カンボジアのアンコール遺跡群、インドネシアのボロブドゥール遺跡と並んで、三大仏教遺跡の1つと知られるバガン遺跡群。
数え切れないほどの「Pagoda」(パゴダ)=仏塔が散らばっているバガンにおいて、有名な遺跡が集中しているのが「Old Bagan」(オールドバガン)というエリアです。
このページではバガンのオールドバガン地区にある主要な観光スポットなどをメモっていきます。
・オールドバガンの特徴が分かる
・オールドバガンの観光スポットの場所が分かる
・各スポットの所要時間が分かる
バガン遺跡・オールドバガンの観光スポット
オールドバガンの特徴
バガンの中で最も歴史を感じられることができるのが「オールドバガン」で、地理的には北西に位置しています。
「Bagan Nyaung-U Airport」(バガン・ニャウンウー空港)からだとタクシーで約15分。
古き良き有名な建造物が数多く残っているエリアです。
・有名なパゴダがたくさんある
・高級なホテルがメイン
・夕日が見れるスポットがある
・お土産屋も多い
2019年に世界遺産に登録されて以降、環境保全には力を入れていて、「オールドバガン」では新たな建設にも制限が掛かっていると言われています。
昔から地域に人々に守られてきたことだけあって、宿泊施設は余り多くありません。
「Aye Yarwaddy River」(エーヤワディー川)沿いに欧米風の高級なホテルがいくつかある程度です。
では、基本情報はこれくらいにして、バガンで抑えておくべきポイントを見ていきましょう。
オールドバガンの観光スポット①:ダマヤンジー寺院
まずは1つ目は、「Dhammayangyi Pahto」(ダマヤンジー寺院)。
バガンで最大のパゴダです。
ウィキペディアによると、パガン王朝第5代王ナラトゥーによって建てられたとのこと。
正直よく分かりませんが、他のパゴダとはスケールが違うのでしょう、きっと。
「ダマヤンジー寺院」への行き方はざっくりと。
バガンの主要道路「Anawrahta Road」から南方面の小道に入り、道なき道をE-バイクで走らせると、辿り着くことができます。
最大級のパゴダだけあって、その大きさは遠くからでも目に飛び込んでくるほど。
見失うことは無いと思います。
敷地内には緑の芝生があって、結構和気あいあいとした雰囲気。
お土産屋も多く、まさに観光地という感じでした。
内部も相当広く、見ごたえはあります。
じっくり見学するなら、1時間は見積もっておいた方が良いかもしれません。
「ダマヤンジー寺院」を背景に、迫力のある写真を撮影してみてはいかがでしょうか。
オススメ度:★★★★★
オールドバガンの観光スポット②:タビニュ寺院
続きまして、全高61.3mを誇る「That-Byin-Nyu Pahto」(タビニュ寺院)は、バガンで最も高いパゴダ。
この白塔は「ニャウンウー」から視認できるくらい目立ちます。
場所は↓の辺り。
コチラも「Anawrahta Road」から、その姿を確認することができます。
手前の駐車場にE-バイクを停めて、入口まで徒歩で向かいましょう。
道中には屋台、アイスクリーム屋、お土産屋が出店。
比較的リーズナブルな値段でお買い物を楽しめます。
全てのパゴダがそうですが、敷地内に入る際は靴を脱ぎます。
奥に進んでいくと、以前は上まで登れたであろう階段が目に飛び込んできます。
最も高いパゴダから見下ろす景色はさぞかし素晴らしいことでしょうね。
更に入口から中に足を踏み入れると、仏像の表情やデザインの違いが分かるくらい明るい。
「ダビニュ寺院」は必ず行くべきスポットの1つで、時間が許す限り堪能してほしいところ。
休憩をはさみつつ、1時間は確保しておけばと思います。
オススメ度:★★★★★
オールドバガンの観光スポット③:アーナンダ寺院
最も芸術的なパゴダで、バガンで一番人気なのが「Ananda Pahto」(アーナンダ寺院)。
ここが最終目的地と言っても過言ではありません。
「アーナンダ寺院」は「ダビニュ寺院」の隣にあるので、迷うことはないでしょう。
エントランスを抜けると、本堂を目の前にしてスペースが広がります。
まずは寺院を一周しながら、その全貌を拝見。
本堂からは四方向に回廊が伸びていて、他のパゴダとは構造が異なるのが一目で分かります。
「アーナンダ寺院」が、人々を魅了する所以かもしれません。
日中は熱気が帯びている外周に比べ、本堂の中はヒンヤリ。
東西南北に黄金の仏像が設置されています。
落ちゆく太陽や美しい寺院を背景に、記念撮影している人が多く見られました。
オススメ度:★★★★★
オールドバガンの観光スポット④:ブーパヤー
バガンの最北西に建てられた「Bupaya」(ブーパヤ―)。
球根状のドームを持つ小さな塔が金色に光り輝いています。
行き方は至ってシンプルで、始めに「Anawrahta Road」をひたすら西へ。
突き辺りの道路を右折して、今度は北上します。
その終着点が「ブーパヤ―」です。
手前には露店が多く出店していて、「オールドバガン」の繁華街的な雰囲気もあります。
一方、入り口を抜けると敷地内はこじんまりとしています。
15分もあれば十分見て回れますが、浜辺に繋がる階段を下りたりできるなど、活動範囲は広いかもしれません。
「ブーパヤ―」へ行くなら夕刻時がオススメ。
絶好の夕日スポットでもあり、むしろコレ目当てに訪れる人も多いと思います。
一日を〆るのにふさわしい場所でしょう。
オススメ度:★★★★☆
オールドバガンの観光スポット⑤:シュエサンドー・パゴダ
バガンで最も迫力があるのが「Shwesandaw Pagoda」(シュエサンドー・パゴダ)。
印象は個人比によりますが、平原の中でドッシリと構えるその姿は、インパクトが強いです。
場所はメインロードを挟んで、「ダビニュ寺院」の反対側。
他のスポットと違い、周りは更地になっていて露店などもありません。
そのため、余計に大きく見えます。
空いているスペースにE-バイクを停めて(鍵を忘れずに)、敷地内に入りましょう。
数年前までは塔上が可能だった階段は、今では封鎖されています。
それでも少しだけ登れるので、腰を下ろして写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
まさに想像・希望していたバガンの一枚を収めることができると思います。
パゴダの中では横たわる仏像を拝められます。
ちょっぴり暗く、撮影に失敗しました。
なお、「シュエサンドー・パゴダ」の周辺には観光案内の呼び込みが多め。
商品の購入を条件に、隠れスポットなどへ連れて行ってくれます。
相手には悪気はないですが、購入の要否はご自身で判断しつつ、嫌なら断りましょう。
オススメ度:★★★★☆
バガンでは衣食住を除いて、最も滞在時間が長かったのが「オールドバガン」だった気がします。
魅力的なパゴダが多数あることはもちろんなのですが、何と言うか、日課のように自然と足が運んでしまいました。
明確な理由はなく、たぶん、バガンの中心は結局「オールドバガン」なのだ、と身体が惹きつけられるのでしょう。
そんな不思議なパワーが眠っているのかも知れませんね。