近所の全ての店の商品構成を把握して、少しでも安いところで買い物するのが、万国共通の生活の知恵だと思います。
海外で生活する際、大型スーパーマーケットのウォールマートやカルフールで一括購入するのも便利ですが、やはり価格にはこだわっていきたいですよね。
ボクが北京で暮らしていたとき、野菜や果物を確保するなら必ず“ココ”と決めている青果店がありました。
名前は「麦果果(Maiguoguo)。
美術館やアートギャラリー、アトリエ、カフェが立地するエリア「798芸術区」の近くで営業しています。
北京市内で安さNo.1
黄色と白の縦じまが目印。
目立った外観のデザインは、数十m先からも一目で見つけられます。
特徴は何といっても品ぞろえ。
その日に摂れた新鮮な食材が100種類以上、野菜の種類ってこんなにあったんだ、と驚くほどズラリと山盛りに並んでいます。
これらを目当てに、朝8時にはお爺ちゃん・お婆ちゃんが店の外まで長蛇の列。
袋一杯に抱える光景は、まさに庶民の味方を象徴しています。
出勤途中の道すがら、看板同様の黄白縞のレジ袋を持った多くの買い物客とすれ違うのが当たり前になってきました。
レジ袋の品質は意外と良く、何度も再利用できますよ(ちなみに1枚元)。
不要不急でない人々が列を作る
そして、気になる値段はコチラ(500g当たり)。
日本では考えられないほど激安です。
【野菜】
トマト:1.58元(24.6円)
ニンジン:0.99元(15.4円)
さつまいも:1.38元(21.5円)
じゃがいも:1.75元(27.3円)
玉ねぎ:1.58元(24.6円)
きゅうり:2.88元(44.9円)
キャベツ:0.65元(10.1円)
なす:2.38元(37.1円)
ブロッコリー:2.45元(38.2円)
オクラ:4.58元(71.4円)
カボチャ:0.79元(12.3円)
大根:0.65元(10.1円)
【果物】
スイカ:0.99元
メロン:1.99元(31円)
桃:2.99元(46.6円)
リンゴ:4.58元(71.4円)
バナナ:4.68元(73円)
キウイ:9.5元(148.2円)
ドラゴンフルーツ:10.8元(168.5円)
ドリアン:21.8元(340.1円)
※1元=15.3円
特殊なフルーツ以外は、500gで100円以下と超お得。
週末に買い出しに行った際、
玉ねぎ(大)×1個、キャベツ(中)×1玉
じゃがいも×1個、とうもろこし×1個
油菜×1人前
の合計は、なんと8.20元(約128円、1元=15.6円)
どうでしょう、お客さん!
某家具店のキャッチフレーズ「お、値段以上」をそのまま使いたい地元の生鮮スーパーです。
また、会員になると更にお得に。
入会金・手数料はゼロで、電話番号を伝えて、初期のチャージ金額を渡し、「麦果果」カードを受け取ると会員登録(⁉)完了。
カードはプリペイド式で、残高が少なくなったらチャージすればOK。
支払時にカードを使用すると、一部の商品を対象に、一定金額を割り引いてくれます。
例えば、スイカ500gの通常価格0.99元/会員価格0.89元の場合、5Kg購入時に1元を値引きといった感じに (通常価格ですら破格ですが……)。
たかが1元されど1元、1角1毛の価格差が塵積になって、お財布の負担をちょっぴり軽くしてくれます。
もちろん、カードが無くても支付宝(Alipay)や微信(Wechat)はもちろん、現金でも支払いは可能。
肉類・魚介類もアリ
798芸術区を訪れた観光客が「麦果果」でフルーツを爆買いするのも良く見かけます。
フレッシュなリンゴやオレンジは、一段と美味しさを感じるんですよね。
なお、野菜や果物の他に牛・豚・鶏肉や魚介類、ヒマワリの種や落花生なども取り扱っています。
ただし、肉系の衛生面はやや不安を感じるので、あまりお勧めはしません……。
勢いは鈍化したとはいえ、まだまだ衰えない中国経済の成長。
国内のインフレが止まらない昨今、北京を含む都市では住宅費や生活費への出費が益々膨らんでいます。
そんな中での、超良心的プライスの「麦果果」は、まさに無くてはならない存在。
ここでの価格を覚えると、もう他店や大型スーパーマーケットで購入したくなくなりますよ。