都市部を中心に需要が伸びている「luckin coffee」(ラッキンコーヒー、中国語:瑞幸咖啡)。
テイクアウトに特化して同業他社と差別化を図り、2019年のトレンド入りを果たしました。
ラッキンコーヒーは2017年秋の1号店を皮切りに、約2年間で4,500店舗以上を展開しています。
スターバックスをも脅かす、まさに中国を象徴する大注目コーヒーチェーンと言えるでしょう。
なぜここまで躍進を遂げることができたのか。
理由は以下の5つです。
①アプリで完全決済
既に日本でも報じられている通り、キャッシュレスが当たり前の中国。
店舗にはレジがなく、商品(ドリンク&軽食)と購入店舗の選択、支払いはアプリで行います。
近くの店舗を選んでWeChat Pay(ウィーチャットペイ)で決済完了
②待ち時間なしで受取可能
購入が完了すると出来上がり時間が表示されます。
また商品完成後は通知も届くので、指定店舗に行けば、すぐにピックアップできます。
13:51に完成予定
③ターゲットはオフィスワーカー
ほとんどの店舗は、オフィスビルのエントランス付近に構えています。
平日は人目に付きやすく、多忙なビジネスマンにとって、一息入れるには絶好のポジション。
場所によっては、ロビーで飲みながら商談を、といった光景も見られました。
④低コスト&リーズナブルな価格
コーヒーの製作と材料ストックに必要な最低限の設備があれば良いため、20㎡もあれば出店可能です。
スタッフは2名いれば十分で、テーブルや椅子の設置も基本的に不要。
抑えたコストを反映させた価格はコーヒー1杯21元~と、某チェーン店(30元~)に比べ優位な設定になっています。
⑤多彩なクーポン戦略
アプリにて新規登録すると、コーヒー1杯無料+50%OFFのクーポンが数枚プレゼントされます。
また商品を購入するたびに、40~60%OFFのクーポンが届くのです。
「有効期限内に使用しないと」といった強迫症心理と、さらに安くなる価格で、私もリピーターになってしまいました。
1杯無料と50%引き&と42%引きのクーポン
定番のカフェラテやカプチーノの他、果実を使ったティー系や夏にピッタリのフローズン系、冬には温かいココアやティラミスモカなどなど……季節に合わせた新商品も続々登場しています。
店舗によってはデニッシュ、スコーン、マフィンといった軽食もあり、品ぞろえも豊富。
もちろん、自宅や職場への配達もしてくれて、気軽に美味しいコーヒーを味わえます。
ラッキンコーヒーは現在も成長著しく、ナスダックに上場済み。
昨今はショッピングモール内にも展開しており、家族連れなどの囲い込みにも力を入れています。
この勢いはまだ止まりそうにありません。
中国にお越しの際は、ご賞味してみては如何でしょうか?
(アプリのダウンロードはお忘れなく……)