「Facelessの使い方を知りたい」
「顔出しでオンライン会議を行いたくない」
「NFTをアバターとして使いたい」
そんな方に向けて。
FacelessはNFT愛好家をターゲットにしたオンライン会議ツール。
参加者は顔出しする代わりに、NFTのアバターを用いてミーティングを行います。
アバターは話し手に合わせて顔の表情が動くため、場の空気が和む効果アリ。
自分が保有しているNFTも使用可能で、将来的に会議の在り方が変わるでしょう。
Web3時代に先立ち触れておいて損はありません。
このページではオンライン会議ツールであるFacelessの始め方・使い方をメモっていきます。
・Facelessの概要や使い方が分かる
・Facelessを始める前の注意点が分かる
・顔出しせずにNFTを使ってオンライン会議を行える
1. Facelessとは?
①Facelessとは?
NFTを愛する人のためのオンライン会議ツール。
スピーカーに合わせてアバター(NFT)がアニメーションに変換し、友人や同僚と自由に話したり、プレゼンテーションをしたりと、容姿や背景を気にすることなく利用できる新しい形のプラットフォームとも言えます。
FacelessはNFTクリエイターや保有者が、日常生活の中で作品デザインを活用できる空間を提供。
もちろん、まだNFTを手にしていない方も利用可能です。
CryptoPunks、BACY、CryptoNinja Partners(CNP)といった有名なコレクションの協力の元、誰でもアバターを用いてミーティングに参加できます。
②特徴
Facelessの特徴は、次の5つが挙げられます。
- オンライン会議で顔出しなしが普通
- NFTをアバターとして利用
- 話し手に合わせたアニメーション動作
- 自分が保有しているNFTも使用可能
- コミュニティの結束に寄与
Web3では本名、性別、年齢、国籍、職業などは一切公表しません。
匿名での活動が一般的であるため、ミーティングでも顔出しは不要。
文字通り「Faceless」です。
しかしながら、声だけでコミュニケーションを取るのは味気ない。
NFTをアバターとして活用することで、円滑なコミュニケーションを図れます。
また静止画面ではなく、きちんと目・口・頭が動くのがFacelessの最大の特徴。
保有しているNFTを使って、「自分らしさ」も演出できます。
同じコレクションのアバター同士であれば、お互いの距離が縮まり、コミュニティ/プロジェクトの結束力も強まるはずです。
2. Facelessの始め方(アクセスパスの申請方法)
本稿のメイントピック。
Facelessの始め方を説明します。
手順は、以下の3ステップです。
- Facelessのアクセスパスを申請
- Facelessにサインアップ/ログイン
- ミーティングURLを取得
2023年1月時点ではβ版(テスト段階)であり、自分がホストとなってFacelessで会議を立ち上げるためには、アクセスパスというものが必要です。
まずはパス取得のための申請を行いましょう。
STEP.1:Facelessのアクセスパスを申請
以下の公式サイトへアクセス。
■Faceless
https://faceless.ooo/
Facelessはパソコンやタブレットのブラウザのみで利用できます。
まだアプリ版はありませんが、いずれスマホにも対応されるかと思います。
以降ではパソコン画面を用いて、手順を説明していきます。
(申請自体はスマホでも可能です)
①「Get a pass」をクリック
メイン画面の中央、もしくは右上の「Get a pass」を押してください。
②「クリエイター」または「ホルダー」を選択
「Get an early access pass!」のページには2つのボタンが表示されています。
- NFT Creator
NFTを制作しているクリエイター - NFT Holder
NFTのホルダー、コレクター
それぞれ自分に近い方を選びましょう。
ちなみにどちらを選択しても、次項の申請フォームは同じです。
③申請フォームを記入
ボクは「NFT Holder」を選択しました。
続いて、フォームに情報を入力していきます。
- Your Name(名前)
本名ではなく、ニックネームでOK。 - Email Address(メールアドレス)
受信可能な連絡用のアドレス(Gmailなど)。 - Twitter / URL
自分のTwitterアカウント(@以降)。 - Are you following us on Twitter?(公式Twitterをフォローしていますか?)
Facelessの公式Twitterをフォローしていたら、「Yes, I followed!」にチェックを入れましょう。 - Message(メッセージ)
Facelessに興味を持ったきっかけや、質問・要望など何でも自由に記入。
日本語でも問題ありません。
間違いがなければ、「Apply Now」をポチリましょう。
画面に「Thank you!」が出れば、申し込み完了です。
お疲れさまでした!
Facelessのアクセスパスの申請は終わりました。
④アンケートに回答
申請が完了すると、以下のようなメールが届きます。
本文に記載されているURL(Googleフォーム)よりアンケートの回答に協力しましょう。
なお、ボクが申請した後の質問事項は↓でした(一部抜粋)。
- どのNFTをFacelessで使いたいですか?
コレクションのURL(OpenSeaなど)を貼り付けてください。 - あなたは上記のコレクションのホルダーですか?
- 普段は何の会議ツールを利用していますか?
Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Discord… - どのくらいの頻度でオンライン会議を行っていますか?
- どのプラットフォームでFacelessを使いたいですか?
Windows App、Mac App、Browser(Chrome, Edge, Safari…)
iPhone、Android phone
きちんと回答しておけば、アクセスパスが入手しやすくなるかもです。
⑤待機&合格
アクセスパスは全員が手に入るわけではありません。
- 定期的な抽選
- 担当者との面談
にて当選者が決まります。
(ボクは担当者とのディスカッションを経て、アクセスパスを取得しました)
先方から連絡があるまで待ちましょう。
STEP.2:Facelessにサインアップ
無事に審査(⁉)に通ったら、その旨、連絡が届きます。
Facelessのメイン画面の右上「Login」をクリックして、サインアップを行いましょう。
「サインアップ/ログイン」の画面。
コチラに申請時と同じメールアドレスを入力します。
STEP.3:ログイン&ミーティングURLを取得
「送信」後、以下のメールが送られてきます。
テキスト内の「FACELESSにログイン」を押せば、ログイン完了。
自分のミーティングURL(https://faceless.ooo/9桁の数字)も確認できます。
お疲れさまでした!
無事にログイン&ミーティング用のURLを取得できました。
このURLを知っている人なら誰でも、自分が立ち上げたミーティングに参加可能。
ただし、まだβ版であるため、公にするのは控えた方が良いかもしれません。
3. Facelessの使い方(ミーティングを開始する手順)
ここからはアクセスパスを取得したホスト側の操作方法です。
ミーティングに招待された方は「4. Facelessのミーティングに参加」にお進みくださいませ。
STEP.1:「ミーティング開始」をクリック
オンライン会議の準備をするため「ミーティング開始」を押しましょう。
初めて操作した際には、左上に「マイクを使用する」のアクセス権限を求められるので、「許可する」をクリックして、以下に進みます。
①「サイト設定」を開く
同様に、最初にFacelessを使う時には↓の画面が表示される場合があります。
カメラとマイクの権限確認が必要なので、アドレスバー左側の「鍵アイコン」を押して、「サイトの設定」を選んでください。
②カメラとマイクを許可
各デバイスのアクセス権限の確認画面が現れました。
ソート箇所より「許可する」を選択。
「カメラ」と「マイク」の両方とも「許可する」に変更します。
③画面を再読み込み
先のページに戻って「ページ更新」をクリック。
↓のようなカスタマイズ画面に切り替われば準備完了です。
STEP.2:アバターと背景を設定
では、早速NFTアバターの設定を行います。
「さらに表示」を押してみましょう。
「全て」のタブより、様々なデザインを選ぶことができます。
色々なNFTを試してください。
ただし、一部のNFTには条件があって、
- マーク無し
NFTの保有有無に関わらず、誰でも使用が可能 - 青星マーク
該当のコレクションを1つでも保有していれば使えるアバター - 黄色王冠マーク
該当のNFTを保有している人のみが使えるアバター
といった具合。
例えば、「CryptoNinja Collections」には青星が付いていますが、CryptoNinja Partners(CNP)などのNFTを保有していないと使えません。
もし1点でも持っていたら、FacelessにMetaMask(メタマスク)を接続させて、適用されている他のデザインを使用してみましょう。
①MetaMaskを接続
「マイNFTアバター」のタブをクリック。
ウォレット一覧より「MetaMask」を選びます。
メタマスクが起動しました。
パスワードを入れて「ロック解除」しましょう。
「MetaMaskを使用して接続」の画面です。
自分のウォレットアドレスを確認したら「次へ」を押します。
最後に「接続」をクリックすればOKです。
②マイNFTアバターを選択
自分が保有しているコレクションで、Facelessで使用可能なNFTが表示されました。
青星マークのデザインから、自由に選びましょう。
ボクはレインボーのヤーマにしてみました。
カスタマイズ画面でもアバターに切り替わっています。
③背景を設定
「背景」タブからも用意されているデザインを設定します。
Live Like A Cat(LLAC)やAopanda Party(APP)もありました。
コチラは任意なので、背景無しでも問題ありません。
STEP.3:認識モードと表示名を設定
「認識モード」とは自分の声や顔を、どのようにアバターへ反映させるかを指定するもの。
- AI認識
音声によってアバターが動く - 顔認識
自分の表情に合わせてアバターが動く
(カメラのアクセス権限が必須)
デフォルトでは「AI認識」となっているため、そのままでの良いでしょう。
「顔認識」を選んでも、実際の顔の映像が相手に送られることはないので、心配ありません。
「表示名」はミーティング時の自分の名前です。
STEP.4:「今すぐ参加」をクリック
ひと通りの設定が終わったら、「今すぐ参加」をクリック。
選択したアバターと、右下にミーティングURLが表示されていれば正常です。
(スクショ撮影時は背景を外しました)
4. Facelessのミーティングに参加
本章では招待された方が、実際にミーティングに参加する手順を紹介していきます。
STEP.1:ミーティングURLを開く
ホストから共有されたURLを開きましょう。
前述と同じように、「マイクを使用する」を求められたら、「許可する」を選択。
案内に従って、「カメラ」と「マイク」の権限を許可してください。
STEP.2:「今すぐ参加」をクリック
ページを更新すると、カスタマイズ画面が表示されます。
こちらも同様です。
アバターや表示名を設定後、「今すぐ参加」をポチリます。
先に会議に入った場合は、ホストが来るまで待ちましょう。
STEP.3:マイクをONにして発言
こちらがメンバーが出揃った画面です(2人の場合)。
初めの状態だと、マイクがOFFになっているかもしれません。
「ミュート解除」をしてから、話してみましょう。
選んだNFTキャラクターが声に合わせて動き出します。
STEP.4:画面を共有
Facelessのセールスポイントの一つ。
プレゼンテーション資料やWeb画面の共有機能です。
「ウィンドウ」のタブより、会議ページ以外の画面を選べます。
話し手が資料を説明しながら、左下に移動したアバターがアクションしてくれます。
今までのオンライン会議ツールに無かった仕様でしょう。
なお、画面共有時、マウスのカーソルを画面下に置くと、メニューが表示。
「共有を停止」で元の画面に戻れます。
STEP.5:その他の操作
他の機能に関しても、簡単に紹介します。
ご自身でFacelessのミーティングに参加した際に、色々と触ってみるのが良いかもしれません。
チャット
参加者同士でテキストによるコミュニケーションが取れます。
ホストに対する応援コメントをチャットで送ってみてはどうでしょうか。
AI認識
ミーティング中でも認識設定を変更できます。
アバター
アバターや背景も自由に変えられます。
録画開始
ワンクリックで録画が開始されます。
終了と同時にデータを保存する仕組みで、特別な操作は必要ありません。
メンバー
ミーティングに参加しているメンバー(名前とアバター)を確認できます。
STEP.6:ミーティングを終了
無事にミーティングが終わったら「退出」をクリック。
(退出の確認メッセージは無いため、誤って押してしまった場合は、再入場してください)
Facelessはテスト段階です。
最後にフィードバックを送って、問題の解決・改善に協力しましょう。
運営者は全てのコメントを真摯に受け止めてくれるとのこと。
意外と自分の提案・要望が通りやすいかもしれません。
5. Facelessのよくある質問
Facelessを使う前および体験中に思い浮かぶ質問事項を整理してみました。
Q1:何名までミーティングに参加できるの?
現状は最大6名までが1つのURLに参加できます。
ただし、こちらは通常のミーティング形式の場合。
ホストが一人喋り(ライブ配信)する設定にした際だと、最大で1,000名まで視聴できるとのことです。
Q2:最長で何時間までミーティングできるの?
β版では制限は設けておりません。
時間が許す限り、ずっとオンライン会議を行えます。
Q3:自分が保有しているNFTを使えるの?
現時点で使用できるデザインは30点ほど。
世の中に存在する全てのNFTが動作モーションに対応しているわけではないです。
もし本当に自分のNFTをFacelessで使いたいのであれば、アクセスパスの申請時に願望を提出してみることをオススメします。
Q4:NFTを持っていなくてもFacelessを使えるの?
NFTを保有していなくても、用意されているデザインであれば利用可能です。
まだNFTに触れたことがない家族・友人・同僚にも体験してもらえます。
Facelessを通じて、NFTの輪が広がってほしいと、密かに期待しています。
Q5:お金はかかるの?
β版では全ての機能が無料で使えます。
ただし、現在はクローズドにてテストを実施中で、誰でも自由にアクセスできるわけではありません。
(ミーティングURLを配布されたホストおよび招待された方のみが利用可能)
ホストとして利用する場合、アクセスパスの取得には2週間ほど要します。
なので、興味を抱いたら、まずはアクセスパスを申請してみましょう。
Facelessの始め方・使い方のおさらいです。
- FacelessはNFTホルダーのためのオンライン会議ツール。
- 話し手に合わせてNFTアバターが動くのが最大の特徴。
- ホストとしてミーティングを開くには、アクセスパスの申請が必要。
- 現時点で用意されているアバターは約20点。
CryptoPunks、BACY、CryptoNinja、CNPなどを利用可能。 - 画面共有の機能がセールスポイントの一つ。
- ホストからの招待URLがあれば、誰でも参加可能。
少しずつですが、Facelessを導入するNFTプロジェクトが増えてきました。
またライブ配信の形式で、講義などを行うクリエイターも目立ち始めています。
百聞は一見に如かず。
まずは機会を探してご自身でFacelessに参加。
実際に体験してもらえればと思います。
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