もう10年以上もサッカー界のトップに居続けるリオネル・メッシ。
バルセロナの天才少年からアルゼンチンの英雄にまで駆け上り、世界中の注目を集めています。
そんな彼にあやかるように、各国で「〇〇のメッシ」が次々と登場しました。
「スイスのメッシ」ことジェルダン・シャチリ、「スペインのメッシ」のボージャン・クルキッチに、「モンテネグロのメッシ」はステヴァン・ヨヴェティッチといったように。
しかし、期待に応えられるプレイヤーは極めて少ないのが現実です。
そんな中、スペインのリーガ・エスパニョーラでプレイしている「日本のメッシ」が、唯一、ずば抜けた実力を発揮していると評価されています。
その名は久保建英。
彼の今季のデータから見ると、メッシ本人と肩を並べるほどの成績を収めており、また意外な事実も分かってきました。
まずは久保建英を見よ
2001年6月4日生まれの天才プレイヤーは今月19歳を迎えました。
中国的には「00後」(2000年以降に生まれた子ども)になりますが、彼にプレイスタイルはユース世代の中で、最もメッシに似ていると言われています。
幼少期から非凡な才能を見せていた久保は、11歳の時にバルセロナの下部組織へ加入。
まさにメッシと同じ道を歩み始めたのです。
この頃から既に、日本サッカー界でも将来の代表を担うエースとして、ファンの間で有名になっていました。
スターの卵といったところでしょうか。
ところが、昨年2019年6月14日にバルセロナは久保を放出します。
ちょうど18歳を迎えたころの出来事です。
その後、彼が向かった先は……レアル・マドリード。
メッシの永遠のライバル・クリスティアーノ・ロナウドが所属していたチームでした。
現在はレンタル移籍先のRCDマヨルカでミッドフィルダーとしてプレイ。
大人顔負けの身体能力を持ち、きめ細かいドリブルとボールコントロールで、見る人を魅了しています。
データで見る久保建英の凄さ
今シーズンの第27節が終わった時点で、久保は25試合に出場。
3ゴール3アシストを記録していて、期待通りの結果を残しました。
毎試合で見せるプレッシャーに物怖じしない精神力は、ベテラン選手さながら。
初めてヨーロッパのトップリーグに参戦しているとは思えません。
もっと細かい数値を見ていきましょう。
久保が相手チームのエリア内で、脅威となるパスを送った回数は20回。
これはリーガ・エスパニョーラの選手の中で、第29位となります。
また受けたファイルは46回で、これはトップ10入り。
他チームから要注意人物としてマークされていることが証明されています。
さらに最も刮目すべきはドリブル突破の成功回数。
1試合あたり5.4回という高い数字は、今季1,000分以上出場した選手のうち、リオネル・メッシと久保建英しかいません。
驚異的なデータと言えるでしょう。
これが「日本のメッシ」と呼ばれる所以です。
いつ「中国のメッシ」は現れるのか…
久保はメッシの大ファンであることを公にしています。
アルゼンチンのスター選手の映像を何度も繰り返し見ては、それを真似て日々練習していました。
8年前に同じスペインの地に降り立った久保ですが、今はレアル・マドリードのトップチームに辿り着くべく、日々、切磋琢磨しています。
天賦の素質があり、清き態度も備えた19歳。
希望に満ちたキャプテンシーは日本サッカー界の発展に寄与することでしょう。
一方、中国に目を向けると……残念ながら、ここ数年間はパッとしません。
こんなに多くの人口がいるにも関わらず、才能あふれる選手が少ないのが現状です。
一体「中国のメッシ」はどこに……?
かつて国内のサッカーファンが期待をかけたヒーローたち。
陈涛、董方卓、邓卓翔、曲波などは若くから突出していましたが、様々な理由によって、ヨーロッパの5大リーグで成功することはできませんでした。
いつ中国のサッカー界に、巨大ビッグクラブと契約できる選手が現れるのでしょうか。
もしくは、そんな日が本当に訪れるのでしょうか……。
※本記事は下記サイトを元に構成・翻訳しています。
■参考サイト(中国語)
与梅西并列西甲第一!这位19岁的”日本梅西”名副其实