蜀の都にイトーヨーカドー
『この場にいる3ヵ国の首脳は三国時代の魏、呉、蜀ではないので、相争う者同士ではない。我々3ヵ国が共に協力し、国際社会と共に発展する「新しい三国時代」を築きたい』
と、安倍首相が三方の連携を確認した「日中韓ビジネスサミット」。
先日、会場となった成都へ出張する機会がありました。
日程は北京との往復移動を含めて4日間です。
日夜問わず、取引先のゲーム開発会社にて缶詰め状態でしたが、3日目の午後に3時間ほどの空き時間を見つけました。
さて何をしようか、と考えつつ、百度地図(バイドゥマップ)を立ち上げ、周辺検索。
適当に指をスワイプしていると、開発会社から1.5㎞のところにイトーヨーカドーがあるではありませんか!
気分転換と市場調査、そして運動不足を解消するために20分ほどかけて鳩のマークに向かいました。
距離が狭まるにつれ、まず目に入るのが巨大な屋上看板。
北京の店舗と比べて、とても正々堂々としています。
そして、規模がデカい!
まさに巨大ショッピングモールと言わんばかりの佇まい。
周りの木々や標識が邪魔をして、簡単には外観を撮影させてくれません。
ファーストインパクトは申し分ありませんでした。
日本を思わせるサービス精神
中に入って見ると…1階から3階までのテナントにはよく見る有名ブランドが入っていて、まぁこんな感じだよね、という納得感。
スペースは北京の3倍ほどありました。
でも、ボクには縁が薄いので、駆け足でスルー。
4階はザ・日本感を押し出したショップが立ち並び、値段が張るようなしっかりした商品を販売しています。
ここで印象的だったのが接客姿勢。
店員さんが5メートルおきに立っていて、目の前を通ると必ずお辞儀をします。
また、半径3メートルのターゲットエリアに足を踏み入れると、「欢迎光临!(いらっしゃいませ)」と大きな声で挨拶してくれました。
他のショッピングモールでは、お辞儀で迎え入れてくれるところは殆どありません。
商品を手に取っても、強引な押し売り態度ではなく、一歩引いたところで見守ってくれています。
気軽にチェックしたい、という日本人の訴求にマッチした距離感でした。
ただし、特に買うものは無かったので、普通に歩くだけでも視線とプレッシャーは少し感じます。
珍しい輸入品に目が留まるも、遠慮感が出てしまい、写真は撮影できませんでした。
一通り確認したのち、後半は足早にフロアを1周して、地下1階へと直行しました。
謎のステーキ屋
エスカレーターで降りると、目に入ってきたのが「すき家」と「coco都可」。
しばらくぶりに「すき家」を見て、急にお腹が空いてきちゃいました(でも、食べていません)。
隣の「coco都可」はタピオカブームの掻き立て役ですね。
こちらでは1杯8~15元(126~237円)とお手頃価格ですが、日本では3倍近くするんでしたっけ。
中国に来たときは、一度ご賞味あれ。
「coco都可」の横を通り過ぎ、奥のフードコートに入ると…。
ふむ…立食牛屋タチグイステーキ⁉
牛のステーキ:牛スジの煮込み=1:6の割合で看板がありますけど…。
そして、全て座って食べれるテーブル配置になっていますけど…。
初めて見ましたね、こんな飲食店。
午後4時過ぎだったので、お客さんは誰もいませんでした。
チェーン店なのかな、後日調べてみましょうか。
放心!放心!放心!
フードコートの反対側にはお馴染みのスーパーがあります。
ここに成都で展開するイトーヨーカドーの最大の特徴を見ることができます。
看得见的放心=顔が見える食品
はい、野菜のコーナーにあるキャッチフレーズ。
商品に付けられたQRコードを読み取ると、生産者情報を確認できる「食品トレーサビリティー」が導入されていました。
そして、パッケージには放心=安心の文字が。
食の安全性に敏感な昨今、安心して買い物ができる場所が、イトーヨーカドーなんです。
イトーヨーカドーのオフィシャルサイトによると、成都での店舗展開が成功している一つとして、このコンセプトが理由に上げれらています。
北京店では確認できなかったので、かなり興奮しましたね。
でも…。
スマートフォンをQRコードにかざしても、通信環境うんぬんで、情報を見ることができません。
ちなみに、Ito YokadoのWifiに接続して試したんですけどね…。
残念でした。
というわけで。
短いオフ時間を満喫しつつ、またオフィスに戻ったのでありました。
イトーヨーカド・天府二街店
地下鉄:5号線「大源駅」の目の前