「「在」と「有」の違いは何?」
「どうやって使い分けをするの?」
「「在」や「有」の例文を使ってみたい」
中国語の文法の基礎は分かったけど、「在」と「有」の違いが今一つピンとこない。
読めば何となく理解できるけど、いざ使うとなると悩んでしまう。
「在」と「有」は非常に良く似ていて、ややこしい。
中国語を独学していく過程でぶち当たる壁の1つでしょう。
しかしながら、この2つの使い分けをマスターすれば、より豊かな文章を作成することができるようになります。
このページでは中国語で頻繁に使う「在」と「有」の違いや使い方を、例文を添えてメモっていきます。
・「在」と「有」を使った文法の違いが分かる
・すぐに実践できる
・中国語の幅が広がる
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1. 中国語の文法の「在」と「有」の違い
「在」と「有」の日本語の読みは両方とも「ある」。
中国語での意味も基本的には同じ。
「人や物がいる/ある」といった状況を説明するときに、「在」または「有」を使います。
では、どのような使い分けがされるのでしょうか。
まず構文的な説明をすると、
有(yǒu):ある場所に不特定の人・物が存在することを表す
こんな感じで、学習上の定義としては特定か不特定によって異なります。
そうは言っても、実際に使っている時にはそんなことは考えません。
むしろ、「主語」が何なのか、こちらが重要だったりしています。
主語が「人・物」なのか「場所」なのか。
これによって、後に「在」を使うか、「有」で続けるのかが変わっていくのです。
文法的な違いは、
有:「場所」+ 有 +「人・物」
主語が「人・物」の場合は「在」、「場所」の場合は「有」となります。
特定・不特定を意識する必要はありません。
このページを読み終わる頃には「人や物がいる/ある」を、「在」と「有」を上手く使い分けて説明できるでしょう。
2. 中国語の「在」の使い方
まずは「在」を使って文章を組み立ててきましょう。
①「人・物」+ 在 +「場所」の文法と例文
前述の通り、主語が「人・物」の時に「在」を使います。
「人・物」が「場所」にいる/ある
大切なポイントは「在」の後には必ず「場所」が来るということ。
「在」の後ろに「人・物」を置くことはありません。
このルールを押さえつつ、例文を作っていきます。
我在办公室(wǒ zài bàn gōng shì)
私はオフィスにいます
他在休息室(tā zài xiū xī shì)
彼は休憩室にいます
孩子们在幼儿园(hái zi men zài yòu ér yuán)
子どもたちは幼稚園にいます
はい、とても簡単ですね。
「主語」は「人・物」、「在」の後は「場所」と覚えておけばOKでしょう。
②具体的な位置を示す
人・物の存在を表す際には、実際に何処にあるのか、詳しく説明する必要があります。
この場合、「場所」の後に「上」「下」「里」を付けて補足します。
〇〇下(xià):〇〇の下
〇〇里(lǐ):〇〇の中
良く使われるのは↑の3つの形式。
日本語と同じなので難しくないですよね。
以下の例文を見ながら、イメージを膨らましていきましょう。
电脑在桌子上(diàn nǎo zài zhuō zǐ shàng)
パソコンがテーブルの上にある
小猫在沙发下(xiǎo māo zài shā fā xià)
子猫がソファーの下にいる
衣服在柜子里(yī fú zài guì zi lǐ)
服がキャビネットにある
主に物の場所を説明するときに「上」「下」「里」を付けることが多いです。
③「人・物」+ 在 +「場所」+「動詞」の文法と例文
発展形として、
「人・物」は「場所」で( +「目的語」を)「動詞」する
といった語順もあります。
少し文章に幅が出てきたように感じませんかね?
動詞の前に「在」(場所)を加えることによって、より深みのある表現にすることができます。
她们在场地跑步(tā men zài chǎng dì pǎo bù)
彼女らは運動場でランニングをする
妈妈在厨房做饭(mā ma zài chú fáng zuò fàn)
お母さんがキッチンで料理をする
小狗在沙发上睡觉(xiǎo gǒu zài shā fā shàng shuì jiào)
子犬がソファーの上で寝る
④否定形は「不在」と「没在」
逆に「人がいない」「物がない」場合は、否定形を用います。
没在(méi zài):ある場所に人・物が存在しなかった(過去)
否定形は↑の2種類。
話す対象が「現在」か「過去」なのかによって、「不」か「没」を「在」の前に付けます。
我不在家里(wǒ bú zài jiā lǐ)
私は家にいない
老板没在会议室(lǎo bǎn méi zài huì yì shì)
ボスは会議室にいなかった
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⑤注意点
では最後に、「在」が入っている文章のチェックポイントを。
もし「在」の後ろに動詞が付いているなら、その「在」は「現在」の意味で使われています。
「人・物」が今まさに「動詞」している
妈妈在做料理(mā ma zài zuò liào lǐ)
お母さんは今料理をしている
我在准备资料(wǒ zài zhǔn bèi zī liào)
私は今資料を準備している
時たま「在」が2つ続く文章があります。
これは、
的な状態を表しています。
妈妈在在厨房做料理(mā ma zài zài chú fáng zuò liào lǐ)
お母さんは今キッチンで料理をしている
我在在办公室准备资料(wǒ zài zài bàn gōng shì zhǔn bèi zī liào)
私は今オフィスで資料を準備している
何はともあれ、
在 +「動詞」→現在
ということを頭の片隅に置いておけばと思います。
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3. 中国語の「有」の使い方
次は「有」ですが、実は用途が幅広く、意味も多種多様。
「人や物がいる/ある」以外の使われ方の方が多かったりします。
しかし、このページでは「在」と「有」の違いにフォーカスしているため、まずはココを解決していきます。
①「場所」+「有」の文法と例文
主語が「人・物」の時は「在」を使いました。
一方、主語が「場所」の時は「有」を用います。
「場所」に「人・物」がいる/ある
ここでも主語に「場所」の具体的な状況を伝えるため、単語の後ろには「上」「下」「里」などが付けられます。
例文を見ながら、マスターしていきましょう。
水族馆有海豚(shuǐ zú guǎn yǒu hǎi tún)
水族館にイルカがいる
屋顶上有植物(wū dǐng shàng yǒu zhí wù)
屋上に植物がある
冰箱里有牛奶(bīng xiāng lǐ yǒu niú nǎi)
冷蔵庫に牛乳がある
「有」の使い方は以上です。
格別難しくはありませんね。
主語が「場所」の時は「有」を使う。
これだけ知っておけばOKです。
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②「人・物」+「有」の文法と例文
ちょっと物足りない感があるので、「有」の別の使われ方も記載します。
「有」の一般的な意味としては「対象の性質、ありさま」の説明です。
主語が「人・物」の場合だと、
「人(A)」は「物(B)」を持っている
→所有している状態を表す
「物(A)」+ 有 +「物(B)」
「物(A)」に「物(B)」がある
→備えている状態を表す
といった具合。
これが「有」の代表的で基本的な文法だったりします。
他有别墅(tā yǒu bié shù)
彼は別荘を持っている
我有3个弟弟(wǒ yǒu sān gè dì di)
私は3人の弟がいる
智能手机有相机(zhì néng shǒu jī yǒu xiàng jī)
スマートフォンにカメラがある
このように、実は主語が「場所」以外の時の方が多いです。
そして活用しやすい単語でもあります。
英語のhaveと同じですね。
③注意点
最後は注意点、と言うか否定形について。
「場所」に「人・物」が存在しない時は「没有」のみを使います。
图书馆没有人(tú shū guǎn méi yǒu rén)
図書館に人はいない
动物园没有熊猫(dòng wù yuán méi yǒu xióng māo)
動物園にパンダはいない
「不在」のように「不有」とはならないので、留意しておきましょう。
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日常では「在」+「場所」の形を多用しています。
と言うのも、主語を「人」にして文章を作ること、話すことに慣れているから。
逆に「場所」+「有」は、例えば、ショッピングモールやレストランに何か商品がある時に使うくらいです。
おさらいとなりますが、「在」と「有」の違い及び使い方は下記の通りです。
②「場所」+ 有 +「人・物」=「場所」に「人・物」がいる/ある
「人・物」と「場所」のどちらが主語か、によって使い分けましょう。
主語が「場所」→「有」
これが分かれば「人や物がいる/ある」状況をきちんと説明できますね。