「OpenSeaの使い方を知りたい」
「実際にNFTを買ってみたい」
「NFTの売り方を知りたい」
そんな方に向けて。
ボクは今までNFTを買ったり、売ったりしています。
その体験談を元に、OpenSeaの概要を整理してみました。
このページではOpenSeaの概要や特徴、NFTの販売から売却までの方法などをメモっていきます。
・OpenSeaの使い方が分かる
・NFTの取引の流れが分かる
1. OpenSeaとは?
OpenSeaとは世界最大のNFTオンラインオープンマーケット。
ここでは誰でもNFT作品の生成、管理、販売・購入ができます。
■OpenSea
https://opensea.io/
世界的には「BAYC」(Bored Ape Yacht Club)」が最も有名でしょう。
1体1,000万以上で取引されており、ホルダーにはエミネム、ジミー・ファロン、スティーブン・カリー、マーク・キューバン、マドンナなど大物セレブも名を連ねています。
一方、日本国内に目を向けると、村上隆氏の初のNFT作品「Murakami.Flowers」。
さらには可愛らしいデザインの「CryptoNinja Partners」(CNP)が最も勢いがあります。
ボクも今年に入り、OpenSeaでNFTコレクションをスタート。
今からNFTを始めた方、初めてNFTのホルダーになりたい方は、CNPがオススメです。
2. OpenSeaを始める事前準備
OpenSeaでNFTの取引・売買を始めるには、事前に仮想通貨イーサリアム(ETH)を準備しておかなければいけません。
- 暗号資産取引所で口座開設
- 取引所でイーサリアム(ETH)を購入
- MetaMaskでウォレットを作成
- MetaMaskにETHを送金
の流れで、MetaMask(メタマスク)内にETHを用意しましょう。
具体的な手順は以下の記事にてまとめてありますので、ご参照くださいませ。
STEP.1:暗号資産取引所で口座開設
NFTの取引には暗号資産(仮想通貨)であるイーサリアム(ETH)を使用します。
よって最初にやるべきなのは、暗号資産(仮想通貨)取引所で口座を開いて、ETHを手に入れること。
国内だと「Coincheck」(コインチェック)や「bitFlyer」(ビットフライヤー)が有名ですね。
ここではコインチェックを例に、口座開設の手順を簡単に説明していきます。
①メールアドレスとパスワードを登録
「コインチェック」の公式サイトを訪問し、「口座開設(無料)はこちら」をクリック。
パソコン版の公式サイト
スマホ版の公式サイト
連絡用のメールアドレスと、ログインに必要なパスワードを入力しましょう。
「私はロボットではありません」にチェックを入れて、「登録する」を押せば登録完了です。
(CC)
②アプリをインストール&ログイン
入力したメールアドレスに自動返信が届きました(英文ですが心配無用です)。
メールに記載されたURLをタップすると、アプリストア(App StoreまたはGoogle Play)に飛ぶので、スマホ端末にアプリをインストールします。
インストールが完了後、アプリを開いて先ほど登録したメールアドレスとパスワードでログインしましょう。
③認証メールの確認
初めてコインチェックを利用する際は、すぐにはログインできません。
認証メールの確認→基本情報の登録が必要になります。
「メールアプリを起動」を押して認証メールを開きましょう。
記載されたURLより口座開設の申し込みに進みます。
④各種重要事項の確認・同意
コインチェックを利用するにあたり、様々な重要事項に目を通しておかないといけません。
一通り見終えたら「各種重要事項に同意、承諾してサービスを使用する」にチェックを入れて、「同意する」をタップ。
ようやく本人確認への段階に入ります。
⑤電話番号確認
本人確認の1番目は、電話番号の確認。
スマホの電話番号を入力して「次へ」を押すと、SMSに承認番号が送られてきます。
コードを入力すれば、電話番号の確認は完了です。
⑥基本情報の入力
続いて、氏名や住所など情報を登録。
全ての記入が終わったら「外国PEPs……」の「該当しない」をチェック。
「確認」をタップして、入力した情報に間違いがないか確認したら、コチラも完了です。
⑦本人確認書類の提出
最後は本人確認のための撮影です。
本人確認の書類は、基本情報で入力した氏名、生年月日、住所と同じでなければいけません。
- 運転免許証
- パスポート
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
以上のうち、有効期限が切れていない最新の情報が記載されているもの最低1点を用意しておきましょう。
そして、
- 本人確認書類の表面の撮影
表面(氏名、生年月日、住所)の文字がボヤけないよう、ゆっくり撮りましょう。 - 顔と本人確認書類表面の撮影
表面の文字が指などで隠れないよう、注意して持ちましょう。 - 顔と本人確認書類厚みの撮影
画面に表示された指示に従って、ゆっくり顔やカードを傾けましょう。
を案内通りに撮影を行います。
最後に「完了」を押せばOKです。
⑧口座開設の申し込み完了
「電話番号確認」「基本情報・勤務情報入力」「本人確認書類」のステップを終えたら、「上記内容で提出」をタップ。
お疲れさまでした!
以上でコインチェックの口座開設の申し込みが完了しました!
あとは審査を待ちましょう。
(CC)
「かんたん本人確認」の場合は半日もかかりません。
「郵送ハガキによる本人確認」の場合は、2~4営業日ほどでハガキが届くとのこと。
本人が簡易書留を受け取ったとコインチェック株式会社にて確認が取れ次第、口座は開設されます。
以下の記事でも画像付きで、コインチェックでの口座開設手順を紹介しています。
STEP.2:取引所でイーサリアム(ETH)を購入
口座の開設が完了したら、次はイーサリアム(ETH)の購入です。
①口座に日本円を入金
はじめに口座へ日本円を入金しましょう。
ボクが初めて操作を行った際、コインチェックへの入金手続き自体は約5分で完了。
その10分後にコインチェックの口座に反映されました。
(ただし、取引所によって入金方法などは異なります)
コインチェックの場合の手順は↓にてご確認くださいませ。
②「販売所」にて仮想通貨を購入
日本円が用意できたので、実際にイーサリアム(ETH)を手に入れます。
アプリ内の画面下メニューの「販売所」をタップ。
取引されている仮想通貨の一覧が表示されるので、イーサリアム(ETH)を選びましょう。
あとは「いくら分のETHを購入するか」の日本円の金額を入力すればOKです。
最終画面にて日本円で支払う金額と、購入するイーサリアムの数量を確認。
「購入」をタップすれば、仮想通貨を買うことができます。
(レートは10秒毎に変化しているので、タップするタイミングは見極めましょう)
お疲れさまでした!
これで無事にイーサリアムを用意できました。
STEP.3:MetaMaskでウォレットを作成
メタマスクとは、仮想通貨やNFTを一括で管理できる「デジタルウォレット」のこと。
仮想通貨イーサリアムで買い物や取引を行う際、必ず必要となる「お財布」です。
ここではメタマスクのウォレットを作成する手順を示します。
①MetaMaskをGoogle Chromeに追加
パソコンでGoogle Chromeを開いて、Chromeウェブストアの「MetaMask」ページへ。
画面右上の「Chromeに追加」をクリックです。
アクセス権限に関して確認したら、「拡張機能を追加」を押しましょう。
Google Chrome右上にキツネのアイコンが目印です。
②ウォレットの作成を開始
初めてメタマスクを追加した際、上記の画面の後に、自動的に「MetaMaskにようこそ」というページに移行します。
「開始」ボタンをクリック後、「ウォレットの作成」を選択。
他のソフトウェアと同様、使用データに係る「同意」しましょう。
③パスワードの作成
メタマスクで「自分の財産=仮想通貨」を管理するパスワードを設定します。
英数字・記号などを用いて、8文字以上で記入しましょう。
使用条件(英語)を一読したらチェックを入れて「作成」をクリックすれば、パスワードの設定が完了です。
なお、パスワードはメタマスクへのログイン時に使用します。
④ウォレット保護のレクチャー動画を観賞
「秘密のバックアップフレーズ」(Secret Recovery Phrase)の紹介動画ページに移りました。
画面の右側にも補足がありますが、秘密のバックアップフレーズとは、
- ウォレット/アカウントを復元するのに必要(デバイスが故障した際など)
- 紙に書き留めたり、金庫に入れるなど、厳重に保管する
- 誰にも教えてはいけない
です。
全編英語なので、苦手な方は戸惑うかもしれません。
それでも、一時停止をしながら、ゆっくりでも良いので必ず観ておきましょう。
秘密のバックアップフレーズについて理解できたら、「次へ」を押します。
⑤リカバリーフレーズの保管&確認
「Secret Recovery Phrase」のタイトル画面が現れました。
紙とペンを準備できたら、「カギ」マークをクリック。
ここに英単語12個が表示されるので、スペルミスが無いよう、何度も確認しながら、書き留めてください。
十二分にチェックできたら「次へ」と進みましょう。
そして「秘密のバックアップフレーズの確認」を行います。
下側には12個の英単語がランダムで並べられています。
前画面で入手したフレーズと同じ順番で、単語を選んでください。
こちらもダブルチェックを怠らず、問題なければ「確認」をクリックします。
お疲れさまでした!
以上でメタマスクのウォレット作成は完了です。
STEP.4:MetaMaskにETHを送金
仮想通貨取引所からメタマスクへのイーサリアム送金方法です。
落ち着いて操作しても、10分足らずで送金を完了できます。
(以下はコインチェックの例です)
①MetaMaskでアドレスをコピー
送金先であるメタマスクのアドレスをコピー&確認しましょう。
Google Chromeを立ち上げて、キツネのアイコン「MetaMask」を起動させます。
パスワードを入力して「ロック解除」をクリックすれば、ログイン完了。
アカウント名の下の「Ox…」の右側のマークよりコピーして、メモ帳などに貼り付けておいてください。
②ブラウザ(Web)でコインチェックにログイン
次はコインチェックへのログイン。
パソコンのブラウザ(Web)から公式ホームページへ訪問したら、「すでに登録済み」もしくは右上「ログイン」→「取引アカウント」より、ログイン画面に移行します。
メールアドレスとパスワードを入力して、コインチェックにログインしましょう。
この次のステップとして、セキュリティの一環として2段階認証の設定・入力が求められることがあります。
詳しい方法は以下の記事をご覧くださいませ。
③「暗号資産の送金」ページへ移動
左側の項目より「暗号資産の送金」を選びます。
④「送金する通貨」を選択
送金に必要な情報を入力する画面が現れました。
イーサリアムを送金するので、「送金する通貨」は「Ethereum」です。
⑤「宛先」にMetaMaskのアドレスを入力
宛先(送金先)の指定です。
先に「宛先を追加/編集」→「新規追加」より、メタマスクのアドレスなどの追加・登録を行います。
「宛先を新規追加」の画面が現れます。
- 通貨
→ Ethereum - ラベル
→ 宛名のようなもの - アドレス
→①でコピーしたメタマスクのアドレス
をそれぞれ記入です。
「通貨」「ラベル」「アドレス」を埋めたら、SMS認証コードを受信。
6桁の番号を記入したら「追加」をクリックします。
これで宛先の登録は完了です。
「暗号資産の送金」画面に戻れば、先の宛先が登録されているかと思います。
⑥「送金額」を入力
いくらのイーサリアムをメタマスクに送金するかを指定します。
申請内容は、送金額=0.01ETH、手数料=0.005ETHで、合計0.015ETHになります。
「次へ」より確認画面に進みます。
⑦MetaMaskへ送金
再度、申請内容が表示されました。
ここでもアドレスの指差しダブルチェックは怠ってはいけません。
問題なければ、コインチェックのログイン時と同様に認証アプリで入手した6桁の番号を入力。
「申込みを確定する」をクリックすれば、送金完了です。
画面の上にも「送金申請が完了しました!」とメッセージが流れるかと思います。
⑧送金されたイーサリアムを確認
送金は成功するでしょうか……実際にメタマスクにて確かめてみましょう。
手続きから1分後……無事に0.01ETHがメタマスクで反映されていました。
お疲れ様でした!
問題なくメタマスクへの送金が行えました。
3. OpenSeaの始め方・使い方
メタマスク内にETHを用意でき、OpenSeaを利用する準備が整いました。
本稿ではOpenSeaの始め方・使い方を解説していきます。
STEP.1:OpenSeaにMetaMaskを接続
はじめにOpenSeaを訪問して、メタマスクを紐づけます。
①OpenSeaの公式ウェブサイトにアクセス
Google Chromeを開いて、以下のアドレスよりOpenSeaのウェブサイトにアクセスしましょう。
■OpenSea
https://opensea.io/
Googleにて「OpenSea」で検索すれば、一番上に表示されます。
ですが、アドレスが似ている偽サイトも存在するため、よく確認してください。
②アカウントアイコンをクリック
次に右上の「アカウント」アイコンを選択。
③ウォレットリストからMetaMaskを選択
各種ウォレットリストが表示されました。
キツネのマークの「MetaMask」を選択しましょう。
④MetaMaskとの接続の手続き開始
メタマスクを使用してOpenSeaに接続します。
アカウント名およびアドレスを軽くチェックしたら、「次へ」をクリック。
再確認(OpenSeaへの接続許可)の画面が表示されるので問題なければ、「接続」を押しましょう。
⑤ユーザー名やメールアドレスの登録
以上で、メタマスクをOpenSeaに接続・紐づけることができました。
ここまでは簡単ですね。
最後にメールアドレスの登録&認証が必要です。
色の付いたアイコンから「Settings」を選びましょう。
「署名の要求」がポップアップされたら、そのまま「署名」をクリック。
プロフィールの編集へと進みます。
ここでユーザー名や自己紹介(Bio)、アイコンとバナーの設定が行えます。
ユーザー名とメールアドレスは必須項目です。
記入が終わったら、下の「Save」で保存しましょう。
⑥メール認証
ユーザー名とメールアドレスの保存後、OpenSeaから自動メールが届きます。
スマホのメールアプリで確認すると、本文は↓な感じです。
青色のボタン「VERIFY MY EMAIL」をタップしてください。
お疲れさまでした!
メール認証も完了しました。
もし上手くメタマスクが接続できない場合は、以下の方法をお試しいただければと思います。
STEP.2:NFT作品を探す
公式ウェブサイトのトップページの左側「Explore」より作品リストに移行。
上部の検索バーを活用しつつ、色々と自分で触ってみて、お気に入りの作品を探しましょう。
必要な通貨を確認
OpenSeaでは3種類の通貨が使われており、
- 黒色:ETH
→ イーサリアムネットワーク上のETH - 紫色:ETH on Polygon
→ ポリゴンネットワーク上のETH - 赤色:WETH
→ 入札・オファー用のETH
と価格のイーサリアムアイコンで色分けされています。
マウスのカーソルをアイコンに合わせると名前が表示されるので、欲しいNFTを絞ったら、先に必要な通貨の種類をチェックしましょう。
※紫色・ポリゴンETHの準備方法
以下の手順と記事を参考にポリゴンのETHを用意できます。
- MetaMaskにPolygonを追加
- MetaMaskにて「イーサリアム メインネット」を選択
- 「Polygon Wallet」に接続
- ブリッジ(送金)の手続き
- 送金処理を待つ
- Polygonに送金されたイーサリアムを確認
※赤色・WETHの準備方法
WETHは「Wrapped ETH」の略で、「ラップされたイーサリアム」の意味。
OpenSeaでは入札・オークション用で使用されています。
①「Wrap」を選択
画面右上のWalletをクリック。
続いてETHの三点リーダー(More)を押すと、メニューが表示されます。
「Wrap」を選びましょう。
②交換するWETHの数量を入力
「Convert tokens」とタイトルが現れました。
For :WETH
になっていることを確認しましょう。
次にどのくらいのETHをWETHに変換するか、数量を入力します。
交換レートはETH:WETH=1:1ですね。
間違いがなければ、「Wrap ETH」で先に進みましょう。
③MetaMaskで確認&承認
メタマスクがポップアップされました。
交換にかかるガス代(手数料)などをチェックしましょう。
「確認」を押すと、WETHとの交換が完了。
「Wrap confirmed」と画面が切り替わりました。
④入手したWETHの確認
「Close」をクリックして、先ほどのWallet画面を見てみましょう。
WETHのアイコンと数量が表示されました。
お疲れさまでした!
赤色のWETHを入手することができました。
STEP.3:NFTを購入する
OpenSeaでNFTを買う方法は主に3つあって、
- 出品価格で直接購入する
- 価格交渉をして購入する
- 出品されていない作品にオファーを出す
- オークションに入札して購入する
詳しくは、
>>4. OpenSeaでのNFTの買い方
へ飛んでください。
また↓の記事でもNFTの購入方法を紹介しています。
STEP.4:NFTを出品する
逆にNFTを売りに出す方法は主に2つあり、
- 自分で金額を決めて出品する
- オークション形式で出品する
詳しくは、
>>5. OpenSeaでのNFTの売り方
へと遷移してください。
4. OpenSeaでのNFTの買い方
NFTの購入方法は以下の4つです。
- 出品価格で直接購入(Buy now)
- 価格交渉をして購入(Make offer)
- 出品されていない作品にオファーを提示
- オークションに入札して購入(Place bid)
買い方①:出品価格で直接購入(Buy now)
OpenSeaの検索機能を使いながら、気になるコレクションを表示。
ソート機能を活用しつつ、買いたいデザインを探しましょう。
気に入った作品の詳細ページを開き、「Buy now」より購入手続き開始。
続いて「Confirm checkout」を押します。
メタマスクがポップアップされます。
「署名」をクリックして、購入手続きに進みましょう。
①MetaMaskのETHをアンロック
OpenSeaで初めて取引を行う時には、メタマスクの通貨(ETH)を開放する必要があるようです。
「Unlock」→「署名」の順に進みます。
②MetaMaskに署名
無事に「Unlock currency」ができました。
最後は「Sign」より送金先などの確認です。
イーサリアムでNFTを購入する際にはガス代(手数料)が必要。
またメッセージ欄には現オーナーのウォレットアドレスが表示されています。
問題なければ、「署名」を押しましょう。
「Your order was successfully placed and is waiting to be processed」のポップアップが現れれば、購入手続きは完了です。
③承認待ち
購入の手続きは完了しました……が、すぐに自分のモノになるわけではありません。
トランザクション(NFTの売買の執行や取引記録の処理)に一定の時間がかかります。
取引の完了がなされるまで、しばし待ちです。
と、OpenSeaから1通のメールが届きました。
早速OpenSea内で確認してみましょう。
自分のページに移動すれば……「Collected」に表示されています。
詳細画面でも「Owned by you」となっていました。
お疲れさまでした!
これであなたもNFTのオーナーです。
買い方②:価格交渉をして購入(Make offer)
出品している作品の少し値が張っていて……といった思った時は「Buy now」ではなく、白色ボタンの「Make offer」でコチラの価格を伝えます。
なお、黒色ETHの作品に対してオファーする場合は赤色ETHが、紫色ETHに対しては紫色ETH(ポリゴンネットワーク上のETH)が必要です。
予めを用意しておきましょう。
①MetaMaskの認証
「Make offer」をクリックすると、メタマスクの認証が求められます。
ポップアップ画面の「署名」で次に進みます。
②価格の入力
いよいよオファーです。
現在より少し安めに、0.025ETHで希望値を出してみます。
数字を確認したら「Make Offer」をクリックです。
③署名
仮想通貨を移動させたり、NFTを取引したりするときに必ず行うのが、メタマスクへの署名です。
「Sign」→「署名」よりサインを終わらせましょう。
④オファー完了
画面右下に「Your offer was submitted successfully!」と表示されたら、手続き完了です。
⑤待機(オファー状況の確認)
交渉状況は、マイページの「Offers」→「Offers made」で確認可能。
該当アイテムのページでも入札履歴が残っています。
⑥購入完了
出品中のNFTだと、相当な価格差が無ければ、拒否されることはないでしょう。
提示金額が承認されると、取引成立のメールが届きます。
自分のコレクションにも作品が追加されていました。
なお、OpenSeaには拒否の機能がなく、オーナーの意向は分かりません。
とりあえず、指定した日数を待つのみ。
買い方③:出品されていない作品にオファーを提示
出品していない作品には「Buy now」のボタンはありません。
基本的な手順は上記と同じで、そのまま「Make offer」より価格を提示します。
買い方④:オークションに入札して購入
主要では無いですが、初めて出品されていたり、人気が高いNFTにはオークション設定がなされている場合があります。
「Buy now」や「Make offer」のボタンが無く、「Place bid」となっているのが目印。
コチラは時間内で最も高い金額を提示したユーザーが購入できるシステムです。
もし好みのNFTがオークションで出品されていたら、↓の記事のように応札してみましょう。
5. OpenSeaでのNFTの売り方
逆にNFTの販売方法・売り方は、
- 自分で金額を決めて出品(Fixed Price)
- オークション形式で出品(Timed Auction)
の2つ。
画面右上のアイコンから「Profile」にアクセス。
自分のコレクション「Collected」より、出品したいNFTを選択します。
NFTの詳細ページが表示されたら、青色ボタン「Sell」をクリックして出品手続きへと進みます。
出品方法は「Fixed Price」と「Timed Auction」の2つ。
自分で価格を決めて販売したい場合は「Fixed Price」、オークション形式で出品する場合は「Timed Auction」から設定を行います。
売り方①:自分で金額を決めて出品(Fixed Price)
もっともメジャーな方法です。
①金額や期間を決定
重要なポイントです。
市場相場を参考して、販売したい価格をイーサリアム(ETH)で入力しましょう。
「Duration」は出品期間のこと。
デフォルトは1ヶ月です。
(ここでは日付を指定して期間を決められます)
最後に「Fees」(手数料)を確認したら、「Complete listing」で確認画面に進みましょう。
- Service Fee
OpenSeaにて撤収される手数料 - Creator Fee
売買が成立時にクリエイター(CNP側)に支払われる手数料
②MetaMaskで承認
「Complete listing」を押すと、メタマスクが起動します。
初めて出品する場合は、初期費用およびガス代が発生しますので、その確認作業を行います。
Initialize your wallet(ウォレットを初期化)
確認1つ目。
To get set up for selling on OpenSea for the first time,you must initialize your wallet, which requires a one-time gas fee.
要約すると「OpenSeaで初めて出品するため、接続したウォレット(メタマスク)を初期化し、ガス代(手数料)を支払います」といった具合。
初期化といっても、メタマスクのデータがリセットされるわけではありません(安心してください)。
メタマスクの登録料のようなものでしょうか。
右側のメタマスクポップアップにて、見積りなどの詳細をチェック。
「確認」を押して、次に進みます。
Approve this item for sale(作品の販売承認)
確認2つ目。
①と同じ画面ですが、こちらで最終確認・承認を行います。
問題なければ「確認」で最後のステップに移りましょう。
③署名
左側の③には「Confirm 0.01ETH listing」と表示されています。
「0.01ETHでの出品を確認」ですね。
同時に「署名の要求」が出てきます。
が、この時はまだ「署名」のボタンが有効化されていません。
(上の画像は有効になってしまっていますが……)
↓のように矢印マークをクリックすると、内容の確認が終わったと見なされ、ボタンが青色に切り替わります。
「署名」を押したら、出品完了です。
お疲れさまでした!
これで無事に出品できました。
なお、2回目から「Fixed Price」で出品する場合はガス代(手数料)は発生しません。
他のNFTを選択後、直接③に移行し、「署名」にてすぐに出品できる状態となります。
④出品状態を確認
上部画像の「View item」をクリックしてみましょう。
きちんと0.01ETHで出品されています。
取消したい場合は右上の「Cancel listing」、価格を下げたいのであれば「Lower price」より調整可能です。
(ただし、出品をキャンセルする場合は別途ガス代(手数料)が掛かります)
あとは買い手が現れるのを待ちましょう。
⑤売却成立の確認
NFTが売れたら、OpenSeaより「Your item sold!」の通知がメールで届きます。
人生初の出品は、わずか4分で売れました。
念のため、ログを確認しておきます。
メタマスクを立ち上げて、三点リーダーメニューから「アカウントをEtherscanで表示」を選びましょう。
新たなウィンドウでEtherscanが開いたら、中部の「Internal Txns」タブを押してみます。
ここで取引の記録を閲覧できます。
販売価格の0.01ETHから「Service Fee」(2.5%)と「Creator Fee」(10%)の計12.5%が差し引かれ、残りの0.00875ETHがウォレットに入りました。
売り方②:オークション形式で出品(Timed Auction)
オークション形式で販売したいので、「Timed Auction」画面から設定を行います。
①Method(形式)の詳細を決定
オークションの形式(販売方法)は以下の2通りがあります。
- Sell to highest bidder
→ 時間内に最高価格を提示した入札者が落札 - Sell with declining price
→ 入札者が現れるまで価格が下がる販売方法
一般的なのは前者ですね。
後者は「ダッチ・オークション」とも呼ばれ、売り手が設定する最高価格から順番に価格を下げていき、買い手は適当なところで入札。
その時点で落札となります。
Starting price(出品価格)
市場相場を参考して、出品金額を入力しましょう。
入札で使用される通貨は「WETH」です。
(自分がオークションに応札する場合は、事前に「ETH」→「WETH」に交換する必要があります)
Duration(出品期間)
デフォルトで7日間となっていますが、1日や1ヶ月など変更できます。
また開始日時と終了日時の指定も可能。
お好みの期間で設定しましょう。
※「Sell with declining price」の場合
出品価格と期間を同時に行います。
- Starting price
→ 最高価格 - Ending price
→ 最終価格
指定した期間内に徐々に最高価格→最終価格へ自動的に値下げされていきます。
なお、この形式で使用されるのは「ETH」です。
More options(オプション)
「Sell to highest bidder」を選択した場合のみ操作できます。
「Include reserve price」とありますね。
これは「最低金額」の意味で、希望の最低落札価格決められます。
この価格が上回る入札者が現れなければ、未成立となり、オークションは終了します。
(試しに操作してみましたが、1ETH以上を指定する必要があるようでした)
Complete listing(設定完了)
あとは「Fees」(手数料)の確認です。
Creator Fee:売買が成立時にクリエイター(CNP側)に支払われる手数料
問題なければ「Complete listing」をクリックして、確認画面に進みましょう。
②MetaMaskで署名
NFTを出品する前に確認すべき3つの事項が表示されました。
それぞれをメタマスクで確認・承認していきます。
Initialize your wallet(ウォレットを初期化)
確認1つ目。
To get set up for selling on OpenSea for the first time,you must initialize your wallet, which requires a one-time gas fee.
先ほどの出品時の手続きと同じで、メタマスクの登録料のようなものを支払います。
メタマスクがポップアップされるので、見積りなどの詳細をチェックして「確認」を押しましょう。
※ボクはすでに出品経験があるため、①はスキップされました。
Approve this item for sale(作品の販売承認)
確認2つ目。
①と同じ画面ですが、こちらで最終確認・承認を行います。
トランザクション手数料は1.43ドル(0.000736ETH)。
こちらは曜日や時間帯によって変動するので、費用が安い時に操作するのをオススメします。
問題なければ「確認」で最後のステップに移りましょう。
③署名
左側の③には「Confirm 0.03WETH listing」と表示されています。
「0.03WETHでオークション出品を確認」ですね。
同時に「署名の要求」が出てきます。
この時点では「署名」のボタンが有効化されていません。
前述の通り、↓の矢印マークをクリックすればOKです。
「署名」を押したら、出品完了です。
お疲れさまでした!
これで無事にオークションに出品できました。
④出品状態を確認
上部画像の「View item」をクリックしてみましょう。
きちんと0.03WETHが表示。
オークション時間のカウントダウンも始まりました。
リストにも掲載されています。
なお、終了時間まで10分間を切った後に入札が行われた場合、オークション時間は10分延長されます。
タイムアップまで続くため、人気オークションの場合は終了時間が伸びる傾向があるようです。
取消したい場合は右上の「Cancel listing」、価格を下げたいのであれば「Lower price」より調整可能です。
(ただし、出品をキャンセルする場合は別途ガス代(手数料)が掛かります)
あとは入札者が現れるのを待ちましょう。
※ヒント:OpenSeaのオークションの落札条件
オークションに出品中のNFTに応札があると、OpenSeaより「Someone made an offer on your item!」の通知がメールで届きます。
こんな具合で価格が何処まで上がっているか、その都度確認できます。
条件①:1WETH以上であれば自動落札
制限時間が経過し、最高価格が1WETHに到達すると、自動的に落札が決定。
該当のNFTのオーナーがあなたから落札者に移ります。
条件②:1WETH未満なら「Accept」が必要(落札させたくない場合)
一方、金額が1WETHに届かなかった場合は「Accept」(承認)が必要です。
この操作が行われなければ、落札は成立しません。
入札状況はNFT画面の下側「Offers」にて確認可能。
もし希望金額に達しなかったり、気持ちに変化があった場合などは、「Accept」を押さずにスルーすることもできます。
(ボクはCNPの価値が上昇傾向の中、市場価格を下回っていたこともあり、承認しませんでした)
こんな具合で、1WETHに満たない場合は保有者が売却するか否かを決められるのが、OpenSeaのオークションの仕様。
初めて落札した方は、すぐに自分の物にならず「おかしいなぁ」「どうして?」と一度は必ず疑問を抱く、不思議なルールですね。
留意しておきましょう。
6. OpenSeaの使い方のまとめ
本記事のまとめです。
- OpenSeaとは世界最大のNFTオンラインオープンマーケット
- OpenSeaでNFTの取引・売買を始めるには、仮想通貨イーサリアム(ETH)が必要
- コインチェックやビットフライヤーでイーサリアムの購入が可能(口座開設が必須)
- イーサリアムはデジタルウォレット「MetaMask」(メタマスク)で管理
- OpenSeaでは「ETH」「ETH on Polygon」「WETH」の通貨が存在
- NFTを買う方法は「出品されている作品を即購入」「価格交渉をして購入」「出品されていない作品にオファーを出す」の3通り
- NFTを売る方法は「自分で金額を決めて販売」と「オークション形式で販売」の2通り
ボクがNFTに興味を持ち始め、取引所の口座開設や仮想通貨を購入したのが2022年の2月。
そこから1ヵ月足らずでNFTオーナーとなりました。
その過程は気が遠くなるほど多く、ちょっとやそっとで終わるものではありません。
しかしながら、1つずつ確実にこなしていけば、必ずやWeb3を含む知識が身に付きます。
OpenSeaでNFTを手に入れるステップまでに辿り着いた時には、すでに幅広い経験を培うことができているでしょう。