先日、会社が主催した「初めての方のマネープラン」なる講座に参加。
その流れで、FP(ファイナンシャルプランナー)との1対1のカウンセリングを受ける機会がありました。
FPって相談に乗るふりをして、色々と勧誘してくるんでしょ?
そんな偏見があるものの、実際に話してみなければ分かりません(というか、イメージで判断するのは失礼)。
せっかくなので(無料ですし)、アレコレお金に関する疑問を聞いてみよう。
そう思い、早速カウンセリングに申し込みました。
このページではファイナンシャルプランナーに相談した実際の悩みと回答内容をメモっていきます。
・FPに相談した内容と回答が分かる
・FPに対するネガティブなイメージは弱まる
・勧誘の断り方が分かる
【体験談】ファイナンシャルプランナーに相談したお金の悩みと回答内容
カウンセリング前に質問事項を全て準備。
重要なものを5つに絞って、
②子どもの教育費:将来、いくら必要になる?
③保険の必要性:いま加入している保険はそのままでOK?
④住宅:家を購入する予定はありませんが……?
⑤将来の人生設計:お金の不安を解消するには、どうすればいいですか?
を重点的に聞いてみました。
以下がFPから得られた回答と解説です。
①資産運用:銀行預金はどう活用すればいい?
答え:NISAやiDeCoで資産形成を始めたら良いでしょう。
今まで仕事で稼いだお金は、銀行口座に置いたままにしていました。
しかし、年間利子は0.001%とかで超低め。
100万円を預けた場合、年10円しかアップしません。
一方、時間外にATM引き出しや取引を行ったら、手数料は数百円。
どう見積もっても、銀行預金はお金が増える仕組みになっていないんですね。
だから、口座に眠っている預金をどうにか活用したい。
いの一番にFPと相談したかったのが、資産運用についてです。
そして、返ってきた答えが、
初めての資産運用を検討している方には、NISA(つみたてNISA)とiDeCoをオススメしています。
毎月、決まった金額を積み立てていくことで、無理のない運用が可能。
少額から始められますし、将来の資金作りに最適ですよ。
iDeCo:個人型確定拠出年金
の2つの方法をアドバイスされました。
(ここでは両者の詳しい説明やメリットなどは割愛します)
どちらも国が推奨している個人向けの投資ですね。
「いまある資産をきちんと活用して、国民自身で将来に備えましょう」ということでしょうか。
要は自分の身は自分で守れ、と。
まぁ、納得はできますが……これに倣う形で、FPの方もNISAとiDeCoを推薦。
非常に分かりやすく、概要や仕組みを説明してくれました。
投資ド素人のボクでも、ざっくりと理解できて、さすがFPです。
また、とても興味が湧きましたね。
早速、NISAについて自分で調べ、積み立てる準備を始めています(開始済み)。
思った時が行動で、考える暇はありません。
もし今、同じように銀行預金をどうにかしたいと思っている方は、上記2つを検討してみてはいかがでしょうか。
これに関しては、FPに相談する必要はないかも。
おそらく誰に聞いても、資産運用はNISAかiDeCoがベストだという答えが返ってくると思います。
それくらい注目されている手法になっていますね。
②子どもの教育費:将来、いくら必要になる?
答え:1,000万円以上は必要になるでしょう。
大学へ進学することが前提ですが、なかなか不安にさせてくれる回答です。
先日に妻が第一子を出産し、現在は育児の真っ最中。
まだ小さいとはいえ、これから発生する様々なお金については意識せざるを得ません。
どのような教育をおこなっていくかも考えています(妻と二人で相談しながら)。
お子さんがどんな将来を歩むかにもよりますが、学校(大学)の他にも習い事や塾、スポーツなどにもお金が掛かります。
それに公立か私立かで、大きな差が出てくるでしょう。
「いくらかかるか」よりも「いくらかけたいか」という観点も大切です。
具体的な数字も見せてもらいました。
小学校~大学まで全て公立の場合は、約1,000万円。
私立を挟みつつ、理系の大学に進むのであれば、約2,700万円。
ぎょえーーーって感じ。
教育って、そんなにお金が必要なんですね。
本当に今から①資産運用と併せて、少しずつ教育費を確保しないといけません。
ちょっぴり不安が倍増しましたよ……。
③保険の必要性:いま加入している保険はそのままでOK?
答え:ご自身だけでなく家族のためにも、保険に入っておくと良いこともあります。
Yes/Noで断言してくれませんでした。
まぁ、それはそうでしょう。
FPの本業はお客さんの相談に乗りつつ、保険を軸とした商品を販売することですから。
それはさておき、毎日テレビでも見ることがない保険のCM。
「加入している」前提で費用を抑えましょう、と話が進んでいきます。
そんな情報が周りに溢れ、「加入しない」選択肢が見えずらい今日この頃ですね。
ただ、保険不要論は多くの著名人も発しているところ。
FPの心の内も探りながら、聞いてみたい内容ではありました。
保険に入っていれば、安心して日々の生活を送ることができます。
(不幸な話ですが)自分の身に何か起きても、残された家族が経済的な負担は軽減されますので。
そんな心配を和らげる効果も、保険にはあります。
やはり安心感を求めるために、保険に入るんですね。
そう解釈しまいました。
でも自分の中での結論は「まずは掛け捨ての保険はやめよう」。
月々の掛け金が無駄。
その分を家計の足しや資産運用に回そう、と。
色々調べていくと、民間の医療保険や生命保険の必要性を感じなくなります。
なので、加入している保険を見直し、近々解約する予定です。
④住宅:家を購入する予定はありませんが……?
答え:どこを生活の拠点にするかで、購入 or 賃貸を決めればよいでしょう。
永遠のテーマに思える住宅問題。
持ち家か賃貸か。
自分の中では「日本ではずっと賃貸でOKかな」と思っています。
というか、一生日本で活動していく可能性は低いので。
お仕事やお子さんの教育を考えて、同じの場所で長く住む方もいらっしゃいます。
その地でずっと生活する予定があって、家を購入するパターンも多いですね。
持ち家は資産形成の一端を担うこともありますし。
FPが話したことは理解できます。
借りるより買っちゃった方が損しない感じもしますからね。
それに稼げなくなっても、住む家があれば安心ですし。
でもやっぱり、住宅ローンの負担は大きい。
数十年も払い続けるのは、結構なプレッシャーですよね。
また購入した瞬間に家の価値が下がるとも言われています。
ボク個人にネガティブなバイアスがかかっちゃったのでしょう。
FPには「海外で生活することにもありうるし、家は買わないですね」とハッキリ伝えました。
これに関しては個人の判断なので、納得した様子。
無理を強いられることも無く、最後の話題に移りました。
⑤将来の人生設計:お金の不安を解消するには、どうすればいいですか?
答え:完全に解消するのは難しいですが、軽減させるのは可能です。
100%ゼロにはできません……。
お金の心配を全くしない人たち(一部の成功者⁉)が羨ましい限りですね。
ただ、不安要素を1つずつ潰していくために、FPのような方が存在するとのこと。
何で不安なのか、リストアップしましょう。
失業して稼ぎが無くなったら?
急に怪我や病気に掛かったら?
老後で2,000万円も足りないの?
など原因があれば、一緒に解決できればと思います。
やさしく声掛けをしてくださいました。
そして今後のアクションプランとして、
- 不要な支出を抑える
- 収入源を複数持つ(副業)
- お金に稼いでもらう(資産運用)
どうあがいても、①資産運用は必須とのこと。
加えて、家計の見直しと収入源の分散化を行うべし、と言われましたね。
さらに収支の考え方も変えていくべきと。
B:収入-貯蓄=支出
Aは毎月やりくりして残った額を貯蓄へまわす。
逆にBは先に貯蓄額を決めて、残った分でやりくりする。
理想的なのはBでしょう。
一般的に、資産(預金額+運用額)が多ければ、安心感が高まります。
お金を増やすこと=不安の解消に繋がるなら、毎月確実に貯蓄=預金額を増やしていけば良い、といった結論に至りました。
FPに無料で相談できる内容
そんなこんなで、約90分のカウンセリングは終了。
気持ちがスッキリして、すぐに行動するきっかけにもなりましたね。
今回は会社からの伝手でしたが、「FP 無料」で検索すれば、個人でも相談に申し込めるサイトがたくさん出てきます。
例えば、
・ライフプランの窓口
・保険のトータルプロフェッショナル
・保険チャンネル
どれも気軽に手続きができて、無料でカウンセリングを受けられますよ。
また相談できる内容は、
- 家計管理
- 金融(資産運用)
- 税制
- 結婚/出産/教育費用
- 自動車購入
- 住宅購入
- 各種保険
- 医療/介護
- セカンドライフ
- 老後/年金
- 相続
などなど、お金のことなら何でもOK。
これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家=FP(ファイナンシャルプランナー)です。
お金に関する小さな悩みから、将来の大きな問題まで。
チャンスがあれば、一度FPにざっくばらんに話してみればと思います。
ボクも最初は半信半疑でしたが、ポジティブな感情が芽生えています。
色々聞けて良かったなと感じました。
おまけ:勧誘を断る決定的な一言
とは言え、金融商品や保険を押し売りされそうで怖い。
もしそんな勧誘があったら、
現在マイナンバーカードの取得申請中で、まだ手元にありません。
と発してみたらいかがでしょうか。
これはボクも使いました(本当に申請中でした)。
今はオンラインしかり、対面然り、何か新規の手続きをするにはマイナンバーカードが必要となっています。
マイナンバーだけだと本人確認が十分でない場合も多いんですね。
なので、マイナンバーカードが無ければ、金融商品の購入はできません。
国が作ったルールですし、仕方ありませんよね。
FPの方(保険会社など)も渋々納得せざるを得ないでしょう。
それでも強引に来る場合は、
マイナンバーカードが入手できたら、また相談・連絡しますね。
と笑顔で断りましょう。
こんな回答をボクはしましたが、その後、一切向こうから売り込みは来ていません。
決して悪気はないですけど……勧誘を上手く回避できたのかなと思います。
先に書いた通り、FPも保険・金融会社に所属する社員さん。
無料で相談に乗りつつも、最終的には何らかの売上に繋げないといけません。
その流れは、
無料相談→2回目の相談(無料)→具体的なアクション(ほぼ無料)→実施
「実施」の段階で商品(資産運用・保険)購入やアドバイザー料が発生し、FPの成果になります。
よって、本当に相談だけしたい場合は、最悪2回までに留めておきましょう。
(特に用心深い人は……)
もちろん、ボクを担当したFPのように、親身になって相談に乗ってくれる方が多数ですが、一部の悪徳業者によってイメージが崩れているのも事実。
無料相談は気軽に、その後は超慎重に進めてくださいませ。