前回、中国語を身につけるメリットについて取り上げました。
ここでは真逆の視点で、中国語が不要な理由を述べていきます。
理由①:言語に長けている優秀な中国人が多い
日本のサブカルチャーは中国でも人気が高く、そして今はネットの時代。
スマホの動画アプリでドラマ、映画、アニメを見ながらの日本語を学習し、日本人と同じように話せる中国人が大勢います。
また中国法人の日本支社や日系企業で働く中国人も増えています。
彼らは日本語はもちろん、英語も堪能。
グローバルに活躍する中国人は日本人より言語能力が高いと感じます。
さらに東北地方に属する朝鮮族は、日常生活では韓国語を使用。
中高等学校での外国語教育にて日本語を学びます。
3ヵ国を操る朝鮮族は貴重な人材として、日本・韓国の企業が多く進出している遼寧省大連市では重宝されています。
こうなると、おのずと日本語が話せる中国人と仲良くなった方が簡単に思えます。
中国語を学ぶ重要性が薄れている、との見方もできるのではないでしょうか。
理由②:翻訳ソフトウェアの進化
Google翻訳やPocketalk(ポケトーク)があれば、世界のどこにいってもコミュニケーションが可能です。
テクノロジーが急激に発展している昨今、便利なツールを活用しない理由はありません。
ただ単に意思疎通を行うだけであれば、翻訳ソフトを使えば事が足りますね。
第二言語を習得する必要が本当にあるのでしょうか。
■Kindle Unlimitedで無料体験
スマホで学習するならKindle Unlimiedがオススメ。
重い書籍を持ち運ぶ必要がなく、いつでも勉強に励めます。
トライアル期間中に解約すれば、月額料金は発生しません。
スキマ時間を活用して、少しずつ語学力を高めてみませんか?
>>無料体験(30日間)に申し込む
理由③:リスニングのハードルが高い
日本の面積の23倍という広大な国土をもつ中国。
教育上は公用語を中国語=普通語としていますが、普段の生活では、その地の方言が使われてます。
上海語、四川語、広東語にと耳にしたことがある人もいるでしょう。
英語の場合、国によってイントネーションは違えど、単語の発音と意味はほぼ同じです。
耳が慣れてしまえば、どこの国の人が話しているか聞き分けられ、内容も理解できるようになります。
しかし中国の方言は、同じ単語を話すにも発音が全く異なり、意味が聞き取れません。
中国では億単位の人々が方言を話すとも言われています。
また生まれ育った土地によって教育水準や環境は大きく異なり、国全体に普通語が浸透しているとは限りません。
北京などの都市部には地方出身者が多く生活していて、彼らとの会話で苦労することになるでしょう。
中国語の読み・書きは難しくありません。
学習の大半は聞く・話すのパートに時間を割くことになるかと思います。
理由④:他国では優先度が低い
英語圏を除いて、第二言語として中国語に注力している国はほぼありません。
日本と同様に一般教育では英語を教えるというのが普通です。
主要都市では中国語も広まっていますが、世界の大部分は英語が主流。
アジア、ヨーロッパ、南米にアフリカと旅行先では、まずは英語で話しかけることから会話が始まります。
一方、同じアジア人として、日本人が中国人に間違われるケースがよく見られます。
空港や観光地では中国語で話しかけられることも少なくありません。
ただし「あくまで中国人を相手にするために、中国語で対応している」という場合のみ。
そこでも違う国の人同士の会話は、必然的に英語になることでしょう。
基本的に中国語は、中国人とのコミュニケーションのみに使用することになります。
優先度的にも、先に英語をマスターする方が無難かもしれません。
おそらく、「英語を勉強すべき」時代は終わったでしょう。
世界で戦うことが前提の業界では、英語+αのスキルが求められるのは言わずもがな。
英語以外の言葉を話せる人材の需要も右肩上がりです。
そして全く言葉をしない職種も増えています。
在宅で発注業務を請け負うプログラマーやデザイナーにとって、外国語は不要ですね、きっと。
ちなみに、
「将来、中国人と一緒に仕事がしたい」
これがボクが勉強を始めたきっかけでした。
どんな物にもプラスとマイナスの側面があります。
選択する際には自分の価値観で判断してもらえればと思っています。