ChatGPTの特徴と使いこなす技７傑【AIとの会話力を高めるヒントを紹介】

「自分の質問に対して、求めている回答が返ってこない」
「AIとの会話力を高めたい」
「ChatGPTを上手く使うコツを知りたい」

そんな方へ向けて。

ChatGPTが登場し、日々の情報収集や問題解決の手段としてますます重要な役割を果たしています。
特に社会人にとって本当に有効な使い方および目的とは、例えば、社内の資料作りやフォーマット作成などの煩雑な作業の効率化。
有益な情報を得るための、ChatGPTを使いこなす能力が求められています。

しかしながら、質問の明確化や適切な文脈の提供といった「正しいAIへの指示の出し方」を習得していないと、いつまで経っても成果は上がりません。
むしろ、これからの時代に置いてきぼりとなってしまうでしょう。

なので、今日でChatGPTと質問＆回答を愉しむことから卒業です。
AIの力を最大限に引き出せると同時に、知識と洞察にあふれた対話を実現する術を身に付けてください。

このページでは、ChatGPTを上手に使いこなす技についてメモっていきます。

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1. ChatGPTの特徴(質問前に心掛けておくべきこと)

ChatGPTを利用する前に、その特性を理解することは非常に重要です。
ここを抑えておかないと、正確かつ求めている情報を手にすることはできません。

まずは、ザックリと対話型AIについて特徴や強み・弱みを知っておきましょう。

特徴①：学習能力(強み)

AIは大量のデータを元に機械学習やディープラーニングを実行。
アルゴリズムを用いて、データからパターンや相関関係を見つけ出し、それを利用して新しい情報や問題に対処する方法を学習します。
学習能力により、経験に基づいて知識を蓄積し、予測や意思決定を行うことが可能となります。

またAIは繰り返し作業や複雑なタスクを自動化が得意。
例えば、ルーティンな業務や生産工程の最適化、データの分析やレポート作成など、人手による作業に比べて高速かつ正確に処理できます。
これにより、労働力の節約や業務の効率化の実現が期待されます。

特徴②：正解がある問題・質問は得意(強み)

試験問題のように、正解が用意されている内容に対しては、即座に教えてくれます。
Google検索で探している答えと同じ結果でした。

また情報が民主化した昨今、一般に公開されたノウハウや知識を整理するのも長けています。
例えば、歴史の出来事や科学的な原理、文化的な情報などに関しては、正確性の高い回答を得ることが可能です。

特徴③：創造性や直感の欠如(弱み)

AIは既存のデータやパターンに基づいて処理を行うため、創造性や直感的な思考には不向き。
あくまで過去の学習内容に基づいて予測や回答を生成するので、新たな発想やアイディアの提供には限界があります。
これは人間とは大きく異なる点です。

またそれ故に、ChatGPTは人間とのコミュニケーションの完全な再現は困難です。
感情や文脈の理解に限定されており、人間の言葉やニュアンスを完全に汲み取ることが難しい場合があります。

特徴④：誤った結論やデータの不正確さ (弱み)

ChatGPTの回答の精度は、過去に学習したデータの品質によって左右されます。
適切な学習が行われていない、あるいは誤った情報をインプットした際は、一部の状況では不正確な答えが導かれます。
さらに、情報のソースが2021年9月時点を基にしているため、具体的な数字を得るのには適していません。

最新情報はGoogleで検索した方が早いでしょう。

長々と書きましたが、要は膨大なデータを自分で学習し、瞬時に正解(答え)を導いてくれるのが、ChatGPTの特徴です。
1人の人間よりも遥かに優れた知識を提供してくれることは間違いありません。

2. ChatGPTを使いこなす技7傑

本稿の本題です。
ChatGPTを上手に使う＝正しいAIへの指示の出し方、について解説していきます。

技①：AIの立場・役割を与える

AIは特定の領域や知識に絞って回答を生成するため、曖昧な質問に対しては明確には答えられません。
よって、具体的な立場や役割を伝えることで、質問の背景や目的を明示する必要があります。

例えば、

などなど。
適切な範囲を指定すると、より信頼性の高い情報収集を行えます。

この辺りは人間とのコミュニケーションを円滑にすることと同じ。
AI自身に役割や制約を理解してもらえれば、より効果的な回答を得られるでしょう。

技②：必要な背景情報を提供する

文脈や背景情報が与えられることで、ChatGPTは正確な理解が可能となります。
特に複雑なトピックにおいては、関連する情報や事実が必要です。

文脈の提供により、AIは情報の解釈や意味を適切に把握してくれるでしょう。
背景情報の共有は、誤解や混乱を回避するためにも重要なので、しっかりと指定しておきたいところです。

技③：制限を指定する

文字数などの制限を設けることは、クリアな要求設定、結果の統制、時間とリソースの節約、コンパクトな表現、情報の焦点化などのメリットをもたらします。
依頼やコミュニケーションの効果を最大限に引き出すために、具体的な数字を入れてみましょう。

逆に制限を指定しないと、AIは気分よく長々とした回答を送ってきます。
長大なテキストや無限に続く会話は、意図しない結果をもたらすので、オススメしません。
必要な文字数にコンパクトに整理してもらうのがベストです。

技④：質問を明確かつ簡潔にまとめる

明確な質問は、正確な回答を得るための基本。
内容が曖昧だったり、何を求めているのかがはっきりしていないと、的外れな答えが生成されてしまいます。

× パリに教えてください。
〇 パリで訪れるべき観光名所は何ですか？

× 食事についてアドバイスをください。
〇 ダイエットに役立つ健康的な食事の基礎要素は何ですか？

×プログラミングでは何を学べばいいですか？
〇 初心者がプログラミングを学ぶための最初のステップは何ですか？

これは人間に対しても同じでしょう。
質問をより具体的にすることで必要な情報を的確に提示でき、追加の質問や説明を求める必要が少なくなります。
AI相手だとしても無駄なコミュニケーションを避けるために、回答者(ChatGPT)が理解しやすい、明確かつ簡潔な質問を作りましょう。

技⑤：質問を分割する

正しい使い方は1問1答形式。
複数の回答を求める内容を1つの質問に盛り込んではいけません。
ChatGPTはどの部分に焦点を当てればよいか迷う可能性があり、結果として質の良い回答が得られなくなります。

複雑な質問はAIに誤解や混乱を招きます。
必ず「1問1答」で、会話をするように複数回に分割して質問しましょう。

技⑥：ソースの確認をする

得られた回答の信頼性と正確性を担保するため、AIが提示した情報ソースの確認は非常に重要です。
大量のデータから学習されたAIでありながらも、間違った情報や誤解が含まれている可能性は否定できません。

この辺りを参考に、特定の偏見やバイアスが回答に反映されていないか、客観的かつ複数の視点を得ているかは必ずチェックしましょう。

技⑦：Google検索と区別する

良くも悪くも、ChatGPTは「模範回答」が得意。
逆に事実に基づく数字の紐づけにはラグがあり、最新情報などを得るには適していません。

こういった課題はGoogle検索がベスト。
何をAIに生成してもらい、何を自分で探すかをしっかりと区別するのはとても大切です。

ChatGPTを使いこなす技・AIとの会話力を高めるヒントのおさらいです。

これからのAI時代では、情報処理やコミュニケーション能力の重要性が増しています。
ChatGPTとの対話スキルを身につけ、普段の生活に落とし込むことで、仕事や作業がグッと効率的になり、創造的な活動が実現されるでしょう。

兎にも角にも、どんどんChatGPTを触って、自分なりの「指示の出し方」を見つけてもらえればと思います。