「会話で登場する「被」ってどういう意味?」
「「被」の使い方が全く分からない」
「「被」の構文を詳しく知りたい」
そんな悩みを解決します。
前回の記事で「~させる」という時に使う「让」について解説しました。
今回は日本語だと若干紛らわしい「~される/された」という「被」(bèi)。
このページでは「被」の意味と使い方を、受け身表現の例文とともにメモっていきます。
・「被」の意味と使い方とが分かる
・「~される」の文章を作れる
・中国語の幅が広がる
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中国語の「被」(bèi)の使い方と例文
①「被」の意味と使い方
「被」は受動態「~される/された」を表現する時に使います。
品詞は「让」と同じ前置詞。
文法的には主語の後ろに「被」を置き、その後に誰・何に「~される/された」のか、対象となる「人」もしくは「物」が続きます。
の形ですね。
これで、
の意味。
動詞の後にやや複雑な語句がくることもありますが、順番的には難しくはないと思います。
また対象となる「人」「物」を言わずに、単純に「~される/された」という場合は、
となります。
→「主語」が「人・物」に「動詞」される/された
「主語」+ 被 +「動詞」
→「主語」が「動詞」される/された
の覚えておきましょう。
②「被」の例文
では、例文を見ながら、理解を深めていきましょう。
「~される/された」かの、動作・作用を受ける元となった対象ですが、「人」か「物」のどちらかになります。
対人であれば「被」の後に「人」、周りの環境などに起因するのであれば「物」がくるのが一般的。
被 +「物」
のパターンですね。
それぞれについて文章を作っていきます。
「被」+「人」の例文
先に「被」+「人」の形ですが、手っ取り早く理解するには、主語を自分(=我)にすること。
まずは経験がありそうな内容を挙げてみます。
每天我被老师补习
毎日、先生に補習をさせられる
今天我被警察查问了
今日、警察に職務質問された
我被上司责骂了
上司に怒られた
何となく想像できましたでしょうか。
実体験をベースに作ると、スッと頭に入ってくるかもしれません。
こんな感じで、受動態は使用頻度が高いかなと思いますね。
次は主語が自分以外のケースです。
弟弟经常被妈妈去图书馆学习
弟はよく母親に図書館で勉強をさせられている
房间被小猫脏了
部屋が猫に汚された
世界纪录被梅西打破了
世界記録はメッシによって打ち破れた
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「被」+「物」の例文
続いて、対象が「物」の場合。
こちらも、自分が主体(=我)となった文例から見ていきましょう。
我被疫情在家里办公
新型コロナウイルスによりリモートワークさせられる
我被噩梦惊醒了
私は悪夢で目が覚めた
我被工作压力生病了
仕事のストレスで病気になった
主語が自分以外だと、どんな感じになるのでしょうか。
梦想被现实破坏了
夢が現実に打ち壊された
村落被台风崩溃了
村落が台風によって崩壊された
手机支付市场被支付宝和微信支付独占
モバイル決済市場はアリペイとウィーチャットペイで独占されている
「被」+「動詞」の例文
「被」の後に、「人」「物」が来ないで、動詞が直に続くパターンですね。
我被骗了
騙された
网红被骂人
インフルエンサーが憎まれ口を叩かれている
在预选赛日本队被淘汰了
予選で日本代表は淘汰された(=敗退した)
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③「让」と「被」の違い・比較
冒頭で触れた通り「让」と「被」の意味的な違いは、
被:~される/された
です。
使い分けとしては、何を強調したいか。
主体を何にするかで「让」か「被」が変わってきます。
同じ内容でも違った表現となる、といった感じでしょうか。
説明が難しいので、単語を組み合わせつつ、実際に両者を比較してみます。
妈妈让孩子早点睡觉
お母さんは子どもを早めに寝させる
孩子被妈妈早点睡觉
子どもはお母さんに早めに寝かせられる
医生让患者锻炼身体
医者が患者に運動をさせる
患者被医生锻炼身体
患者が医者に運動をさせられる
政府让国民自慎紧急出门
政府は国民に不急の外出を自粛させる
国民被政府自慎紧急出门
国民は政府に不急の外出を自粛させられる
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「被」の使い方のおさらいです。
- 文法的には、「主語」+ 被 +「名詞(人・物)」+「動詞」
- 意味は、「主語」が「人・物」に「動詞」される/された
- 「主語」+「被」+「動詞」なら、「主語」が「動詞」される/された
中国語の表現がかなり豊かになったと思いませんか。
日常会話でも使う機会がきっと多いでしょう。
ぜひ実践にて使用してみてくださいませ。