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【AI活用】スマホゲームで顔認証を導入!子どもの「ゲーム中毒」を防止⁉

顔認証システムのイメージ CHINA NEWS
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自分の子ども(小学生)がゲームをしすぎないよう、保護者はアレコレ対策を立てています。
が、残念ながら今まではあまり効果が見られませんでした。

そんな中、「腾讯游戏」(テンセントゲームズ、Tencent Games)が未成年の依存症防止に関する思索を発表。
今後は顔認証技術が導入されることが明らかになりました。

2020年5月末までに、約80のタイトルにて複数の認証と監視システムを組み込むとのこと。
プラットフォーム全体で持続的な改善を行うことで、ゲーム中毒の防止を試みているのです。

子どものゲーム依存

テンセントの顔認証・導入例

2019年11年に施行された新たな規制「未成年のインターネットゲーム依存防止に関する通知」(关于防止未成年人沉迷网络游戏的通知)によって、テンセントは「和平精英」(Game For Peace)を含む50のゲームで、すでに対策を実施しています。

今月中には「王者荣耀」(伝説対決、Arena Of Valor)や「龙之谷」(ドラゴンネスト、Dragon Nest)といった他のスマートフォンゲームでも同様の処置を行う予定で、より厳格に管理するためにアカウントと実名、ゲームプレイ時間、課金額などが紐づけられます。

この過程で特に注目を集めているのが、顔認証などAIを駆使した技術。
子どものゲームへのログイン、プレイおよび消費行為を包括的に監視・保護することができます。

現在は「王者荣耀」で試験的に導入されていて、まずは顔認証でユーザー登録・審査にパスする必要があります。
1ヶ月400元(6,000円)を超える課金が行われた場合も、顔認証が必須。

もちろん、システムによって不正・不適切な行動がないか常時チェックされています。

これら新たな試みには、ユーザーのプライバシー、情報セキュリティ、未成年の判断基準など課題は少なくありません。
実名登録や課金額以外に、他の要素を取り入れながら、合理的な防止方法の検討がなされています。

ゲーム内の警告表示未成年は平日は1日1.5時間のみプレイ可能

オンライン顔認証の仕組みと監視

日々刻々と変わりゆく時代において、ゲームに対する人々の見方が多様化しています。

eスポーツの台頭によってゲームの健全性がアピールされる一方、長時間のプレイによる死亡例、多額の課金によって負債を抱えるなどといった社会的な問題も浮き彫りになりました。

これは大人だけの事例ではなく、子どもにも当てはまります。
親のお金でゲーム内のアイテムを購入し、高額請求されていた、といったニュースもしばしば報道されます。

自制・理性がまだ成熟していない子どもや未成年に対する規制や依存防止は、今後も重要視されることでしょう。

そこで頭角を現したのがAIの活用。
現在ゲーム内でAIの技術には、主に2つのステップがあります。

1つ目は、ゲーム起動・ログイン時。
顔認証と実名登録、さらに身分証明書のマイナンバーによって、公安当局のデータベースとの照合が行われています。

未成年に対してはプレイ前から厳しい監視体制が整っています。
ユーザーの年齢に応じて、ゲームのプレイ時間に制限が設けられることもあるのです。

もちろん、顔認証の結果とデータベースが一致しなければ、ゲームを起動することはできません。

もう1つは、機械学習などを用いて、ユーザーのプレイ行動から未成年かどうかを判断するケース。
ゲームのプレイ時間・動作から、ユーザーの年齢層と行動パターンを推定する技術が取り入れられています。

蓄積されたビッグデータの活用とも言えるでしょう。

未成年と思われる行動に対し、システムが自動的に検知して、プレイの停止などを促すのです。
これらの判断基準・材料はビッグデータと機械学習により、常にアップデートされています。

認証案内
テンセントゲームの顔認証の案内

AIの導入が最良の手法なのか?

絶え間なく技術が進歩している現代。
データやアルゴリズム(問題を解くための方法や手順)がボクたちの生活に与える影響が大きくなりました。

またスマートフォンが必需品となり、ゲームがその一部になっていることも否定できません。
ゲームが生活に及ぼす負の面への風当たりも強まっています。

よって、健全な暮らしを確保しながら、ゲーム産業が発展するためには、ゲーム依存・中毒防止策は避けて通れない課題でしょう。

例えば、テンセントの場合、2019年の総売上の30%はゲーム事業によるものです。
1,147億元(1.8兆円)もの成績を収めたわけですが、一方では、依存症を防ぐための開発への投資も積極的に行っています。

これは製品を見れば明らかでしょう。

ただし、AIによってどの程度まで解決できるかは、まだ試験段階であり、時間も要します。

スマホゲーム

よって、やはり一番大切なのは、保護者の家庭内教育かもしれません。

親が子どもをきちんと指導することこそ、人類の務め
決してAIに向かって「子どもを助けてほしい」と呼び掛けてはいけないのです。

※本記事は下記サイトを元に構成・翻訳しています。

■参考サイト(中国語)
腾讯 80 款游戏上新规,充值需人脸识别,专为学生设计

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