「「看得见」と「看不见」の意味や使い方が分からない」
「文法的な役割を知りたい」
そんな悩みを解決します。
先に結論を言うと、
看不见:見えない、見ることができない
です。
前回ご紹介した「看见」の語法とほぼ同じで、
と前に能力や条件を表す助動詞「能」を付けて置き換えることができます。
しかしながら前者では、「看」と「见」の間に「得」(や「不」)が入っているため、複雑に感じてしまいます。
では、なぜこのような文法にする必要があるのでしょうか?
このページでは中国語の「看得见」と「看不见」の文法的な役割と使い方を、例文とともにメモっていきます。
・「看得见」と「看不见」の意味が理解できる
・可能補語の役割を大まかに分かる
・より正確な中国語の文法が身につく
中国語の「看得见」と「看不见」の使い方と例文
①中国語の「得见」と「不见」は可能補語
「看见」は「(何となく)目に入る、見かける」「意識せず、視界に入ってきたものを見る」という意味。
「看」と「见」間に「得」や「不」が入ると、
看不见:見えない、見ることができない
というニュアンスになります。
元々、「见」は結果補語の役割を果たしていて、
の形でした。
そこに「得」や「不」が入ったことで可能補語と呼ばれる形に発展したのです。
看 + 不见 → 動詞 + 可能補語(否定)
②中国語の可能補語とは?
補語とは、「主語+動詞」だけでは文章が成り立たない時、その意味を補う役割を持つ語(句)。
の形で使われます。
そして可能補語とは、「動詞」(動作)の能力や可能性を説明する(補足する)ための補語です。
厳密には「得」と「不」は肯・否定だけを表すものであり、後方の「见」のみを可能補語と呼んでいます。
動詞 + 不 + 可能補語 → ~することができない
といった具合ですね。
動作・行為と、補語が表す可能性の関係性を明らかにする目的で、このような文法の形になりました。
可能補語には「看得见/看不见」以外にも「看得懂/看不懂」(理解できる/できない)や「吃得完/吃不完」(完食できる/できない)などがあります。
これに関しては、別に記事にて解説予定です。
③中国語の「看得见」と「看不见」の使い方と例文
では、以下に「看得见」「看不见」の例文を作っていきましょう。
如果秋天去京都,你们看得见红叶
秋に京都に行けば、紅葉を見ることができる
ある条件によって「見ることができる」を表します。
単体ではなく、連語で使われる場合が多いです。
「如果秋天去京都,你们能看见红叶」
と、助動詞「能」+「看见」に言い換えることもできます。
天已经黑了,我看不见前面的风景
もう暗くなったから、前方の風景は見えない
前半に「見えない」理由が来ています。
こちらも典型的な「看得见/看不见」の形です。
我们看得见他想表达什么
彼が何を表現したいか見てわかる
抽象的な事象においても、「看得见」が用いられます。
「見ることができる」≒「理解できる/感じる」的なニュアンスですね。
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我看不见她那么辛苦
彼女はそんなに苦労していたなんて見えない
「見えない」≒「印象・イメージが無い」という感じ。
表面だけでは判断しづらいケースでは「看不见」で表現しましょう。
你看得见那片彩虹吗?
あの虹が見える?
疑問形は語尾に「吗」を付ければOKです。
「看得见」と「看不见」の意味は、
看不见:見えない、見ることができない
で「動詞」(動作)の能力や可能性を説明する(補足する)可能補語の一種です。
中国人との会話で必ず遭遇する単語なので、ぜひ覚えておきましょう。