。
むしろ多くの人は、「買いたい物リスト」のために働いているのではないでしょうか。
しかし、この行動が落とし穴。
全てを否定するわけではありませんが、ある程度抑制しなければ、お金を貯えられません。
現代における物欲を抑えられない人の特徴として、
・SNS/人付き合いでの虚栄心
が挙げられます。
自分の心を満たす術が他にないのでしょう。
作家のデイブ・ラムジー(Dave Ramsey)は以前、次の言葉を述べました。
おおよそ周りの誰かからの影響によって、無駄な支出が増えていってしまうのですね。
でも人生の主人公は自分。
他人の目を気にせず、身の丈に合った生活水準を心掛けられればと思います。
原因④:クレジットカードに頼っている
クレジットカードの普及に伴い、後払いが一般化しています。
またキャッシュレス化が進む中、素早い決済を行う術としても活用的でしょう。
しかし、自分の支払い能力を把握していない状況下においては、クレジットカードが貯蓄できない要因となってしまいます。
後先考えず、衝動買いしてしまう方は注意が必要。
翌月の請求に追われる人生を送ることになるのです。
言葉が良くないですが、マネーリテラシー(=お金の知識を持ち、それをうまく活用する能力)が高くない方、収支をコントロールできない方は、支出の先延ばしはすべきではないと思います。
お金を貯めたいのであれば、残高を小まめに確認しましょう。
リアルタイムでいくら所有しているかを知ることの習慣化ですね。
そのためには、支払いと同時に銀行口座から引き落とされるデビットカードに切り替えるのも良いかもしれません。
貯金はゲームに似ています。
試行錯誤しながら支出を減らし、手持ちのお金を増やしていく。
この過程を楽しむことが、貯金する習慣のコツですよ。
貯金の仕方を知るための4つのヒント
大まかな原因と解決方法については提示できました。
続いて、新たにアクションプランを説明してきましょう。
お金の収支を管理する方法ですね。
今すぐ着手できる行動は以下の4つ。
②銀行口座を複数持つ
③節約&投資方法
④6ヵ月分の生活費を確保
この辺りを目指していくと、将来の不安や心配が無くなり、明るい未来が見えてきます。
方法①:収入源を複数に増やす
多くの人にとって、職場・会社からの給与が生活の支えになっているかと思います。
そして、それが唯一の収入源だったりしているかもしれません。
貯金を増やすためには、前半でお伝えした「無駄な支出を減らす」と並行して、お金を増やすことも大切ですよね。
しかしながら、言わずもがなですが、会社勤めではそう簡単に給与は上がりません。
また万が一、社内での降格やリストラに遭おうものなら、たちまち行き詰ってしまうことでしょう。
よって、より幸せな生活を手に入れるためにも、収入源を増やす努力が必要です。
結論として、月並みですが「副業」を開始するのが手っ取り早いと思います。
そして今はリモートワークの時代。
・初期投資が少ない
メリットを最大限に活かして、例えば以下の分野で挑戦してみるのはどうでしょうか。
・Webライター
・ネット物販
・ブログ/アフィリエイト
これらは比較的簡単に始めることができます。
もちろんノウハウの習得、経験、スキル向上などの過程があり、短期間では成果は出ません。
最低でも半年~1年は見積もっておいた方が良さそうです。
ですが、来年の今頃は新たな収入源が確保されていることでしょう。
思い立ったら行動。
まずは何かをスタートさせることが、貯金への第一歩です。
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仕事に満足していないなら現状を変えるのが一番。
自分の可能性を信じて、新しいチャレンジをしてみませんか。
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方法②:銀行口座を複数持つ
もし今、銀行口座1つのみで全ての収支を行っているのなら、お金が貯まらない状況から抜け出しにくいかもしれません。
なぜなら、将来の大きな支出を細かく考慮できない。
生活費、家賃/ローン、子どもの進学費、緊急用の貯蓄を一食単にせず、少なくとも3つの口座に分けて管理することをオススメします。
「日常用」「将来用」「緊急用」ですね。
毎月、給与を上記の3口座に振り分け、計画を立てた支出を心掛けましょう。
基本的には「日常用」から切り崩していき、残り2つは極力手を付けません。
副業の収入は丸々「緊急用」に貯めていく感じでも良いかと思います。
これで無駄な出費を抑えつつ、効率的な貯金が可能となります。
方法③:節約&投資
まず、今の1ヵ月の生活費を算出してみてください。
住居費、食費、通信費、光熱費、交通費……。
1つ1つの項目でいくら使っているか把握するのです。
続いて、もっと切り詰められる箇所はないか、削れる部分がないかを見直してみましょう。
細かな積み重ねですが、これを無くして貯蓄はできません。
また前半の原因を解消していくことで、節約のコツも掴めているかと思います。
ですが、それで貯まったお金をただ口座で眠らせておくのは勿体ない。
ここからさらに本腰を入れて、資産運用へと繋げていきたいです。
本質的な部分を話すと、貯金自体が本来の目的ではありません。
本当の狙いは貯め込んだお金に息を吹きかけ、新たなお金を生み出すためです。
ところで、何から始めたら良いか分かりませんよね。
投資という言葉からイメージすると、不動産や株式売買は敷居が高そう。
外貨の取引(FX)も複雑に感じてしまいますね。
色々とリサーチした結果、最初は投資信託(インデックスファンド)などが良いかもしれません。
それも慣れるまでは、小額で投資していきましょう。
資産運用も長期的な視点で焦らずコツコツと。
適度に、適切に投資を行うことで、より貯金を増やせます。
※口座開設が資産運用の第一歩
資産形成に適した運用コストの低い投資信託を中心に、ほとんどを100円から購入することができる「マネックス証券」。
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方法④:6ヵ月分の生活費を確保
先ほど計算した1ヵ月の生活費。
この6倍の金額を貯めることを、第一目標としましょう。
具体的な数値を設定することはとても大切です。
可能なら、いつまでと期限を決めるのも良いかもしれません。
ちなみに、6ヵ月分という基準は多くの専門家が助言するもの。
もしその水準まで到達できれば、大きな出来事や問題が起こっても、当分の生活は保障されると思います。
心理的にも余裕が出て、幸福感を高めることができるでしょう。
確保すべきお金は「緊急用」口座に振り込んでいきます。
基本的には動かしてはいけませんよ。
毎月いくらを積み立てるかを決め、しっかり管理していきましょう。
現在のトレンドとして、学生や20代の若者に対しては、お金を貯め込まず、自己投資することが推奨されています。
読書、セミナー、サロン、有料チャンネルなどなど。
自分を成長させるための使い方ですね。
一方で、すでに身を固め、養う責任がある30代、40代のミドル層にとっては中々難しい選択かもしれません。
それでもスキル・キャリアアップへ繋がるお金は節約しない方が良いでしょう。
消費:浪費:投資は6:1:3が黄金比率と言われています。
もしも徹底的に極めることができるのなら、6:0:4で自身への投資を増やしていければと思います。