タピオカミルクティーの時代は今ではもう過去の話。
中国ではより豊かで、ワンランク上のドリンクを求める動きが見られます。
それに代表されるのが全国にチェーン展開している「HEYTEA」(喜茶)というお茶の専門店。
どの店舗でも行列が絶えない程の人気っぷりで、もやは知らない人はいません。
本記事では日本への上陸も噂される「HEYTEA」のアレコレをメモっていきます。
中国発のHEYTEA(喜茶)とは?
2012年に「ROYALTEA」(皇茶)の名で広東省江門市にて開業したのが始まり。
ですが、同名が商標登録されていたため、2015年に「HEYTEA」へと変更しました。
目玉商品は淹れたての緑茶の上にホイップ状のチーズを被せたドリンク。
お茶の苦みとチーズの甘み、さらにはフルーツが加わって、今までにないテイストを楽しめます。
少し硬いイメージがあった中国茶のイメージを「HEYTEA」が一変させました。
独特なフレーバーとポップな仕上がりのドリンクが若者の心をとらえ、中国を代表するブランドへと成長しています。
今では新鮮なフルーツを盛り込むなどバリエーションも豊かに。
お茶に限定することなく、新商品を続々と投入しており、愉しみが更に増えています。
①国内の店舗数は?
気になるチェーン展開状況ですが、「HEYTEA」の公式サイトには約600店舗が記載されています。
地区別でみると、
上海:約80店
広州:約60店
北京:約60店
本部がある深圳が最多で、上記4都市で全体の50%を占めます。
中国本土以外では香港に4店舗、シンガポールに3店舗を出店しているとのことです。
②日本にも上陸⁉
日本はと言うと……昨年、「HEYTEA JAPAN」の公式Twitterが開設されました。
が、新年の挨拶以降は投稿更新がなく、運用されていない模様。
もしかしたら、新型コロナウイルスの影響で日本への進出が遅れているのかもしれません。
状況が落ち着くまで、気ままに待ちましょう、とったところでしょうか。
中国のHEYTEA(喜茶)のメニュー&特徴
では、現地の状況を詳しくお伝えします。
① メニュー
都市や地域、季節によって商品や価格は異なりますが……「HEYTEA」の本拠地・深圳の店舗を例に挙げてリストアップします。
チーズを中心とした構成ですが、流行りのタピオカやスイーツも豊富で美味しいですよ。
フルーツ&チーズティー
メニュー | 商品名 | 価格 |
多多葡萄 | グレープチーズティー | 29元(441円) |
芝芝莓莓 | 苺チーズティー | 32元(486円) |
芝芝莓莓桃 | 苺&桃チーズティー | 31元(471円) |
芝芝芒芒 | マンゴーチーズティー | 32元(486円) |
满杯红油 | グレープフルーツティー | 25元(380円) |
满杯橙橙 | オレンジティー | 25元(380円) |
伯爵请奶茶 | ミルクティー | 22元(334円) |
伯爵百利甜 | ベイリーズティー | 28元(426円) |
芝芝绿妍 | グリーンチーズティー | 19元(289円) |
タピオカ&コーヒー
メニュー | 商品名 | 価格 |
豆豆波波茶 | 豆乳ティー | 27元(410円) |
烤黑糖波波牛乳 | 黒糖タピオカミルク | 21元(319円) |
芋泥波波牛乳 | タロイモミルク | 27元(410円) |
芝麻汤圆豆豆茶 | ゴマ湯円豆乳ティー | 28元(426円) |
奶茶波波冰 | ミルクティーシェイク | 27元(410円) |
椰椰谷物咖啡 | ココナッツキャラメル | 28元(426円) |
雪山香草拿铁 | バニララテ | 29元(441円) |
芝芝咖啡 | チーズコーヒー | 25元(380円) |
咖啡波波冰 | タピオカシェイク | 25元(380円) |
拿铁 | ラテ | 19元(289円) |
美式咖啡 | アメリカンコーヒー | 13元(198円) |
スイーツ
メニュー | 商品名 | 価格 |
特浓牛乳王脆筒 | バニラアイスクリーム | 15元(228円) |
芝芝脆筒 | チーズアイスクリーム | 9元(137円) |
m豆雪糕杯 | M&Mアイスカップ | 16元(243円) |
波波雪糕杯 | タピオカアイスカップ | 16元(243円) |
爆芋泥雪糕杯 | タロイモサンデー | 16元(243円) |
② オーダー&待ち状況
CoCo都可などで主流なのは、QRコードをスマートフォンで読み取ってオーダーする形。
QRコードをであれば、
・スマホでのキャッシュレス決済
・出来上がるのを待つだけ
便利な世の中ですね。
ところが、「HEYTEA」クラスになると、オーダー後の待機人数が多すぎて、お店の周辺がごった返しになることも。
なので、あえて口頭のみで対応する店舗も少なくありません。
一見不便に思えますが、カウンター前から店の外までできる長者の列が集客効果へと繋がるのでしょう。
「HEYTEA」を知らない人たちが「なんだ、なんだ」と興味を示し、「人気店っぽいから体験してみようか」と最後部へと並ぶのです。
そんなこんなで、週末のショッピングモールは結構なフィーバーっぷり。
1時間待ちも珍しくないとかで、イベント感を醸し出しています。
一方で、街中などで独立している店舗では、通常通りに購入が可能。
深圳のエンターテイメント地区「海上世界」にある「HEYTEA」は、日中は若者で賑わっているものの、大きな混乱もなく、比較的スムーズに注文できます。
そして、↓のようにモニターで待ち状況が映し出されます。
待ち人数、制作ドリンク数、待ち時間が明確で心理的に優しい。
番号を呼ばれるまでの時間を有効活用できますね。
ちなみに画面にあるアイコンは、
GO:テイクアウト
外:デリバリー
を意味しています。
購入者・宅配者の双方にとって分かりやすい表示ですね。
③ デリバリー対応
上記で少し触れたように、「HEYTEA」は「外卖」(デリバリー)対応にも積極的で、むしろデリバリーの方が売上が多いのではないかとも感じます。
「HEYTEA」のバッグを持ってバイクで街中を駆け抜ける宅配業者をよく見かけますね。
バッグのデザインはこんな感じ。
手元に届いた後も再利用できそうでした。
なお半径2kmのエリアであれば、1時間以内で配送してくれます。
早いと感じるかどうかは貴方次第。
お店との往復+待ち時間を考慮すると……納得いくでしょう。
最近ではオフィスの若い同僚たちが一緒にまとめてデリバリーを利用することもありますよ。
「HEYTEA」の待ち行列は風物詩のようなもので、これ自体に話題性があります。
人だかりの写真がSNSで広がり、シェアされ、さらに知名度が上がる仕組みですね。
ボク個人としては勘弁ですけど……。
小ネタとしては、少し前にセブンイレブンでコラボ商品を販売していました。
フルーツ味の炭酸飲料ですね。
「HEYTEA」のプロモーション活動(ブランドの周知と顧客拡大)は常に行われていますよ。