モバイル向けショートムービーアプリの「TikTok」(ティックトック)でお馴染みの中国企業「字节跳动」(バイトダンス、ByteDance)。
そんなバイトダンスがビジネス市場向けにオフィスツールを開発しました。
中国国内では「飞书」(Feishu)、海外向けは「Lark」(ラーク)という名で提供しており、特に国内では多くの企業が導入しています。
ざっくり言うと、「Lark」は、
・オンライン会議
・カレンダー
・クラウドストレージ
を全て1つにまとめたソフトウェアです。
いくつものアプリを立ち上げる必要が無いため、仕事の効率をアップできるだけでなく、リモートワークにも最適&大活躍。
個人的には「Zoom」や「テンセントミーティング」よりも使い勝手が良いツールだと思っています。
本記事では、新しい働き方のヒントを与える「Lark」についてメモっていきます。
※このページでは下記のサイトからイメージを拝借しています。
・Larkの公式サイト
・サテライトオフィス
1. バイトダンスの「Lark」の基本的な機能
①チャット
オフィスツールとして不可欠な存在。
言わずもがなではありますが、
・グループチャット(複数メンバー)
に対応していて、様々な形のコミュニケーションをサポートしてくれます。
メンション機能
グループチャットの特定のメンバーに、通知と共にメッセージを送ることができる機能。
誰宛てかが一目で分かり、受け取った方も気づきやすい利点があります。
絵文字送信
自分の感情を代弁してくれる絵文字は非常に魅力的。
賛同、いいね、感謝、お願い、了解といった反応を即座に送れるので、とても便利です。
単なるリプライではなく、コメントに対して付与できるため、返信・既読の代わりとしても良く使われています。
既読・未読確認
相手に届いたかどうか、不安を解消してくれる。
グループチャットでは誰が既読して、誰が未読かも1クリックで確認できます。
画像・動画・キャプチャーの共有
テキスト以外の送信も可能。
ドキュメントやファイルも共有でき、他のチャットツールと同様の機能は抑えてあります。
投票機能
グループ内でちょっとした採決を取る時に役立ちます。
直感的なUIとなっているため、初めて活用するときも安心。
より早い意思決定をサポートしてくれるでしょう。
②オンライン会議
地理的に離れたメンバーと、より深いコミュニケーションを取るのであれば、テキストより音声の方がスムーズな場合が多いですよね。
現在はオンライン会議ツール「Zoom」が圧倒的に使用されていますが、
・最大100人まで同時接続可能
・ストリーミング/録画機能
・デスクトップ画面共有
・ファイル共有
・字幕表示(中国語、英語)
と「Lark」も負けていません。
音声のみの「オーディオ」と映像ありの「ビデオ」両方に対応しており、ケースバイケースで使い分けることができます。
③カレンダー
1日のスケジュールは自ら決めるのがプロフェッショナル。
ルーティンワーク、タスク、ミーティング、休憩……各種予定の設定もLarkが便利です。
またセッティングした会議の時間や内容は、チャットを通じて参加要請者へ送信。
参加可否の返信もすぐに行え、自動的にカレンダーにもスケジュールが反映されます。
予定時刻前にはリマインド通知が飛び、うっかり忘れてしまうことはありません。
さらに「Lark」内のアプリ「トラベル予約」(通称)と連動していて、旅先のフライト時間などもカレンダーで一元管理できる。
ビジネス環境に最適化されているのが嬉しいところ。
④ドライブ
「Lark」は単なるコミュニケーションツールに留まっていません。
ドキュメントやファイルをクラウド上で作成・編集・保存ができるGoogleドライブと同じ機能も備わっています。
クラウドファイルサーバーで資料を新規作成できるほか、写真や動画のアップロードも可能で、リモートワークでは利用度の高いソフトとなるでしょう。
・Word、Excel、Power Pointと同レベルを搭載
・作成履歴、閲覧履歴、閲覧権限の管理
・リアルタイム共同編集
・コメント/フィードバック機能
・メンション機能とチャット連動
言葉で説明するより、実際に使ってみた方が、その便利さを実感しやすいです。
特にメンションを組み合わせたフィードバック機能を活用すれば、Larkのチャットで即時レスポンスが届くので、よりスピーディ且つスムーズに資料をブラッシュアップさせることができます。
ドキュメントのアドレスリンク1つで簡単にシェア&閲覧権限が付与できるのも助かります。
2.「Lark」の便利な機能&特徴
良く使用されるオフィスツールを1本化したのが「Lark」の最大の特徴ですが、上記の他にも押さえておくべきポイントがあります。
①スマートフォンアプリと自動同期
オフィス内や在宅勤務中はパソコン版のLarkで業務を行い、外出時や時間外はスマホ版を用いります。
別に「24時間働くこと」を推奨しているわけではありませんので、誤解無きよう……。
チャットの内容やカレンダーはパソコン版とスマホ版で完全同期しています。
思い立った時にスマホでメモを残したり、カレンダー登録したりすれば、業務時のタスク管理等でも役立つでしょう。
もちろんスマホでのオンラインミーティングも出先から参加が可能。
場所を選ばず、仕事に打ち込むことができるようになります。
②オフィスワークフロー
「Lark」ビジネス版(⁉)を導入した企業であれば、
・残業申請
・出張申請
・経費精算
・購買申請
・稟議書
などなど……あらゆる決済フローを一元化。
全てオンラインで完了でき、承認有無もハンコ無しで進行できます。
決済はスマホから1クリックで行え、意思決定の迅速化にも繋がるでしょう。
また前述通り、例えば休暇日や出張日は自動的にカレンダーに反映されます。
「Lark」上で確認すれば事足りるため、わざわざ同僚に伝言などをする必要もありません。
コミュニケーションコストを最小化し、コミュニケーションパフォーマンスを最大化する。
「Lark」によって仕事の仕方が変わるかもしれません。
③横断検索
チャット、ドライブ、カレンダー……探したいものが何処にあるのか分からない。
そんな時は検索ウィンドウにキーワードを入力すればOK。
全てのチャット、ファイル、スケジュールの中から全文検索で関連した情報を探し出すことができます。
横断検索とも言われるのですが、呼び名はともかく、この機能でムダな時間が大幅に削減されるでしょう。
④セキュリティ
・Amazon Web Services (AWS)による高可用性サービスとバックアップ
とは参考サイトで書いてあるもの、技術的な知識が乏しいボクはピンときません。
個人的に一番良いなと思ったのは、作業スクリーンに「ユーザー名の透かし(ウォーターマーク)」が入ること。
「Lark」のメッセンジャーやドキュメントウィンドウ上に電子透かしがあり(スマホ画面にも)、万が一、情報が漏れた場合でも、誰が流出させたのか分かるようになっています。
ユーザー個人も明らかなので、得てして事前防止にも役立っているのです。
なお、上記によって本記事では実際のスクリーンショットを紹介することが難しかったこと、ご了承くださいませ。
バイトダンスの代名詞は「TikTok」で、他のサービスは余り浮かびません。
「Lark」も同様で、まだグローバルには知られていないのが現状です。
しかし、使い勝手的には非常に優れていて、マニュアルが無くても直感的に操作ができます。
リモートワークに適した設計で、将来的にビジネス業界でもバイトダンスの存在感が高まるかもしれませんね。
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