長い海外生活を経て、久しぶりに帰国する方々へ。
事前に何を準備すれば良いかお悩みではないでしょうか。
ボクはコロナ禍の真っただ中、9年間の中国暮らしを一旦終えて、拠点を日本に移しました。
生活が安定するまで最も必要なもの。
実際に凱旋してみて思ったのは、インターネット環境への適応です。
一時的な対処法であっても、これさえ整えておけば問題なし。
無駄な心配やストレスを抱えることなく、帰国後も速やかに快適な生活を送ることができるでしょう。
本記事では海外赴任や長期滞在から日本に帰国したときに、事前に準備すべきものをメモっていきます。
帰国時に準備した方が良いもの
飛行機が日本に降り立つなり、最初にチェックするのはスマートフォンのインターネット接続状況。
シートベルトを外す前に確認しますよね。
空港ではWiFi環境が整備されているとはいえ、その後のホテルや住居への移動でもスマホは使います。
また翌日以降も安心して常時接続しておきたいところでしょう。
そのために必要なモノは以下の3つ。
②SIMフリーのスマホ
③インターネット/WiFi環境
当たり前と言ったら当たり前ですが、1つが欠けてもいけません。
どれも優先度高めで、現地を飛び立つ前から手配しておきましょう。
①SIMカード
日本ですぐに使用できるSIMカードがあれば、全てが解決します。
万が一のために、データ通信だけでなく電話番号もあるSIMを用意しておきたいところですね。
では、どうやって手に入れるかと言うと、
- 現地の空港で入手
- 日本の空港で入手
- 格安SIMを購入
が代表的。
通信キャリアを介す必要はありません。
ただし即日から利用する前提として、後述するSIMフリーのスマホは必須です。
こちらもセットで準備しましょう。
現地の空港で入手
例えば、中国での空港の場合、各国のSIMカードを自動販売機で購入できます。
日本の他、韓国、フィリピン、シンガポール、タイ、マレーシアなどもありますね。
主に旅行者向けであり、有効期間は7~10日となっています。
日本でデータ通信(無制限)できるタイプは、1枚70元(約1,100円)。
7日間有効なので、日割りで160円ほどとお買い得です。
一時的な応急処置として購入するのが良いかと思いますね。
中国以外の国から日本へ渡航する方も、一度現地の空港でSIMカードを探してみましょう。
日本の空港で入手
成田空港の到着ロビーでもSIMカードは販売されています。
というか、ポケットWiFiや通信キャリアのショップもあって、諸々の準備は帰国後でも間に合いそうな感じもします。
店員さんも日本人ですし、言葉の心配はありませんし。
しかしながら、時間帯や在庫によっては即入手できないリスクも。
また金額的に日本の方が割高になるかと思います。
一時帰国の際も、ボクは現地でSIMカードを事前に購入していました。
機内で挿入しておけば、電波が届いた時点で通信が可能となるので。
価格・利便性の面で、日本の空港で手配する選択肢は考えていませんでした。
格安SIMを購入
現地であれ、日本の空港であれ、1週間程度の短期的な対応となります。
今後はずっと日本で暮らすことになるので、長期的に使えるSIMカードは不可欠ですね。
実際、ボクは帰国日の1週間前に格安SIMをネットで注文しました。
選んだのは「LINEモバイル」で、
- 身分証明書
- クレジットカード(支払のため)
- SIMカードの配送先(日本の住所)
があれば、20分ほどで手続きは完了。
配送先は実家に指定したため、帰国当日に凱旋した後から、快適なスマホ通信を楽しめました。
(申し込み後、審査が通れば2~3日で発送&受け取りが可能です)
配送先を帰国初日に宿泊するホテルや友人宅にしても問題ないでしょう。
この手のSIMカードは海外に居ながら手配できるのが最大の利点ですね。
そして何より、生活費を抑えることにも繋がります。
まぁ、自然な流れかなとも思います。
今では多くの事業者が格安SIMカードを取り扱っています。
自分に合った商品・プランを選んで、帰国後から即活用しましょう。
おすすめの格安SIM
以下は有名な格安SIMのキャリアです。
帰国後の初期投資を抑えることができると思います。
②SIMフリーのスマホ
SIMカードを使用するには、自由に入れ替えができるSIMフリー(SIMロック解除)対応のスマートフォンが必要です。
まずは今使っている機種がどのような設定になっているか、確認してみてくださいませ。
海外のスマホをそのまま使用
国によってはスマホ機種と通信キャリアは別々となっていて、SIMフリーが当たり前。
日本でSIMカードを差し替えて、そのまま使用することができます。
また海外の端末だとSIMカードが2枚入る「デュエルSIM」のスマホも広まっていますね。
これだと、渡航前の地域の回線契約を外すことなく、日本でのデータ通信・音声通話も利用可能です。
ボクが中国で使用していたのは「小米」(シャオミ、Xiaomi)のデュエルSIM対応のスマートフォン。
日本滞在時や海外渡航などでは旅行用SIMカードを併用していました。
格安SIMカードも同様に使えますよ。
※補足
「微信」(ウィーチャット、WeChat)や「支付宝」(アリペイ、AliPay)のアカウントを維持するために中国の携帯番号を有効にしておかなければなりません。
なので、帰国しても通信会社との契約は継続しており(月300円程度)、中国のSIMカードも「小米」に入ったまま。
もう1枚のスペースには妻のSIMを挿入・保管しています。
日本で新たに購入
残念ながら、国際的な事情により(⁉)、中国で購入した「小米」を日本で使い続けることは不可能なのです。
と言うのも、実は「华为」(ファーウェイ、Huawei)や「VIVO」など中国メーカーのAndroid端末には特殊な制限がかかっていて、「Google Play」をインストールできません。
Google自体も中国本土で検索不可であり、これに派生する対応なのでしょう。
すでに「LINEモバイル」で格安SIMを利用することは決めていました。
そのため日本の各種アプリを楽しむためには、新たなSIMフリーの機種を購入せざるを得ません。
ガジェットに疎いボクは、リサーチするのも億劫です。
レビューを見るのもシンドく、あれこれ悩む時間もイヤでした。
そこで選んだのが「Google Pixel 4a」。
5G対応していない方ですね。
巷では劣化版とも言われているそうですが、余り気にしません。
他のブランドと比べても安く、でもスペックはしっかりしています。
何よりも注文から10日足らずで届いたのが良かったです。
実家に到着するや否や、SIMカードとセットで使うことができました。
特にこだわりが無い方であれば、機能性と価格の面からお買い得だと思いますよ。
ともあれ、まだSIMフリー端末をお持ちでない方は、帰国前に購入・手配しましょう。
すぐにストレスの無い生活をスタートできますよ。
③インターネット/WiFi環境
格安SIMカード、SIMフリーのスマホと続いて、最後に準備したのがインターネット環境。
というか、ポケットWiFiのレンタルでした。
すでにWiFi完備である方は無視してくださいませ。
実家にはWiFiが無く、有線LANのみを使用(パソコン、スマートテレビも)。
ネット環境が弱いのです。
現時点で新型コロナウィルスの水際対策は継続しています。
帰国後14日間は自宅待機であり、引きこもり生活が確定していました。
自分のノートパソコンやiPadを使用するためにも、WiFiをレンタルすることにしたのです。
もしも住居のネット環境に不安があるのであれば、一度検討してみても良いかと思います。
日本のSIMカードが無くても、海外SIM+レンタルWiFiで短期的に凌ぐことができますので。
おすすめのレンタルWiFi
ボクは長年「Wifiレンタル屋さん」を利用しています。
理由は手続きが簡単(3分ほど)なのと、即日発送&都内なら翌日に手元に届くため。
またレンタル終了後はポストに投函するだけで返却完了となり、無駄な手間がありません。
以下に安心・信頼できる業者2社をピックアップしておきます。
④転入届の資料
ネット接続とは全く関係ないことですが、〆は行政の手続きについて。
日本の定住地が決まったら、速やかに「転入届」を済ませましょう。
近くの役所へ行き「転入届」を行う際、
- パスポート&入国スタンプ(帰国日が分かるもの)
- 戸籍謄本
- 戸籍の附票(最後に転出届を提出した日が分かるもの)
を提出します。
もし可能なら日本にいる親族に依頼して、戸籍謄本と附票は予め入手しておいた方が良いと思います。
※必要な資料は地域によって異なりますので、最寄りの役所に確認してくださいませ。
インターネットにさえ繋がっていれば、どうにかなるのが今の世の中です。
その他のものは追々準備すれば良いかと。
何はともあれ、
②SIMフリーのスマホ
③インターネット/WiFi環境
は事前に手配しておきましょう。