「NFTを試しに買ってみたい」
「Polygonだと安くNFTを購入できるらしい」
「そもそもPolygonって何?」
そんな流れで、Polygon(ポリゴン)という言葉に出会いました。
ですが、色々なサイトでリサーチしても、専門用語ばかりで実態が良く分かりません。
なので、自分なりに情報を整理しつつ、身近な例えを使って理解できるよう、ポリゴンの基本知識をまとめました。
このページでは「Polygonとは何か」についてメモっていきます。
・Polygonについて、ざっくりと分かる
・NFTをもっと気軽に購入できる
Polygonとは?
①Polygonに興味を持った理由
NFTについて色々と勉強していると、
「OpenSeaでNFTを購入しようとすると、イーサリアムのガス代が高くで辛い」
「それに高価で取引されているから、初心者は手が出しにくいよね」
「なら、ポリゴンを使えば?手数料がほとんどのかからないから」
「それにポリゴンの方が安くNFTが売っているよ」
といった会話を目します。
どうやら整理すると、
- OpenSeaにはイーサリアムとポリゴンの2つのマーケットがあるらしい
- イーサリアムはガス代(=取引時の手数料)がメチャクチャ高いらしい
- 一方、ポリゴンの手数料はほぼ無料らしい
- なので、試しにNFTを購入するなら、OpenSeaのポリゴンがオススメらしい
というのが分かってきました。
イーサリアムは主流の仮想通貨だから何となく知っているけど、結局ポリゴンって何?
そう思ったのが、ポリゴンに興味を持った理由です。
②Polygonとは?
ざっくり解説すると、
Polygon(ポリゴン)は、Ethereum(イーサリアム)が抱える問題を解決するためのプロジェクト。
現在のイーサリアムには、
- 利用者が多くて、データの処理に時間がかかる
- 取引の順番待ちで遅延が生じる
- 早く処理しようとすると、ガス代(手数料)がかかる
- 利用者が増えると、ガス代も高騰化する
などの課題が存在しています。
OpenSeaで販売されているNFTの価格が高いのは、これが理由なんですね。
(もちろん、作品自体の価値が浸透し始めたのもあります)
でも、これでは普通の人は手が出せません。
お金持ちしかNFT作品を楽しめなくなるでしょう。
なので、「これらの問題が解消して、もっと気軽にNFTを購入できるしたい!」という考えが自然と生まれました(たぶん)。
ポリゴンは解決係
と言うのはさておき、仮想通貨による取引は速くて安いことに越したことはありません。
ポリゴンは、これを可能にしてくれます。
イメージとしては、
イーサリアムで取引を行う利用者やアクセスするコンピュータが増えると、処理に遅延が生じたり、手数料も高くなったりするから、代わりにポリゴンを使って取引をサポートしますね。
と言った具合でしょうか。
イーサリアムで不足している箇所を、補うために使われるのがポリゴンです。
仮想通貨に詳しい人や専門サイトでは、技術的な用語を使って、
「ポリゴンは、イーサリアムにおけるソリューションの一つ」
と説明されています。
でも横文字が多くて、何かピンときません。
この辺りから道に迷い始めました。
ソリューション(Solution)=解決、ですので、人に例えるとポリゴンは「イーサリアムが抱える問題の解決係」という位置づけになりそうです。
細かいことはさておき、こんな感じで大体のイメージで理解しておけば良いかと思います。
③EthereumとPolygonの関係
「イーサリアムで不足している箇所を、補うために使われるのがポリゴンです」
と書きました。
はい、ポリゴンはイーサリアムの一部分という感じになります。
関係性は「イーサリアムは親、ポリゴンは子」でしょうか。
ちょっとややこしいですが、仕組的な話になると、
ブロックチェーンの基盤で、一番下に構造される層にあたるのがイーサリアム。
その層の上で、重要な記録だけを残して取引を行うのがポリゴン。
です。
専門用語だと、
ポリゴン:セカンドレイヤー(レイヤー2)
となります(一旦聞き流しでもOK……)。
多忙なイーサリアムを助けるポリゴン
イーサリアムは最下層のメインネットワークなので、取引するたびにブロックチェーン上に全ての記録を残さなければいけません。
それには時間(処理時間)も、コスト(ガス代/手数料)も多くかかります。
(ガス代をたくさん払えば、その分、早く処理してくれるので、取引を終えたい人がどんどんガス代の価格を押し上げていきます)
一方、その上の層のポリゴンで取引を行えば、複雑な記録は不要。
ガス代も殆ど必要ありません。
なので、イーサリアムよりも高速で処理を行いつつ、低コストの取引を可能にしてくれます。
「優秀な部下」と言う表現は正しくないかもしれませんが、忙しいイーサリアムに代わって取引を捌いていくのがポリゴンなのです。
④EthereumとPolygonの比較
イーサリアムは、元々はブロックチェーン・プラットフォームの名称 + そのプロジェクトの総称で、発行している仮想通貨が「Ether/ETH(イーサ)」です。
今の日本ではプラットフォームを意味するイーサリアムと、通貨を意味するイーサのどちらも「イーサリアム」の名が使われますね。
仮想通貨の取引所でも「イーサリアム」と明記されているでしょう。
一方、ポリゴンでは仮想通貨「MATIC(マティック)」を使用。
こちらもイーサリアムと同様、通貨自体もポリゴンと呼ばれたりします。
何かややこしい話ですね。
でも、プロジェクトと仮想通貨の名前を分けて使う方が、逆にもっと混乱するかもしれません(特に初めての方にとって)。
こんな背景もあって(たぶん)、1つに統一して呼ぶようにしているのだと思います。
さて以上を踏まえて、イーサリアムとポリゴンの関係性を比較表でまとめました。
Ethereum (イーサリアム) |
Polygon (ポリゴン) |
|
関係性(イメージ) | 親 | 子 |
構造 | レイヤー1 | レイヤー2 |
取引の記録 | リアルタイムで全て | 始めと最後の結果だけ |
通貨 | ETH(イーサ) | MATIC(マティック) |
日本円での購入 | 日本国内のほとんどの 取引所で可能 |
ビットフライヤーなど 一部の取引所のみで可能 |
処理速度 | 遅い | 速い |
ガス代(手数料) | 必要(高い) | ほぼ不要(激安) |
⑤Polygonの仮想通貨MATICを入手する
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
ポリゴンのイメージをザックリと掴んでもらえたのであれば、嬉しい限りです。
さて、ボクがポリゴンに興味を持ったのは「お試しでNFTを買うのに最適だと聞いたから」でした。
イーサリアムとの関係も分かってきたので「まずは実際にポリゴン(MATIC)を手に入れよう」と思ったのですが……MATICを取り扱っている日本国内の取引所は多くありません。
上の表でも軽く触れましたが、現時点で「bitFlyer」(ビットフライヤー)や「bitbank」(ビットバンク)などのみで購入可能です。
イーサリアム→ポリゴンに両替・交換して入手
もしイーサリアムのみしか持っていなくても、ポリゴンを入手する方法があります。
分かりやすいイメージだと、
イーサリアム(ETH)をポリゴン(MATIC)に両替
もしくは
イーサリアム(ETH)とポリゴン(MATIC)を交換
する感じでしょうか。
仕組的には、
- イーサリアム上の仮想通貨ETHをポリゴン上に移動
- ETHとMATICを両替・交換
することで入手が可能となります。
仮想通貨ETHの場所がイーサリアム→ポリゴンに移動すると、その性質(種類)が代わります。
「同じ通貨だけど、デザインが違う」といったイメージの方が分かりやすいかもしれません。
用語的にはイーサリアムとポリゴンを繋ぐこと(2つのネットワーク間を移動すること)を「ブリッジ」と言います。
イーサリアム ⇔ ポリゴンの架け橋ですね。
ETHをポリゴンに移動させたら、MATICに両替・交換すればOKです。
なお、チェックポイントとして、
- あらかじめ国内の取引所でイーサリアム(ETH)を購入しておく必要がある
- イーサリアム⇔ポリゴンに変換する際、ガス代((送金)手数料)がかかる
を覚えておきましょう。
⑥MATICを管理する
イーサリアムを通じて入手したポリゴン(MATIC)は、MetaMask(メタマスク)上で保管・管理できます。
ですが、初めてメタマスクを利用した時には、まだポリゴンのネットワーク項目が追加されていません。
よって、ETHのようにMATICを管理するには、メタマスクでネットワーク設定を必要があります。
⑦OpenSeaでNFTを購入する
「OpenSea」は世界最大のNFTオンラインオープンマーケットです。
ここでは誰でもNFT作品の生成、管理、販売・購入ができます。
今は英語版のサイトしかないですが、ちょっと覗いてみましょう。
こんな感じで個性豊かな作品が出品・取引されています。
価格もピンからキリまであり、どれを買おうか迷っちゃいますね。
と、ここでイーサリアムのアイコンが色分けされていることに気付きました。
どうやら、取引で使う通貨が違うようです。
OpenSeaではイーサリアムのETHとポリゴンのETHが必要
OpenSeaには大きく2つのマーケット(ネットワーク)が存在しています。
1つはイーサリアム。
有名なNFTや人気の作品はイーサリアム上にて売買されており、その取引ではイーサリアム側のETHが使われています
もちろん、ガス代(手数料)もETH払いです。
もう1つはポリゴンで、使用通貨はポリゴン側のETH。
ただし、こちらはガス代(手数料)としてMATICを使用します(でも実質ゼロ)。
非常に紛らわしいですよね。
通貨の表記はどちらもイーサリアムのアイコンなのに。
さらに「イーサリアムで買う」「ポリゴンで買う」と表現されるため、余計に訳が分からなくなります。
ポリゴン側のETHも総じて「ポリゴン」と呼ばれちゃうんですね。
整理すると、OpenSeaには、
- イーサリアム上のETHで取引
- ポリゴン上のETHで取引
のパターンが存在することが分かりました。
NFTの話題の中で、知っておくべき知識でしょう。
先ほど、「仮想通貨ETHの場所がイーサリアム→ポリゴンに移動すると、その性質(種類)が代わる」と述べました。
理由は、取引を処理するネットワークが違うから。
NFT売買で使う仮想通貨ETHも、イーサリアムとポリゴンで別物となるのです。
(「同じ通貨だけど、デザインが違う」と言ったのは、このためです)
これを踏まえて、OpenSeaで作品を物色しましょう。
ザックリとした感じですが、仮想通貨を研究中のボクが分かったことは、以上です。
あとは自分の手を動かしつつ、取引をしながら仕組みを学んでいこうかなと思っています。