なぜ全国的にタピオカが流行っているのか、正直、分かりません。
が、その火付け役が「CoCo都可」(ココトカ)や「貢茶」(Gong Cha)であることは知っています。
そして、その「CoCo都可」は中国を代表するチェーン店であることも。
本記事では日本でもお馴染みの「CoCo都可」についてメモっていきます。
中国の「CoCo都可」(ココトカ)の展開状況
1997年、中国台湾にて「宝岛台湾亿可国际饮食股份有限公司」のブランドとして「CoCo都可茶飲」が設立されました。
茶文化とは切っても切れない台湾において、よりカジュアルにライトドリンクを愉しめることをコンセプトに営業を開始。
独特なテイストと新鮮さが若者たちに受け、瞬く間に「CoCo都可」の人気が広まります。
2005年には台北を中心に100店舗を達成し、認知度を確かなものへ。
と同時に経営オペレーションのノウハウも蓄積されました。
10周年を迎えた2007年、満を持して中国本土へ進出を果たします。
蘇州にて計10店舗をオープンすると、翌年には上海、武漢、アモイ(厦門)と全国へ展開させていきました。
その後はアメリカや東南アジアへと、海外展開を積極的に行い、市場を拡大し続けます。
そして、設立20年の節目の年に、遂に日本へ参入。
近年のタピオカブームに乗りかかるように、2017年2月に渋谷センター街で1号店がオープンしました。
CoCo都可・渋谷店
可愛らしいデザインとユニークな商品に、何と言っても「台湾」「タピオカミルクティー」のキーワードが流行にフィットして、日本でも大いに受け入れられています。
現在は東京、大阪、神戸にて15店舗で「CoCo都可」のドリンクが味わえます(2020年7月時点)。
世界で4,000店舗を営業するまでに成長した「CoCo都可」。
正確な数字は公表されていませんが、中国本土では3,000店を超えました。
主要都市では必ずと言っていいほど「CoCo都可」を見つけることができます。
すでに国民的なブランドの地位を築いていますね。
では、次項より実際のメニューや価格を見ていきましょう。
中国の「CoCo都可」(ココトカ)の主なメニュー&特徴
売れ筋No.1、オススメは断然タピオカミルクティーですが、商品バリエーションは実に豊か。
旬の果汁をふんだんに使用したドリンクの他、期間限定の商品も販売されていて、毎回悩んでしまいます。
特にフレッシュジュースはこれからの季節に欠かせません。
もちろん元々はお茶が専門なだけあって、ティー系も充実してますよ。
基本メニューは以下の通り。
定番ドリンクをベースに抜粋しました。
①メニュー一覧
メニュー | 商品名 | 中サイズ | 大サイズ |
珍珠奶茶 | タピオカミルクティー | 10元(153円) | 12元(184円) |
焦糖奶茶 | キャラメルミルクティー | 10元(153円) | 12元(184円) |
轻奶茶西米露 | ココナッツミルクティー | – | 12元(184円) |
布丁奶茶 | プリンミルクティー | 10元(153円) | 12元(184円) |
红豆奶茶 | あずきミルクティー | 10元(153円) | 12元(184円) |
CoCo奶茶 | CoCoミルクティー | 9元(138円) | 11元(168円) |
鲜百香绿茶 | パッションフルーツ緑茶 | 12元(184円) | – |
鲜柠檬绿茶 | レモン緑茶 | 11元(168円) | – |
芒果绿茶 | マンゴー緑茶 | 9元(138円) | – |
金桔柠檬汁 | 金柑レモンティー | 12元(184円) | – |
芒果欧蕾 | マンゴーオレ | 13元(199円) | – |
红茶拿铁 | 紅茶ラテ | 11元(168円) | – |
鲜芋牛奶 | タロイモミルク | 15元(230円) | – |
莓莓果茶 | ストロベリーティー | – | 13元(199円) |
莓莓酸奶 | ストロベリーヨーグルト | 15元(230円) | – |
桃汽泡泡 | ピーチソーダ | – | 16元(245円) |
最も人気のあるタピオカミルクティーは、日本の場合だと中サイズ500円、大サイズ600円程でしょう。
一方、中国ではそれぞれ150円~180円強。
単純に1/3以下の値段で購入することができます。
両国の物価の差はあるとはいえ、ここまで差が出るのはあまり見かけませんね。
②オーダー方法
早速注文するわけですが、そこはIT大国の中国。
店員を介さない「非接触」の手法が取り入れられています。
まずはカウンターやメニューに提示されているQRコードを、手元のスマホ端末で読み取りましょう。
はい、オーダーは全て画面上で行います。
表示されたメニューからお気に入りの商品を選択。
甘さ(砂糖の量)や温度(氷の量)などのカスタマイズができますよ。
購入する店舗(デフォルトで一番近い/目の前の店舗が表示)を確認したら、支払いボタンをポチって完了です。
「微信支付」(ウィーチャットペイ、WeChat Pay)や「支付宝」(アリペイ、AliPay)を通じたオンライン決済なので、現金は必要ありません。
(仮に店員に直接オーダーしても、現金は使用できない場合があります)
ここも中国ならでは、ですね。
出来上がるまでは、3分程度でした。
自分のオーダー番号が呼ばれたら、商品を確認して受け取りましょう。
果汁入りのストロベリーソーダ
③求人情報(おまけ)
「CoCo都可」で働きたい。
そんな学生・フリーター(⁉)向けの募集は、各店舗で行っています。
ボクが大連市で見かけた時の報酬は以下の通り。
リーダー:5,000~5,600元(76,000~85,000円)
トレーナー:4,600~5,300元(70,000~81,000円)
一般店員:4,300~4,800元(65,000~73,000円)
ここから諸費用が引かれるかもですが、年間ボーナスや住宅サポートもあるとのこと。
大連の平均月収は3,000元程度なので、わりかし条件は良いと言えるでしょう。
以上、おまけのコーナーでした。
中国に住んでいて、圧倒的な良さを感じるのが物価ですね。
日本ベースと比較して何でも安く買えるのが、一番のメリットだったりします。
スターバックスなどは世界標準より高く価格が設定されていますが、だからこそ「CoCo都可」の破格さが更に強調されるのかもしれません。
世界に広まったブランドなので品質は保証されているでしょう。
中国への旅行などで「CoCo都可」を見つけたら、ご賞味くださいませ。