自分の好きなことが仕事になるって、理想的ですよね。
子供の頃から毎日プレイしていたゲームをしながら……なんて思っている方も少なからずいるでしょう。
ここではゲーム会社の一般的な職種と仕事内容をメモっていきます。
併せて経験orスキル有無による難易度(ハードル)も独断と偏見で評価してみました。
星の数が少ないほど、業界への一歩が踏む出せやすくなっています。
これからゲームに携わる仕事がしたいと思っている方へ、参考にしてもらえればと思います。
開発
自分でゲームを作りたいと思っている方が目指すのが開発チーム。
趣味レベルなら1人でも制作は可能かもですが、幅広くサービスを展開するには相応の人数が必要ですね。
ゲーム好きなら一度は憧れる肩書かもしれません。
結論から言うと、開発者への道は険しいです。
色々な立場・役割がありますが、どれも豊富な経験があって成り立つもの。
だからこそ、最終目標になるべき部門でもありますね。
製作者
真っ白な紙の上にゲームの全体像を描いていくクリエーター。
総合プロデューサーなんていう呼び名だったりします(会社によって区々)。
どんなジャンルにするか?
遊び方は?
ターゲットは?
……などなど
立案することを上げたらキリがありませんが、数年の月日を経て、作品を完成させていきます。
その組織全体をまとめ上げて、ゼロから1を創っていく仕事ですね。
ゲームをリリースした後は開発の枠を超えて、事業を統括していきます。
この企画立案こそが、ゲームを世に出す最も重要な仕事です。
設計開発
立案者の構想を形にしていくプログラマー。
恐らく、ゲーム関連で最も重要で、最も大変なお仕事でしょう。
連日泊まり込みで、休日もなくコードを書きまくります。
リリース前の開発期間中もサービス開始後も変わりありません。
モノづくりに憧れ、好きなことに没頭できるタイプに向いています。
ボクも時間を戻せるなら、挑戦するであろう職種です。
インフラ/サーバー構築
オンラインゲームが正常に動く環境を整える部門。
業務の詳細は割愛しますが、安定したネットワーク・データ通信を提供するための大切な役割を担っています。
決して目立つことはないですが、このチームがあるからこそユーザーは安心してプレイを楽しめるのです。
どちらかというと裏方的な感じでしょうか。
目指す人は多くないかもです。
【難易度】
技術的・専門的な知識と経験が必須の領域で、難易度はMax。
まずは最低限、ゲームの構造やシステム概念の把握とプログラミング能力を身につけましょう。
最初から躓きそうな職種を記載してゴメンナサイでした。
ただ若くして優秀なゲームを開発する方もいるので、1人で始めてみるのもありですよ。
運営
ゲーム会社に向けて総じて使われる呼び名。
ユーザーからは「クソ運営」~「神運営」と評価付けられます。
運営ではユーザーと向き合い、如何に満足度を高められるかが全て。
ゲームの運命を握っているとも言えます。
「顧客ファースト」の姿勢で責務を全うしましょう。
企画立案
ゲーム内外で催される様々なイベントの内容、報酬、スケジュールを立案する役割。
ディレクターとも呼ばれます。
通常は1~3人体制でゲーム運営に直接関わります。
売上目標やKPIが課せられる責任重要なポジションでもあります。
個人的には、やりがいがあって成長に繋がる仕事だと思いますね。
データ分析
あらゆる数値を抽出・整理して、ゲーム内の動向を把握ために必要な業務。
・イベント参加率
・アイテムやゲーム内通貨の産出状況
・ステージのクリア率
…などなど
最近よく耳にするビッグデータを扱います。
整理された分析結果を、より良いサービスへと繋げていきます。
数字と向き合う作業であるため、Excelを駆使して「見える化」するスキルが求められます。
データ管理は応用が利くので、例えばゲーム内経済の分析エキスパートになれば、他分野でも役立つかもしれません。
SNS運用
TwitterやFacebookはゲームの情報を広める最適のツールでしょう。
近年はYouTubeも加わり、SNSを上手く運用できるかがゲーム運営のカギですね。
告知の方法も公式ウェブサイト→SNSへと移行しました。
またYouTubeの活用も重視し始めています。
普段からSNS発信に慣れていて、フォロワーとの交流に長けている人が担当しますが、プロデューサー自身が運用することも珍しくありません。
SNSスキルとセンスに自信がある方にオススメです。
これが出来る人材は今後も重宝されること間違いなし。
今後も需要は伸びていくでしょう。
【難易度】
既に何タイトルもリリースしている会社であれば、未経験者を雇う→一人前へと育てる組織作りができているので、特別なスキルが無くても挑戦しやすいです。
条件としては、本当にゲームが好きで常にユーザー目線で物事を考えられる人材、でしょうか。
アルバイトからでも始められる職種でもあり、ここからキャリアをスタートした人たちも大勢います。
現場でゲームに携わる楽しみは味わえるはずですよ。
デザイン
この分野は少し幅が広い。
ゲーム業界では……デザインはまさに製品そのもの。
画面の中はデザイナーやイラストレーターの結晶の塊ですね。
肝はグラフィック系のソフトウェアを使いこなせるスキルと、アイディア勝負でしょうか。
もちろん絵を描く実力も備えておかなければなりませんが。
ボクは絵心も全くなく、羨ましい職種だと思っています。
ゲーム内デザイン
開発段階では企画立案と共に動く組織。
キャラクター、アイテム、背景、アバターなどなど。
これも挙げたらキリがありません。
プログラマー同様「完成形」が全てであり、その過程で苦労が伴います。
1つ1つのモーションを丹念に作り込む仕事。
集中力と体力が不可欠ですね。
ゲーム外デザイン
公式ウェブサイトのデザインや広告バナーなどの作成も定期的に発生します。
既存の素材を上手く活用して効果的に仕上げるのもデザイナーの役目ですね。
マーケティング側に近い職務だと言えます。
【難易度】
ここでは触れませんでしたが、視覚的なデザインの他にBGM・効果音と音源に関わる仕事もあります。
いずれも自分の特技を生かしたクリエイティブな職種です。
時間と量をこなして経験を積んでいく訳ですが、デザインが得意な方は即戦力となる可能性があります。
学生時代の趣味が仕事へと代わる良い例でしょう。
テスト/QA
QA = Quality Assurance = 品質保証
製品が世に出る前には何度もテストが繰り返されます。
1つでも不具合が少なくしようと。
スマホゲームの場合、主に以下の項目がチェック対象となります。
・全ての表示確認
・課金テスト
・通信環境
・端末検証
かなりザックリですけど。
実際は細分化されていて「もれ」なく、満遍なくテストを行っていきます。
それでもバグは発生してしまうのですが……。
残念ながら、QAが不十分で事業に大ダメージ、なんてのも、まぁまぁ良くあります。
ユーザーに直接影響が出てしまいかねない、かなり重要な部署であります。
【難易度】
そんな部門ですが、ゲーム業界に入るならQAからスタートするのが無難でしょうか。
注意深く、丁寧にゲームをチェックできる性格であれば、特別スキルは必要ありませんから。
比較的、難易度は低めのポジションだと思います。
カスタマーサービス/CS
ユーザーの問い合わせに対応する相談窓口。
オンラインゲームではメールベースでのやり取りが一般的です。
どの業界でもそうですが、カテゴリー別にメールの返信フォーマットが用意されています。
問い合わせ内容に対して、適切な定型文を送信するといった、やや機械的な仕事ですね。
最近はSNSのダイレクトメールなどでも受け付けていますが、基本的にはテキストのみの対話。
口頭でのコミュニケーションはありません。
もっとも、ユーザーに一番近いのがCSです。
1日・1週間・1ヶ月単位で入信内容を整理して、運営及び開発へレポート提出するのも仕事のうち。
ユーザーの声を精一杯届けるのに重要な部門でしょう。
悲しいかなら、将来AIにとって代わる職業になる恐れがあります。
今後のCS需要は……どうでしょうか。
【難易度】
ただしゲーム業界では、
CS → QA → 運営
へとステップアップするのはメジャーな方法。
QAと同じように、未経験者の出発地点がCSなのです。
ローカライズ
海外の製品を日本で販売する場合に、ローカライズ=翻訳作業が伴います。
したがって、語学力が必須なのですが、ただ2ヵ国以上を操れるだけではダメ。
製品=ゲームの世界観やニュアンスを理解した上で、適切な言葉に表現できるかが大切です。
まさにグローバルな時代。
各国のゲーム会社が日本に進出して、市場のパイを奪い合っています。
語学力+1のスキルにて、「プラスワン」がゲームであれば業界の強みになるでしょう。
マーケティング
間接部門的なため、サラリと。
モノを売る、広めるのに不可欠なのがマーケティングですね。
ゲーム業界に限らず、全てにおいて、です。
本記事では長々と書くつもりはありません。
ゲームのペルソナ(ターゲット理想像)を明確に理解できる人材なら、どこの会社も大歓迎でしょう。
代表的な職種のみを整理してみました。
深堀していけば、もっとあるでしょうが、以上で大まかな組織図は想像できたと思います。
なお、ボクも30歳手前に未経験でゲーム業界に足を踏み入れました。
何も知識もなく、データ分析からスタートしましたが、何とか今まで続いています。
自分がどの道に向いているか、チャレンジできるかの目安になっていただけると幸いでございます。