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【ほんやく通信】将来への3つの方向性:中国サッカー改革の一年【2019年を振り返る】

CHINA NEWS
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2019年の戦績により、中国のサッカー界が着手すべき改革が浮き彫りとなった。

必要なのは、

  1. 帰化
  2. 海外移籍
  3. 国内プロリーグ

この3つのキーワードが、代表レベル向上のカギを握っている。

【ほんやく通信】中国サッカー界の未来を変えた出来事【2019年を振り返る】
2019年を振り返るとき、サポーターは口を揃えて、こう語る。 「過去10年で最悪の年だったが、今後10年間で最高の一年になる」 中国の各業界は改革に満ちており、いわゆる“安定”的な現状は打破した。 我々には多くの課題が直面するも、チャンスと...

将来への3つの方向性:中国サッカー改革の一年

エリクソン

1. 帰化

最初、誰もが「ブラジル人を帰化させて、本当に大丈夫なのか?」「中国サッカーに良いことなのか?」と疑問符を付けていた。
代表としての誇り、愛国心が削がれ、純自国籍の選手が自信を失うのではないか。

では、実際はどうか。
まずは将来を担うオリンピック代表(U-23)の成績を見てみよう。

中国サッカーユース世代

U-23代表は8勝7敗3分で勝率は50%に届かず、逆風に立たされている。

東京オリンピックを目指し、指揮を振るっているのはフース・ヒディンク。
数々の実績を持つ知将に夢を託すが、現実は厳しかった。

大会への出場権をかけたAFC U-23選手権では韓国、イラン、ウズベキスタンと同グループに入り、3戦全敗で脱落。
オリンピックの切符を手に入れることができなかった。

中国代表サポーター

その下のユース代表も散々たるもので、若い年代の底上げ→A代表の強化が期待できない状況である。

2022年のワールドカップは何が何でも出場しなければならない。
そこで切られたカードが、外国人選手の帰化だ。

短期間でチームを強化するためには、即戦力となる有能な選手に中国国籍を与えるのが最も手っ取り早い。

18年大会も予選落ちとなり、しばらく世界の舞台から遠ざかっている中国代表。
もし本予選も勝ち抜くことができなければ、暗黒の時代に突入することになるだろう。

奇しくも2021年のFIFAクラブワールドカップは自国で開催される。

中国サッカーの影響力は必然と強まり、国民の注目度も高まる。

中国代表の帰化選手

外国人の帰化は育成システムが抱える根本的な問題の解決にはならないが、肌・人種・血縁を超えた一体感を示すことこそが、いま何よりも重要だ。

誰がピッチの上で戦っているかは問題ではない。
胸の五星の紅旗に顔向けができているか、に気を留める必要がある。

エリクソン(艾克森、本名:Elkeson de Oliveira Cardoso)、ニコ、グラール(高拉徳、本名:Ricardo Goulart)、フェルナンド(费尔南多、本名:Fernando Henrique da Conceicao)以外にも、帰化の手続きを進めている助っ人はおり、少なくとも机上での実力は十分。

アジアの強豪国と肩を並べるほどの意気込みが、中国代表にある。

2. 海外移籍

次に個人にも目を向けたい。

もがき苦しむ代表チームの中で、「全村の希望」を背負って走り続けているのが、武磊だ。

昨年1月、リーガ・エスパニョーラのRCDエスパニョールに移籍すると、43試合8ゴールの大活躍。

リーガ・エスパニョーラ、国王杯、ヨーロッパリーグ本戦で得点した初めての中国人

として、数々の偉業を打ち立てている。

武磊

プレミアリーグのトットナムで大暴れしている韓国のソン・フンミンや、リバプールに加入した日本の南野拓実と比較すると、輝かしいとは言えないかもしれない。

それでも、武磊にとって小さな一歩に過ぎないが、中国サッカー界においては新たな序章の始まりとなるだろう。
海外移籍によって武磊は技術を更に磨き、身体能力を高めることができた。

代表戦を見ても、彼のレベルは群を抜けているのが分かる。

日本や韓国同様、代表チーム全体の実力を高めるためには、欧州への挑戦が欠かせない。

武磊は中国スーパーリーグ(CSL)と全く異なる環境で育んだ能力を、中国代表でも発揮してチームに還元している。

武磊のベストゴール

中国人の実力は証明済みである。

今後、より多くの国内選手を欧州クラブに移籍させることができれば、代表チームにも明るい兆しが見えてくるはずだ。

3. 国内リーグ

最後は2019年に改定された国内プロリーグの新ルールについて。

要約すると、

「毎試合において、各クラブともU-23選手を最低1名出場させなければならない」

ということだ。

2017年から施行されているU-23強化対策によるもので、今回で4度目の改定である。

中国リーグの新ルールただ、残念ながら、まだU-23代表での成果には繋がっていないのが現状だ。
もう少し長い目で見守る必要があるだろう。

昨年末、大きな衝撃を与えたのが助っ人(外国人)に対する規制だ。
外国人の出場枠が4人に拡大したことで、多くの助っ人がCSLにやってきた。

チャイナマネーよろしく、各クラブは彼らに高額の報酬を支払うことになる。
しかし、これでは自国選手のレベル向上には繋がらない。

そこで新たに、

「リーグに所属する選手の年俸上限を1,000万元とする(勝利ボーナスは含まれない)」

というルールが設けられた。

また、2020年1月1日以降に契約する助っ人の年俸上限が300万元になるという。

昨年以前に契約が成立しているオスカル、フッキ、パウリーニョなどの高額プレイヤーは対象外であるが、多額の報酬・待遇だけを条件に有能プレイヤーを引き抜いてきたクラブにとっては、今後の強化プランを見直さざるを得ない。

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各クラブとサッカー協会のみならず、スポンサーや行政が協同して魅力あるプロリーグ、さらには生活しやすい都市環境を作っていけるかが、中国サッカー発展のカギとなるだろう。

この部分は、地域密着に重きを置くJリーグの成功例を参考にしてほしいものだ。

广州恒大

※本記事は下記サイトを元に構成・翻訳しています。

■参考サイト(中国語)
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