「SNSでよく耳にする「マウント」って何?」
「ポジショントーク」だから云々かんぬん、という議論の本質が分からない」
両者はTwitterなどでも定期的に見られる言葉ですが、実はあまり理解していなかったりします。
「何となく」もしくは「使いたいから」使っている感もありますね。
さりとて、「マウント」と「ポジショントーク」の意味・違いを理解して、正しく使えるようなれば、スマートな意見で指摘することができるかもしれません。
本記事ではSNS上の会話に付いていくため、「マウント」と「ポジショントーク」の意味や使い方についてメモっていきます。
「マウント」と「ポジショントーク」の違いと意味
結論から先に記載しますと、両単語が持つ意味としては、
ポジショントーク:自分の立場や状況を経済的・社会的に有利に働くよう仕向ける発信
となります。
「マウント」はどちらかと言うと、自分の立場を周知するもの。
一方「ポジショントーク」は、その立場を利用した発言と見なすことができるでしょう。
以下より、それぞれの意味と具体例を詳しく述べていきます。
1. マウントの意味と具体例
①マウントの意味
SNSでは、
をマウントと呼んでいます。
「マウンティングする」「マウントを取る」という言い回しは、特にTwitterで良く目にしますよね。
投稿内容は発信者の主観に基づくことが多く、どうしても他者(受け手)との価値観の違いは出てきます。
それを上手く表現したものの一つが「マウント」だと思います。
ちなみに本来の意味は、
プロレスなどで仰向けの相手に馬乗りすること(=有利な状況)を「マウントポジション」とも言います。
これに派生して、
として使われているのです。
②「マウントを取る」とはどんな状況か?
よく議論が見られるのは、
- 経験と知識
- 社会的な地位
- 資産や生活水準
について発言した時でしょうか。
発信者が以下の意図をもって、あるいは潜在的に上から目線で主張すると「マウントを取る」状況に至りやすいです。
- 自己肯定
- 見せびらかし
- 自身を正当化
- 他人からの評価されたい
- 自分の優位性をアピール
ただし、どちらかと言うと、本人にはその気が無くても、受け手が「こいつはマウントを取っている」を感じることが多い気がします。
無意識に相手に不快な思いをさせているのかもしれません。
ただ単に発信者が自慢した(と思われた)ことが原因か。
もしくは受け手の嫉妬や劣等感の問題か。
勘違いとはまた異なる状況でしょう。
極めつけは当事者の主張に対して反論者が登場。
「あなたの意見は間違っている」「〇〇の方が正しい」とヒートアップしていくのです。
一方、第三者の立場で傍観すると、双方の掛け合い事態が面白く、かつ興味深い。
どっちが「マウントを取った/取られた」で周囲も騒がしくなるのですね。
不特定多数が集まるSNSならではの現象でしょう。
でも、本心は発信者しか知りえません。
ボク個人的には「マウント」に関して深く追い求めるのは不毛な気がしていますが……。
みんな様々な考え方や捉え方があり、何が正解かは結論付けられないと思うので。
③「マウントを取る」表現の具体例
どんな表現が「マウント」となってしまうのか。
具体的な例と理由を考えてみます。
「マウントを取っている」と感じるかどうかは、あなた次第ですが……。
例①
ハーゲンダッツは高級品と感じる人は少なくありません。
加えて、(実際はそんなに差はないのに)味覚云々が癪に障ってしまうかも。
例②
こんな露骨な発信する人はいないでしょうが……至って普通の発言だと本人的には思っている場合があります。
学歴コンプレックスある人たちから非難される可能性大です。
例③
自分は他と違うのです的なアピールが伝わる表現。
いわゆる「マウント女子」と呼ばれる人たちもいるようです。
例④
別に悪いわけではないが、奇しくも中国通の雰囲気を醸し出しています。
また現地での生活年数・経験=優位性・自慢を暗に示すかも。
といった具合で正しいかどうかは分かりませんが……イメージとしてはこんな感じかなと。
自分の発言が、誰かに「マウント」と思われているかもです。
でも周りの反応を気にしすぎると疲れてしまいます。
もっと気軽に、気負いせずにSNSを楽しめば良いと思うのです。
あまり深く考えすぎず、他人と比較しないことが双方にとって精神的に楽でしょうね。
(という発言が「マウント」と囚われかねませんね……難しい)
2. ポジショントークの意味と具体例
①ポジショントークの意味
Wikipediaでは「ポジショントーク」の意味を以下のように解説しています。
自分目線で主張して、相手を自分側に誘導する(と感じた)ときなどに使われます。
そして「マウント」同様、本人の意思とは無関係に、受け手によって「あいつの発言はポジショントークだ」と騒ぎ立てられたりします。
そのため発信者側が、「ポジショントークに聞こえるかもしれませんが……」と敢えて前置きするケースも目立ち始めました。
自分の目線で発すること自体は悪いことではありません。
しかしながら、例えば著名人やインフルエンサーなどの発信は、立場上の観点から多くに人に有利・不利に働く可能性がありますよね。
そのことをボク達が理解した上で、良し悪しを判断しなければいけないでしょう。
SNSでは、
発信が「ポジショントーク」と見なされているのだと思います。
②「ポジショントーク」の具体例
「ポジショントーク」に聞こえてしまう内容とは、どういった場合なのでしょうか。
こちらも具体的な例と理由を考えてみます。
例①
セミナー講師が受講者のモチベーションを挙げるために「まずは先に自己投資をして、自分を追い込む」と発言。
↓
相手にメリットがあると説きつつ、自然な流れで自身の商材を紹介・購入を促している可能性があります。
例②
銀行員が「資産運用をしなければ、老後の生活が不安定になりますよ」と不安を煽る。
↓
顧客に株式や投資信託について説明する際、メリットを強調。
デメリット・リスクが小さいような話しぶりで、購入を後押しする。
例③
東南アジアに工場を構える企業が「中国の物価の向上は著しく、また経済的・政治的リスクは否定できない。タイやベトナムが最も最適な選択だ」と見解を示す。
↓
もし、この企業が南米に進出するなら「これからの時代、多くのビジネスチャンスが眠っているアルゼンチンやブラジルに目を向けるべき」と言うかもしれません。
「ポジショントーク」の負の側面は、知らず知らずのうちに相手方の利益に繋がる行動へと誘導されてしまうこと。
もちろん、発信者自身もビジネスや事業の手段としてSNSを活用しているのであり、これは否定しません。
受け手も納得した上での行動であれば、何の問題もないでしょう。
ところが、悪徳業者の巧妙な話術によって、コロッと騙されてしまう可能性もゼロではありませんよね。
特に金融を扱う側から発せられた言葉には注意した方が良いと思います。
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