ミャンマーを形容するときに必ず使われる表現ですね。
情報が少なく、薄い靄に包まれていて謎が多い。
軍事政権・民主化デモなど少しな危険な地域。
そんなイメージなのでしょうか。
ミャンマーは中国の南側に位置する国家。
東側はタイ、北西側はバングラデッシュやインドに接し、仏教を信仰しています。
実際に訪れてみると人柄の良さと温かさを感じました。
ホスピタリティに溢れ、利他の志が強い。
滞在中に不便・不満・不快な思いをすることはありませんでした。
日本人には嬉しい限りなのに、周辺のタイやベトナム、カンボジアなどに比べて、旅行先の優先度が低くかったりします(個人比)。
まぁ、実は歴史的建造物など見どころは結構多いミャンマーな訳ですが……それはまた別の話。
本記事では極秘スポット・ガパリビーチについてメモります。
ミャンマーのガパリビーチで究極のバケーション
ガパリビーチの基本情報
先述通り、国土の西側は海。
環境問題や海洋汚染がまだ少ないミャンマーには美しいビーチが随所にあります。
ボクが足を運んだのは開発中の中にも地元感がたっぷり残っている「Ngapali Beach」(ガパリビーチ)です。
ガパリビーチはベンガル湾に面しており、「Sandwe」(サンドウェー)地区にあります。
玄関口は「Thandwe Airport」(タンドウェ空港)……発音が少しややこしいですね。
ヤンゴン、バカン、マンダレーなどの主要都市と結ばれており、約1時間のフライトで向かうことができます。
多少の遅延はありますが……アクセスの良さはポイント高め。
各地の観光地を巡った後にビーチで身体を癒すのにもってこい」ではないでしょうか。
タンドウェ空港はこじんまりしていて、カフェとお土産屋が1店ずつあるのみ。
発着便のフライトは自由席になっていました。
この辺りは発展途上だなという感じです。
先に言っておくと、ガパリビーチで余暇を過ごす場合はホテルの予約を前もって完了しておきましょう。
(到着後に宿を手配する人は少ないかもですが……)
予約時に自分のフライト情報をホテルに伝えれば、空港まで迎えに来てくれます。
出口付近でホテル名が書かれたプレートを持っているスタッフを探して、名前を告げればOK。
「おもてなし」は着いた時から始まります。
ガパリビーチの魅力
空港からはビーチ沿いのメインロードをひたすら南下していくことになり、道中にたくさんのホテルが点在しています。
ビーチの目の前&レストラン多数の立地は嬉しいですね。
ボクが手配したホテルは「Rivertop Lodge」(リバートップ・ロッジ)。
空港から約20分、ガパリビーチまで徒歩1分のポジションにありました。
そんなコンパクトなガパリビーチには、超有名リゾートとはまた違った体験ができます。
ホテルのチェックインは早々に、早速ビーチに向かいましょう。
誰もいないビーチ
タイトルで悲しさを覚えてしまった方、少し話を聞いてください。
正確には、人はいます。
まばらに。
まずはビーチのコンディションチェックから。
色はアクアグリーンで透明度は高く、足元はくっきり見えます。
日が当たりきっていない午前中は水温は少し低めで、ヒンヤリと感じるかもしれません。
やや湿っぽいホワイトパウダーの下にはヤドカリが住んでいます。
若干、漂流されたゴミがありますが、気になる程ではありません。
そして浜辺にはウッドチェアと出店がポツポツと並んでいます。
ガパリビーチでは、終日チェアで横たわり、のんびり過ごすのが日常的。
こんな雰囲気なので、海に入っている人は殆どいません。
周りを気にせず、思う存分ビーチを独り占めできますよ。
物価と食べ物
小腹が空いたらメインロードに戻ってランチを摂りましょう。
朝一で摂れた新鮮なシーフードを想像以上に安く食すことができます。
例えば、「TREASURE」という名のレストラン。
ココナッツを容器代わりにしたシーフードカレーを注文してみました。
甘いルーの中にはエビ、イカ、カニがたっぷり入っています。
これで何と6,000チャット(450円)。
信じられない価格ですね。
さらに、野菜の天ぷらとデザート付きと嬉しい限り。
結局、毎日ランチは「TREASURE」で摂ることになりました。
ここに限らず美味しいレストランはたくさんあって、どこもサービスの意識がとても高かったです。
決して観光客向けだからという訳でなく、「相手に心地よい時を過ごしてほしい」というところから来ているものだと思います。
旅における「食」はとても重要。
ガパリビーチが満足感を満たしてくれることを約束します。
料理2人前+ドリンクで合計1,000円
夕日
外してはならないトピックです。
夕刻時は何も言わずに海を眺めてほしい。
微かな鳥の囀りと波音だけが耳に届くはず。
一本の帆を描く地平線に太陽が吸い込まれていく光景を、うまく表現できません。
ただ一言。
それがガパリビーチです。
巨大なフィッシュマーケット
ホテルのBreakfastは大体7:30~10:00頃まで。
ちょっと早起きした朝食前に、地元の生活ぶりを見に行きませんか?
有名なフィッシュマーケットはガパリビーチの南側にあります。
距離にして2km、20分ほど歩けば右側の海上に漁船が行き来しているのが見えてきます。
朝のちょうど良い運動にもなるでしょう。
夜明け前に漁へ出た男性が無事戻ってきました。
船にはその日の成果が積み上げられています。
夜明け前に漁へ出た男性の無事を祈っていた女性たち。
収穫された籠一杯の魚を浅瀬から陸へと運ばれました。
砂浜に広げられた青いシートに魚をちりばめ、乾燥させます。
この作業はお婆さん、お母さん、その子供が役割を担っているよう。
1時間ほどで辺り一面が新鮮な魚で覆いつくされました。
レポートはざっくり、以上です。
ガパリビーチで暮らす人々の日常が、そこにありました。
あとは、裕福でなくとも、幸せそうな子供たちの笑顔が忘れられません。
観光客が多いだけあり、英語はきちんと通じます。
ホテル、レストラン、カフェバー、お土産屋、マッサージ(肩&足1時間5,000チャット(380円))
何処に行ってもサービスは充実していて、まさに至れり尽くせりでした。
ただし、本場のリゾートを想像していくと拍子抜けするかもしれません。
ごく普通のビーチと振り分けてしまうのも簡単です。
でも、それじゃつまらない。
未開発だからこそ、ナチュラルな時間を満喫できるのですから。
ボクは将来必ず戻ってきますよ。