Huawei Centralは3月3日、中国国外にて「HUAWEI Search」ベータ版をリリースしたことを発表しました。
ウェブサイト、画像、動画、ニュースと国内コンテンツの検索が可能で、ユーザーからのフィードバックも受け付けるとのこと。
近々Huawei(ファーウェイ)が提供するアプリケーション配信サービス「AppGallery」からも利用できる予定です。
Googleに変わる検索エンジン
この検索アプリはファーウェイのエコシステム・HMS(Huawei Mobile Services、ファーウェイモバイルサービス)の中核を担っており、まずは小規模でのテストを開始した形となります。
先日行われた端末製品と戦略におけるオンライン発表会にて同社コンシューマー・ビジネス・グループのCEO余承东は、
「ファーウェイは開発者により多くに選択肢を提供できるよう努力している。Yahoo、Googleの他にファーウェイのHMSがある」
と述べました。
余氏によると、HMSは世界170カ国でサービスを展開しており、月間ユーザー数は4億人を突破。
現地のアプリケーション開発者と協力して、エンドユーザーに快適な体験を提供していると言います。
Googleとの取引が禁じられているため、自社の「AppGallery」を強化する形ですね。
ファーウェイが渾身を込めたHMS
さらに最新機種「Mate Xs」の発表と同時に、「HMS Core 4.0」のもお披露目されました。
少し聞きなれない言葉ですね。
これは「Google Mobile Service」(グーグルモバイルサービス)を意識したモデルで、両者ともクラウド、アプリストア、決済サービスといったスマートフォンの基本機能を備えています。
このHMSを巡り、最近は更に動きが慌しくなっています。
2月末には、ファーウェイが欧州で「HMS Core 4.0」と最新の「AppGallery」の提供を開始したことを発表。
更に10億ドルを投資して、デベロッパーのHMS開発を支援するという「耀星」計画(耀星计划)を公言しました。
今年はすでに100ヶ所以上の地域で同様の活動を行っており、精力的にアピールしています。
様々な端末やプラットフォームで利用可能なファーウェイの独自OS「HarmonyOS」にも今後注目ですね。
5G対応の最新機種「Honor V30 Pro」(栄躍 V30 Pro)と「Honor 9X Pro」にはHMSが搭載されています。
ただし、ファーウェイの情報管理に対するネガティブな見方があるのも否定できません。
これについては、
「プライバシー保護及びサイバーセキュリティは、ファーウェイの全ての事業運営におけて最も優先される事項だ」
と余氏はコメント、安全性と信頼性を強調しています。
重要なことは、HMSが海を越え世界に挑戦状を叩きつけたという事実。
ファーウェイの逆襲が始まりそうです。
※本記事は下記サイトを元に構成・翻訳しています。
■参考サイト(中国語)
华为开启海外“Huawei Search”内测:取代谷歌?