ミャンマーの経済都市ヤンゴンから片道で約5時間+α。
楽な道のりで辿り着くことができないのが、世界的な観光スポットの「Golden Rock」(ゴールデンロック)です。
いつの日か、あの場所で夕日(+朝日)を堪能してみたい。
気付いた時には心に決めていた小さな夢が、ようやく叶いました。
ここでは1泊2日で行くゴールデンロックの歩き方や夕日&朝日観賞についてメモっていきます。
・ゴールデンロックの概要が分かる
・夕日を見る時のポイントが分かる
・ゴールデンロック→ヤンゴンの帰路の参考になる
1. ゴールデンロックの観光ガイド
落ちそうで落ちない、絶壁に浮かぶ「Golden Rock」(ゴールデンロック)の正式な名称は「Kyaiktiyo Pagoda」(チャイティーヨ―・パゴダ)。
ミャンマーでは仏教徒の巡礼地の一つとなっていると同時に、各国から観光客が訪れる有名すぎるほどの「Pagoda」(パゴダ)=仏塔ですね。
皆さんも一度は写真や動画で見たことあるのはないでしょうか。
①位置&ロケーション
「ゴールデンロック」がある場所は「Kyaiktiyo」(チャイティーヨ―)という小さな町。
標高が高い山頂に位置していて、交通手段が限られています。
ヤンゴンからだと上記のように、山の麓にある「Kinpun」(キンプン)という町を経由して向かいます。
中々の行程なのでタイトなスケジュールで訪れるのは避けた方が良いでしょう。
②行き方
ヤンゴンからの詳しい行き方は↓の記事をご参照くださいませ。
その他の都市からもキンプンへ行けるかもですが、時間が予測できて無難(最もメジャー)なのは、ヤンゴンを起点とした行程です。
そして、このページでの目的は「ゴールデンロック」で夕日を見るためのTIPS。
遅くとも17:00までにチャイティーヨ―に到着したいところですね。
③ホテル
空港内のレストラン如く、チャイティーヨ―はクローズドな所なの、宿泊できるホテルも限定的ではあります。
「ゴールデンロック」へ行く日程を決めたら、早めに宿を抑えましょう。
ボクが手配したのは「Kyaik Hto Hotel」(チャイ・トー・ホテル)。
簡素なモーテルの雰囲気で、客室は本当に寝るだけの部屋といった感じでした。
1月に訪れた際の料金は朝食付きで1泊約8,500円(ツインベッド、30㎡)。
まぁ、チャイティーヨ―での選択肢が少ないので致し方ありませんね。
ただし、時期にもよりますが、5,000円前以下で泊まれる場合もあります。
まずは各サイトで価格をチェックしてみてくださいませ。
Kyaik Hto Hotel(チャイ・トー・ホテル)
・agodaで[Kyaik Hto Hotel]の価格を確認
・Trip.comで[Kyaik Hto Hotel]の価格を確認
その他には以下のホテルがあります。
Golden Rock Hotel Myanmar(ゴールデンロック・ホテル・ミャンマー)
参考料金:7,500円/室
・agodaで[Golden Rock Hotel Myanmar]の価格を確認
・Expediaで[Golden Rock Hotel Myanmar]の価格を確認
Mountain Top Hotel(マウンテン・トップ・ホテル)
参考料金:8,000円/室
・Expediaで[Mountain Top Hotel]の価格を確認
正直、周辺に娯楽施設は少なく、「ゴールデンロック」観光以外にすることはありません。
疲れた身体を休めることを最優先で予約しましょう。
④注意点
通過点となるキンプンにも手頃なホテルがたくさんあります。
しかし、チャイティーヨ―間を繋ぐトラックの運行時間は6:00~18:00。
朝日や夕日の時間帯は行き来が不可なのです。
よって、必然的にチャイティーヨ―のホテルに宿泊することになります
それでも日帰り(キンプン泊)ではなく、ゴールデンロック付近のホテルに宿泊する価値はあると断言できます。
長い一生で足を運ぶ機会はそう多くないでしょう。
ならば、チャイティーヨ―で泊まるのがベストな選択だと思います。
2. ゴールデンロックの見どころ
崇高な仏教徒であれば、聖地として巡礼する所ですが、ボクたち旅行者にとっては魅力的な観光地。
やっぱり記念にデジタル記録を残したいですね。
ここでは教科書的な情報(歴史的背景など)は割愛させて頂きます。
まずは1~2時間、「ゴールデンロック」を堪能するポイントをご紹介します。
①入場料
話が少し前後してしまいますが、トラック乗り場からホテルまでの道中にあるビジターセンター。
ここで外国人観光客は入場料(拝観料)10,000チャット(約780円)を支払います。
センターの中には各国の言語でメッセージが表示されていました。
パスポートを提示した手続き(国や名前を記入)は3分ほどで完了しますよ。
②様々な角度から拝見
「ゴールデンロック」までは基本的には1本道で、人の流れに任せて歩いて行けば迷うことはありません。
まずは黄金の門で靴を脱いで、セキュリティ&持ち物チェック。
神聖な場所であることをお忘れなく、露出度の高い服装はNGです。
男性は短パンを避けてロンジーを、女性も長めのシャツ/上着やスカートを着用しましょう。
エントランスを通過してゆっくり歩くこと5分。
見えて参りました……左手前方に金色に輝く大きな石。
まだ実体は把握できませんが、落ちないようにギリギリ持ちこたえているか感が伝わってきます。
この瞬間を待ち侘びていましたね。
スマホやカメラを準備して撮影開始です。
道すがら、遠めから焦点を当ててまず1枚。
あとは近づきながら適宜動画などでも収めていきます。
「ゴールデンロック」の目の前に来ると、その大きさに圧巻するでしょう。
想像以上の迫力に、一瞬言葉は出てきません。
ただただ、人々を惹き寄せるパワーは感じましたね。
ここからは色々な方向から、その表情を伺っていきます。
最もベーシックな風景。
コレコレ、やはり真下から。
僧侶と共に。
どんな角度からでも、絵になりますね。
ちょっと自己満足的な紹介となってしまいましたが、こればかりは好みが分かれます。
皆さんが自分の目で確かめてみるのがベストですよ。
最後に、お気に入りの一枚
③金箔を貼ってみる
「ゴールデンロック」に滞在してやっておきたいのは、直に金箔(Gold Leaf)を貼り付けること。
コチラも噂で見聞きしたことがあるかもしれません。
通常は仏教信者が祈願や修復などを目的に行うものですが、一般の人でも体験できます。
ただし、残念ながらルールがいくつかあって、
・スマートフォンやカメラの持ち込みは不可
・1枚2,200チャット
を守らなければいけません(最後はお布施代わりだと思えば……)
男性のみ可能であり、ここは結構辛いところではあります。
信仰上の理由なので、女性の方々は見守る形となりそうです。
3. お待ちかねの夕日鑑賞
ようやくです。
ここからは夕日タイムに係るアレコレを記載していきます。
「ゴールデンロック」に行く目的が夕日を鑑賞することでした。
①日の入の時間帯
時期にも寄りますが、大体は18:00頃から辺りが暗くなり、19:00前には日が落ち終わります。
ピークとなるのは18:30以降でしょうか。
なので、夕日の時間を中心としてチャイティーヨ―までのスケジュールを組みましょう。
上記で紹介した記事の方法であれば、16:00には「ゴールデンロック」に辿り着けるので十分余裕があります。
キンプン発のトラックの最終便は17:00頃ですが、汗汗するリスクは拭い切れません。
せっかくですから、気持ちの良い旅にしてほしいと思いますね。
②ベストポジションは?
「ゴールデンロック」と夕日を一枚の写真に残したい。
であれば、西向きにカメラを向けるのが一番でしょう(当然ですね)。
偶然か必然か、石が転げ落ちそうな方角が西です。
すでに日がかなり傾いてきました。
ということで、↑を目指した結果、↓の風景となりました。
思った以上に太陽は小さい……
悲しいかな、超絶景のイメージでは写真では伝わりませんね。
でも、あの時の感動は脳裏に焼き付いていて、今でもハッキリ思い出せます。
価値があるかどうかは、自分の五感で判断してもらいたいです。
さて、夕日でさらに眩しくなった「ゴールデンロック」をハイライトで。
拡大して見る夕日
僧侶と夕日
昼間とは全く違った黄金石でした。
③注意点
東南アジアとは言え、山の頂上で1泊するわけなので、寒さを感じました。
日が傾き始める頃から肌寒さを感じます。
フリースや厚手の服を持ってきた方が良いです。
また日が完全に沈むとメインロードからは人がいなくなり、お休みモード。
夕食を食べ終えたら、他にすることがなくなります。
時間を持て余すことに不安がある方は、何か対策しておきましょう。
ボクの場合は……翌朝に備えて早めに就寝しました。
疲労を残さぬよう気を付けてほしいところでもあります。
4. 朝日観賞&ヤンゴンへ戻る
ほぼミッションは完了したので、あとはヤンゴンに戻るだけ。
朝日はオマケ程度だと思っておけば大丈夫です。
①日の出の時間帯
こちらも時期によってマチマチ。
6:30が1つの基準となりそうです。
ヤンゴンまでのバスが早い時間に出発するので、ボクは5:30起床の6:00朝食開始でした。
ゆっくりコーヒーを飲んでいたら日が昇ってきた感覚。
7:00には太陽がはっきりと見えたと記憶しています。
②日の出スポット&僧侶巡回
東から昇る太陽は、「ゴールデンロック」とは真逆の方向。
朝日とセットで写真を撮ることはできません。
よってスポットと言うべき場所は少なく、ホテルの食堂から観賞することとなりました。
特に輝かしい場面とはならず……若干地味でしたね。
その代わりといっては何ですが、朝食後に僧侶の巡回に遭遇しました。
何名もの長い列ができています。
彼らに食糧や御布施を与える人々。
これに倣って、ボクも小分けにされたお米を買って、一人ずつに寄付(⁉)してみることに。
10人分で1,000チャット。
一言さんで申し訳ない気持ちも交わりつつ、感謝の意を込めて渡しました。
朝日よりもこの光景の方が印象深かったです。
③帰路のスケジュール
そして、帰路ですね。
ヤンゴン行きのバスの9:10発。
長距離バスが出ているキンプンへは、8:30に到着しなければなりません。
朝はゆっくりすることなく、チャイティーヨ―を後にしました。
時間だけ記載しておくと↓。
↓徒歩&待ち、30分
8:00 チャイティーヨーの乗り場&出発
↓トラック、45分
8:45 キンプン着
↓ケンタッキーで軽食&待機、25分
9:10 キンプン発
↓バス、4時間
13:00 Aung Mingala Highway Bus Terminal(バスターミナル)
↓タクシー、45分
13:45 ヤンゴン市内のホテル
「ゴールデンロック」への往路と逆になるだけで、迷うことはなかったです。
そして帰りの方が若干スムーズでした。
④注意点&知っておきたいこと
チャイティーヨ―⇔キンプンのトラックは人が集まるまで出発しません。
しかし、朝はむしろ人が多すぎて、トラックが足りない状況に遭遇しました。
また2つの町を繋ぐ道路は狭く、バンバン車を走らすことはできない様子。
・トラックの順番待ちもある
・軽い渋滞にハマる
ため、チャイティーヨ―を出発するのが想定より遅くなってしまいました。
キンプン→ヤンゴンのバスには間に合いましたが、やや焦りましたね。
悪天候ならスピードも低速になるはずで、注意が必要。
常にギリギリで行動すると足元を掬われるかもしれませんよ。
全員が「ゴールデンロック」で夕日を見たいわけではないでしょう。
もしくは日程的に厳しいけど、チェックだけはしておきたい、という方もいるかと思います。
そうであれば、日帰りも一つの手段と言えます。
こればかりは個人の好みになりますので、強制はできません。
しかしながら、旅の目的の一つは、
時間に追われた忙しない日常から解放
だとも考えています。
であれば、時間にゆとりのあるスケジュールで「ゴールデンロック」を訪れるのも、アリではないかと思ったりするのでした。