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【偵察】超前衛的スーパーマーケット・盒馬(フーマー)の特徴

フーマーのロゴ LIFE
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盒馬鮮生」(フーマーフレッシュ、中国語:盒马鲜生)は、阿里巴巴(アリババ)の創業者・馬雲(ジャック・マー)が提唱する「ニューリテール」を具現化したスーパーマーケットチェーン
巨大オンラインショッピングモールの淘宝(タオバオ)アリババグループの傘下に入っていて、アプリを通じたネット通販と実店舗販売の両方を可能にしました。

生鮮ECの代名詞と言って良いでしょう。

2016年に上海でスタートすると、北京市内にも続々とオープンしており、右肩上がりで利用者を増やしています。
商業施設に佇む店舗に足を踏み入れると、そこにはワクワク・ドキドキが詰まっていました。

特徴① 生鮮食品が中心

旬の野菜、色とりどりの果物、種類が豊富な肉類、活き活きしている魚介類。
「盒馬鮮生」の名の通り、新鮮な食材が充実しています。

フーマーの生鮮食品

大型チェーンのウォールマートやカルフールに比べ、品質や清潔度が高めの印象。
またアリババブランド保証付きの安全性を前面に出していて、食に対する不安感を一掃してくれます。
食品にはQRコードがタグ付けされていて、生産者情報や栄養素も確認できます。

フーマーの魚介食品

特徴② 購入した魚介をその場で調理

フーマーの各店舗には、イートインのスペースが設けられています。
生きた魚や海老・貝を目の前で捌いてくれて、フレッシュな食を堪能することができます。
子供からお年寄りまで和気あいあいに、“食べる”楽しみを提供しているデザイン設計も強みの一つと言えるでしょう。

フーマーのイートイン

特徴③ セルフレジ

最近は大手スーパーでも併設されているセルフレジ。
商品のバーコードを自分でスキャンした後は、Alipay(アリペイ、中国語:支付宝)と連動させたアプリを使って会計するため、現金は不要です。
顔認証システムを利用すれば、スマホを取り出さずに精算ができ、さらにひと手間省けます。
買い物記録(レシート)はアプリ内で確認できるので、ペーパーレス化も同時に体験できますよ。

フーマーのセルフレジ

特徴④ 3㎞以内は30分以内に配送

デリバリーが当たり前の中国において、絶対に外せないサービスです。
店内の天井にはベルトコンベアが設置され、野菜・果物→肉・魚→調味料と、緑色の買い物袋が頭上を流れていきます。

フーマーの配送用ベルトコンベア

最終的に出口で待機する配送員がキャッチし、バイクに跨り、アプリで注文したお客様にお届け。
配送時間の選択も可能で、前夜に注文したビールを、出勤前の朝7時に受け取ることができました。

フーマーの配達員

将来、他国でも導入も予想される新しいスタイルのスーパーマーケットですが、フーマーのターゲットはとても明確です。

1. 夜の時間帯に自宅で食事を摂るファミリー層
2. オフィス街のコンビニやファストフード利用者
3. 週末に子供・孫を連れて外出する祖父祖母

会員になると、毎日野菜や果物が1品無料になったり、価格割引があったりと、特典満載です。
年会費は218元ですが、元は十二分に取れそうなサービス(毎週水曜日は12%引き)が提供されているため、会員数は1,500万人を突破。

各コーナーにはスタッフを配置して顧客とのコミュニケーションは大切にしつつ、商品管理などではITを駆使した低コスト化を実現していました。
オンライン注文&実店舗のビッグデータを蓄積することで、より生産性の高いリテール(小売り業)に進化しています。

最後に…

将来的には、食料品もオンライン購入&即日配達が当たり前となり、配送員も人からドローンへと移っていくことでしょう。
またAmazon Goのようにセルフ会計すら必要なくなるかも

アリババが実践するネットショッピングが、生活スタイル・時間の使い方を大きく変化させています。
もしかしたら予想だにしない新たなサービスが出てくるかもしれませんね。

なお、フーマーのロゴは中国語で同じ発音の「河马」(Hema)=カバです。
街中で見かけたら、ウィンドウショッピングがてら立ち寄ってみることをお勧めします。

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