これまではバガンの情報をいくつか公開していますが、あくまでメインは観光地。
見どころなどを解説してきました。
今回は休憩がてらバガンでの移動手段について。
ボクがオススメするE-バイクのアレコレをメモっていきます。
・E-バイクの利点が分かる
・E-バイクのレンタル方法と費用が分かる
・バガンで走行時の注意点が分かる
バガン遺跡での移動方法
バガンは東西10km、南北6~8kmとこじんまりしている古い町。
ルートバスなどの公共交通機関はなく、タクシーもあまり多く走っていません。
なので、観光スポットを巡る場合の移動は、
②ハイヤーを1日貸切る
③E-バイクを借りる
の3パターンになります。
もちろん、徒歩での移動もできなくは無いですが。
30℃を超える日もある中、時間がかかる&体力的に消耗するため、避けた方が良いでしょう。
①は団体行動となり、また行き先が限られるので自由度が半減します。
②は空調の効いた快適な車での移動であるため、疲労度は一番少なめ。
ただし、主要道路しか走ることができず、脇道やオフロード中にあるレアな「Pagoda」(パゴダ=仏塔)へは行きにくいかもしれません。
よって、一番のオススメは③E-バイクになります。
ちなみに、E‐バイクとは電動式バイク/電気バイクのこと。
「Electricity」の「E」ですね。
環境にやさしい乗り物として、バガンで受け入れられています。
バガン遺跡でE-バイクを利用するメリット
上記の理由からE-バイクを借りることになるのですが、想像以上の利点があることが分かりました。
実際に使ってみて良かった点は以下の通り。
・大人なら誰でも乗りこなせる
・小回りが利く(行動範囲が広い)
・レンタル料金が安い
何といっても自由を得られるのが最大の理由でしょう。
気ままにE‐バイクを走らせ、気になるスポットで気軽に停車。
そして、疲れたら休む。
自分の意志のまま移動できます。
また各エリア(ニャウンウー⇔オールドバガン⇔ニューバガン)間は20分程度。
直行運転でもそこまで負担にはなりません。
旅行で大事なのは、限られた時間で如何に効率よく行動するか、だと思います。
バガンでこれを実現するには、E-バイク以外ないでしょう。
羊の群れに出会い、E-バイクを降りてパシャリ
①E-バイクをレンタル
宿泊しているホテルのフロントで借りることができます。
ホテルには常時10~20台のE-バイクがあり、相当な混雑時でない限り、いつでも利用可能です。
仮にストックが無くても、スタッフが近隣のホテルで手配してくれます。
もしかしたら、複数のホテルでE-バイクを共同シェアしているかもしれません。
フロントでルーム番号と大体の利用時間を告げて、料金を支払いましょう
運転免許証の提示やデポジットは不要。
レンタル料金の相場は、
1日:10,000チャット(760円)
が目安となっています。
ボクは滞在中の3日間、丸々1日×3回でフル活用していました。
半日の基準は微妙なのですが、6時間くらいかと思います(もしくは正午を挟むかどうかの違い)。
コスパが半端ないとは思いませんか。
②E-バイクの乗り方
E-バイクは原動付き自転車と同じ仕組みです。
②エンジンスイッチをONにする
③右手のハンドルスロットをゆっくり回して加速
④ブレーキを握って減速・停車
まぁ、手順を読むより自身で乗ってみるのが断然分かりやすいですね。
急にスロットをMAXに回すと、前輪が浮き上がるウィリー状態になる場合もあります。
E-バイクの走りだしは超スロースタートくらいで気をつけてくださいませ。
大きめの荷物は足元に置くか、座席下のスペースに入れましょう。
あと一応2人乗りが可能です。
バックパッカーカップルや友達2人組がE-バイクで移動しているのを良く見かけました。
③E-バイクを乗る際の注意点
ミャンマーはまだまだ発展途上国。
交通ルールなども整備されていないなぁ、と感じることがありました。
観光客がE-バイクで事故に遭うなんて話もあったりなかったり。
運転する際は十二分に気を付けてほしいものです。
注意点①:右側通行
日本と違って、車やバイクは右側を通行します。
少し走れば慣れるものの、ふとした時に忘れて左側にいる場合も。
ここは意識しながら運転が必要です。
また追い越しは左側から(中央寄り)。
現地の人たちは結構スピードを上げて追い抜いていきます。
E-バイクは右側ギリギリで走らせ、横を通過する後続車との距離を保ちましょう。
注意点②:未舗装の道が多い(要安全運転)
バガンの道は整備が行き届いていません。
メインロードはコンクリートですが、時々穴が開いていたりします。
それ以外は土や砂利道でボコボコしていて、まっすぐ走るのも一苦労。
E-バイクの特徴は自由度と小回りです。
スピード重視ではないため、焦って進む必要はありません。
道路のコンディションを見ながら、安全運転を心掛けましょう。
どのガイドブック、ブログやサイトでも提言されていますが、自己責任となりますので。
注意点③:バッテリーの残量確認
E-バイクは朝から晩まで、ずっと走れるだけの電気を蓄えているわけではないようです。
実体験的に8時間がMAXかと思います。
終日レンタルしていたとしても、無限に走行できるわけではないので注意しましょう。
ボクの失敗談を1つ。
朝9時にホテルを出発して、ニャウンウー&オールドバガンのパゴダをフルコースで巡回。
最後はバガン西側の夕日が見えるスポットでサンライズを愉しみ、ニャウンウー(東側)のホテルへと戻りました。
時間は午後7時過ぎ。
辺りは真っ暗になってきました。
余韻に浸りつつ、ニャウンウーとオールドバガンの中間あたりを走っていると、急にE‐バイクがスピードが落ちてきました。
ハンドルをフルスロットに回しても、全然パワーが上がりません。
バッテリー切れを起こしたんですね。
メーターは全くチェックしていなかったのですが、気づいたときにはゼロに近づいています。
微力ながら、E‐バイクは前に進みますが、もはや通行者と同じレベルの速さ。
最後は30分ほど押しながら、ホテルに辿り着きました。
余裕をこいて調子に乗っていたダメパターンですね。
みなさんもボクの二の舞にならぬよう、バッテリー残量チェックを小まめに行ってくださいませ。
なお、E-バイクの鍵にはホテルの電話番号が書かれたキーホルダーが取り付けてあります。
万が一、バッテリー切れなどの問題があれば、近くの地元の人に助けを求めて、ホテルに連絡しましょう。
軽くメモ程度にしようかなと書き始めたのですが、以外とボリュームが多くなってしまいました。
きっとE‐バイクの快適さが忘れられず、思い入れが強くなってしまったのだと思います。
普段は自転車やバイクを運転することがないので、新鮮な体験をできたのも事実。
今でもバガンを快走したときの風景が浮かび上がってきます。