「NFTを買おうとしたら警告文が表示された」
「購入したNFTが、実は盗品だった」
「盗難品ではない、安全なNFTを買いたい」
そんな方に向けて。
結論から言うと、「短期間で売買・移動されていて、且つ価格が安いNFT」はハッキング被害にあった可能性が大。
もし盗難品を購入してしまったら、最悪、取引に制限(売買不可)がかかったり、凍結されたりする恐れがあるので、十分に注意が必要です。
このページではOpenSeaでの盗品NFTの見分け方をメモっていきます。
・OpenSeaで盗品の疑いがあるNFTが分かる
・NFTを購入する際のチェックポイントが分かる
・犯罪に巻き込まれたNFTを買わずに済む
OpenSeaでの盗品NFTの見分け方
OpenSeaで出品されているNFTの中で、盗難品か否かを見極めるポイントは3つ挙げられます。
- 警告文が表示
- フロアより安価な出品価格
- 短期間でのNFTの移動が激しい
以下より1つずつ解説していきます。
ポイント①:「suspicious activity」の警告文
↓がハッキング・盗難されたNFTの詳細画面。
作品名の横に「!」(赤色)マークが付いていて、「This item can’t be bought or sold due to suspicious activity」と表示されています。
日本語だと「このアイテムは不審なアクティビティを理由に売買できません」でしょうか。
また「!」(黄色)の場合もあります。
「This item is under review for suspicious activity and can’t be bought or sold right now. Please check back later」(このアイテムは不審なアクティビティがないか確認中のため、売買できません。時間をおいて再度チェックしてください)のメッセージ。
すでに元ホルダー・保有者からの通報があったのか、どちらものNFTも取引が制限(凍結)されています。
いわゆる「転売不可」の状態です。
残念ながら、購入後に盗難品だと気付く(=警告マークが出現する)ケースがあるよう。
事後に凍結となってしまうと、どうすることもできません。
解決策!
まずは警告文があるNFTがコレクションに入っても、むやみに触らないようにしましょう。
とりあえず、そのまま保管する形で様子見です。
もしかしたら、ある程度の期間後に解除されるかもですが……保証はありません。
ただし、ガチホすると割り切って、気にせず放置も1つの手。
将来的には解決手段が出てくるかもです。
なお、「CryptoNinja Partners」(CNP)のNFTであれば、マーケター且つNinjaDAOファウンダーのイケハヤさん(@IHayato)に相談すれば、交換対応をしてもらえる可能性があります。
困ったら、DAO内でコンタクトを取ってみましょう。
\ クリエイターを応援! /Ninja DAOを覗いてみる
ポイント②:フロア価格よりも明らかに安い
ハッカー(犯人)にとって、盗んだ作品は早く売りさばきたいと思っているはず。
よって、疑わしいNFTはフロア価格(最低価格)よりも、かなり安価で出品されます。
例えば、以下のCNPの取引。
少し前に2.650WETHで売却されていました。
しかしながら、当時のフロア価格は3.2ETHほど。
約20%も低い値段ですね。
ブロックチェーン上に全ての記録が刻まれているため、このようなログは誰でも閲覧・確認が可能。
ちなみに、使われている通貨はWETH(Wrapped ETH)なので、恐らくオファーか何かで成立させたのでしょう。
買い手はすぐに3.38ETHで転売していました。
解決策!
欲しいNFTシリーズなら、安く買えるのに越したことはありません。
ですが、相場より激安の作品には注意しましょう。
安いのには、それなりの訳があるかもしれませんので。
これまでの平均取引価格に近いNFTを選ぶのがベストです。
ポイント③:「Transfer」が繰り返されている
不正な手法で得たお金の出所を分からなくするため、移動を繰り返すマネーロンダリング。
これに似た形で「Transfer」(NFTの受け渡し)が多い作品は購入を控えましょう。
特に売り手・買い手の双方のユーザー名がランダムで、且つすでに存在していないアカウントだと、黒に近いです。
解決策!
Web3(ブロックチェーン)では過去の取引が一目瞭然です。
購入前にNFTの履歴を忘れずに確認してください。
短期間に売買・移動が繰り返されていたらNG。
逆に、
- 取引記録が少ない
- 取引の日時の間隔が一般的
であれば、問題ないかと思います。
OpenSeaでの盗品NFTの見分け方のおさらいです。
- 警告文が表示
- フロアより安価な出品価格
- 短期間でのNFTの移動が激しい
一言でまとめると「短期間で売買・移動されていて、且つ価格が安いNFTは買わない」です。
購入を検討しているのであれば、まずは該当のNFTの取引履歴を良くチェックしましょう
ブロックチェーンの特性を十分に活用すれば、盗難品か否かの判断がしやすくなると思います。