日本で最も有名な焼き肉チェーン店と言えば「牛角」。
手頃な価格で高品質の食材を提供、かつ高級感を味わえるとだけあって、満足度&人気はNo.1でしょう。
そんな日本を代表するブランド「牛角」は、中国市場にも進出しています。
本記事では「牛角」の中国での展開状況やメニュー紹介、実店舗の雰囲気などについてメモっていきます。
1. 牛角の中国国内の展開状況&メニュー
1996年より事業を開始した「牛角」は、日本全国で625店舗を展開
焼肉レストランチェーンでは日本一の店舗数を誇っていて、若い世代やファミリー層から圧倒的な支持を得ています。
海外への進出については、2001年にアメリカで国外初店舗をオープン。
以降、北米及び東南アジアを中心に着実に実績を積み上げてきました。
1-1. 中国の展開状況/店舗数
日本食ブームも相まって、「牛角」が中国に上陸したのは2017年。
第1号店は北京のショッピングモール「大悦城」(JOY CITY)にて開店しました。
今では中国大陸の3都市にて14店舗を展開中。
上海:3店舗
深圳:1店舗
また台湾には23店、香港に14店となっており、中国全体では51店と拡大中(2020年9月時点)。
まだ大都市限定ですが、中国でも美味しい「牛角」を堪能できるようになりました。
1-2. 中国の牛角の主なメニュー
さて、皆さんが気になるのはメニュー構成や価格ではないでしょうか。
正直な話、ボク自身は長い間、日本で「牛角」に行っておらず、中国ではどんな差別化をしているのか分かりません……。
しかしながら、色々と調べて比較したところ、主要な品々はあまり変わらないように思えます。
以下に中国でのメニューをカテゴリー別に抜粋して紹介します。
①牛肉
メニュー | 商品名 | 価格 |
盐葱牛舌 | ねぎ牛タン塩 | 69元(1070円) |
盐酱牛舌 | 牛タン塩 | 65元(1008円) |
牛舌粒 | 角切り牛タン | 59元(915円) |
上等厚切牛舌 | 厚切りタン | 89元(1380円) |
牛角牛小排 | ボンショー100% | 119元(1845円) |
上等牛小排 | 上カルビステーキ | 129元(2000円) |
肩胛牛小排 | ロース | 89元(1380円) |
精选安格斯板腱 | 特選アングスミスジ | 69元(1070円) |
精选一口牛 | 中落カルビ | 79元(1225円) |
盐葱牛五花 | ねぎ塩カルビ | 59元(915円) |
牛角牛五花 | ファミリーカルビ | 69元(1070円) |
棉花糖牛五花 | わたあめすき焼きカルビ | 69元(1070円) |
秘制烧烤酱横隔膜 | 秘制ダレハラミ | 99元(1535円) |
秘制味增牛肋排 | 味噌ダレステーキ | 99元(1535円) |
牛大肠 | 牛ホルモン | 49元(760円) |
牛肚 | 牛ミノ | 49元(760円) |
极上和牛板腱 | 極上和牛ミスジ | 189元(2930円) |
后切极上和牛板腱 | 厚切り極上和牛ミスジ | 189元(2930円) |
②豚肉・鶏肉
メニュー | 商品名 | 価格 |
松阪猪 | ビートロ | 45元(698円) |
泡菜猪梅花肉 | キムチ豚ロース | 45元(698円) |
猪梅花肉 | 豚ロース | 42元(651円) |
芝士鸡肉丁香 | チーズフォンデュdeチキンバジル | 49元(760円) |
鸡腿肉 | とりもも | 39元(605円) |
鸡软骨 | 鳥のヤゲン | 32元(496円) |
③野菜&海鮮
メニュー | 商品名 | 価格 |
厚切培根 | 厚切り炙りベーコン | 45元(698円) |
黑糖地瓜 | 黒糖サツマイモ | 39元(605円) |
维也纳烤香肠 | ソーセージ | 39元(605円) |
烤鳐鱼翅 | エイヒレ | 32元(496円) |
舞茸 | マイタケ | 22元(341円) |
烤大蒜 | にんにくホイル焼き | 19元(295円) |
西兰花黄油烧 | ブロッコリーのバター焼き | 15元(233円) |
金针菇 | えのき | 15元(233円) |
烤洋葱 | 焼きたまねぎ | 12元(186円) |
烤薯角 | 焼きポテト | 12元(186円) |
杏鲍菇 | エリンギ | 12元(186円) |
鲜冬菇 | しいたけ | 12元(186円) |
玉米 | コーン | 12元(186円) |
盐味牛油深海鳕鱼 | タラの塩バター焼き | 69元(1070円) |
有头虾 | 海老 | 69元(1070円) |
蒜油焗虾 | 海老のアヒージョ | 49元(760円) |
帆立贝 | ホタテ | 49元(760円) |
④麺&飯&スープ
メニュー | 商品名 | 価格 |
豚骨味增拉面 | とんこつ味噌ラーメン | 45元(698円) |
豚骨原味拉面 | とんこつラーメン | 39元(605円) |
大葱盐味拉面 | ごまネギラーメン | 29元(450円) |
石锅寿喜乌冬面 | すき焼き石焼うどん | 35元(543円) |
石锅拌饭 | 石焼ビビンバ | 42元(651円) |
石锅胡椒玉米饭 | 石焼ペッパーコーンご飯 | 36元(558円) |
石锅韭菜鸡蛋饭 | 石焼きニラ玉ご飯 | 29元(450円) |
牛五花专用饭 | カルビ専用ごはん | 19元(295円) |
石锅豆腐海鲜汤 | 石焼海鮮豆腐スープ | 49元(760円) |
辣牛肉豆腐汤 | ユッケジャンスープ | 39元(605円) |
海带芽汤 | ワカメスープ | 15元(233円) |
⑤おつまみ
メニュー | 商品名 | 価格 |
芥末章鱼 | たこわさび | 22元(341円) |
土豆泥色拉 | ポテトサラダ | 19元(295円) |
牛角招牌凉豆腐 | 甘辛温玉ヤッコ | 16元(248円) |
凉拌秋葵 | 丸ごと塩オクラ | 15元(233円) |
泡菜拼盘 | キムチの盛り合わせ | 15元(233円) |
小菜拼盘 | ナムルの盛り合わせ | 15元(233円) |
香辣拍黄瓜 | ピリ辛たたき胡瓜 | 12元(186円) |
毛豆 | 枝豆 | 9元(140円) |
牛角泡菜 | 牛角キムチ | 9元(140円) |
开胃萝卜泡菜 | カクテキ | 9元(140円) |
韩国海苔 | 韓国のり | 8元(124円) |
凉拌高丽菜 | やみつき塩キャベツ | 3元(47円) |
⑥デザート
メニュー | 商品名 | 価格 |
爆米花冰淇淋 | ポップコーンアイス | 39元(605円) |
烤面包夹冰淇淋 | パンとアイスクリーム | 29元(450円) |
牛角冰淇淋 | 牛角アイス | 19元(295円) |
杏仁豆腐 | なめらか杏仁豆腐 | 19元(295円) |
鲷鱼烧 | 鯛焼き | 19元(295円) |
自制牛奶布丁 | 自家製ミルクプリン | 16元(248円) |
2. 牛角の美味しい食べ方&実食
実際の店舗の雰囲気もお伝えします。
ボクが訪れたのは深圳に唯一店舗を構える「星河COCO Park店」。
「COCO Park」は福田区にある巨大ショッピングモールで、有名なブランドやチェーン店が軒並み店を構えています。
「牛角」はモールの3階にありました。
開店直後の11時過ぎに入店したこともあり、お客さんはまだ少なめ。
空いているソファ席に腰を下ろします。
居酒屋のような感じ
店内は落ち着いた雰囲気で割かし静か。
外のオープンテラスでも焼肉を愉しめるような設計になっていました。
手元のメニューには日本語が添えられているので、安心ですね。
2-1. 美味しい食べ方の提案
いきなりですが、中国語を交えながら、「牛角」が提唱する美味しい食べ方を記載します。
と言うか、焼肉タレのご紹介ですね。
興味が無い方は、次にスキップしてくださいませ。
中国語を少し勉強している方のご参考になれば幸いです。
①焼肉タレ(烤肉酱汁)
何十回もの試作の末にたどり着いたのが、牛角秘伝のつけだれです。
韓国唐辛子・黒胡椒・丸大豆しょうゆの香りをご堪能あれ!
经过数十次反复试制最终完成的牛角秘传蘸汁。
请品尝韩国辣椒、黑胡椒与丸大豆酱油的诱人香味!
②魔法のつけ塩(魔法调味盐)
タレでも、塩でもないニンニクの旨味がギュギュっと濃縮された牛角発祥の調味料!
お肉で巻くようにして食べると、肉汁が「じゅわぁ~」と口の中から溢れ出すよ。
并非酱汁和盐,而是浓缩了大蒜香味的牛角秘制浓香调味料!
用烤肉卷着调料享用,肉汁的香味在口中“慢慢的”弥漫开来。
③レモンダレ(柠檬酱汁)
塩だれのお肉と一緒につけると、うまい。
与调味盐酱汁烤肉一起享用更加美味。
④コチュジャン(韩国辣酱)
ピリ辛が好きな方にオススメ!
お好みでお肉に絡めて召し上がれ!
向喜爱辛辣味的客人推荐!
根据喜好蘸汁享用!
2-2. 実食
トリは注文した品々について。
偵察がてら、もりもり食べる予定では無かったので……オーダーは少なめです。
・牛タン塩(盐酱牛舌)
・ファミリーカルビ(牛角牛五花)
・ピートロ(松阪猪)
・甘辛温玉ヤッコ(牛角招牌凉豆腐)
食レポは苦手なため、文章で魅力的に表現することはできません。
一言コメント的な感じなので、流し読みしてもらえれば。
というわけで、まずは牛タン塩が運ばれてきました。
これで68元(約1,000円)。
日本よりは品質はしっかりしています。
こちらはレモン汁で頂きました。
歯ごたえがあり、程よく塩が効いています。
レモンの爽やかな香りが口に広がり、牛タンとの相性は抜群でした。
次に奥がファミリーカルビ。
カルビは魔法のつけ塩で味わいました。
このタレ、風味が半端ないです。
お肉の味はきちんと残しつつ、脂っぽさを消してくれます。
家に持って帰りたい&常時したいと思いました。
手前が甘辛温玉ヤッコは、まぁ、想像通りの味ですね。
口の中をリフレッシュさせてくれます。
あとは、ちょっと見えにくいですが、温玉の上はカルビ専用ご飯です。
ビビンバ風のふりかけと海苔がかかっていて、肉が無くても、お米が進みました。
なおカルビ専用ごはんはファミリーカルビを注文すると無料で付いてきます。
最後はピートロ。
中国名の「松阪猪」に惹かれてオーダーしちゃいました。
アノ牛で有名な三重県松坂市と関係があるのでしょうか……。
こちらも魔法のつけ塩でいただきました。
「牛角」は牛肉以外もレベルが高いように思いますね。
以上を20分ほどで間食。
〆て197元(約3,000円)でした
中国では中々「牛角」は食べれません。
日本よりは高めなのかな、とも思いつつも、付加価値があって、大満足&納得のいく価格だと感じます。
お昼の12時を過ぎると、店の外まで行列ができていて、大繁盛。
良質な食材と日本的な丁寧なサービスが評判を呼び、中国人にも「牛角」は人気があるのだな、と思いました。
プチエピソードとしては、ピートロの味噌味を注文しようとした時のこと。
商品を良く知る店員さんに「真的不好吃」(この肉には味噌は合わない)と全否定されてしまいます。
代わりに、オススメの塩ダレを選んだわけですが、これが素晴らしく美味でした。
こんな店員さんの正直なところも、個人的に好感を持てました。