どんな言語でも一番最初に行うのが、インプット=「リーディング」。
目を動かしながら字体や構成を吸収していきます。
リーディングの目的は明確ですね。
- 書いてある意味を知るため
- アウトプット=「ライティング」能力を習得するため
この2つです。
特に2番目の「書く」力を高めるためには、より多くのインプットが必要でしょう。
では、今日から中国語を勉強する皆さんは、一体何から始めれば良いのか。
その一歩となるリーディングの知識と方法をメモっていきます。
・すぐに始めることができる
・学び方の基礎を身につけられる
・中国語(簡体字)に慣れる方法が分かる
1. 中国語のリーディング=見る&読む
英語でReadingは「読むこと、読書」の意味。
でも、その一つ前のステップに「見る」があります。
「見る」と「読む」には感覚的な違いがあるので、それをまず理解していきましょう。
①リーディング=「見る」こと
視覚によって、
- 形から意味を知る
- 雰囲気から意味を知る
ことです。
中国語の簡体字には、日本の漢字と同じものとそうでないものがあります。
表記が違う例としては、
話=话
銀=银
動物=动物
東京=东京
分かりやすい例とはなりますが、「パッと見」で何となく意味が伝わってくるかと思います。
大切なのは漠然とでも良いので簡体字の形に慣れること。
そして意識して「見る」こと。
この繰り返しを行うことで「読む」力を養うことができるんです。
②リーディング=「読む」こと
頭の中もしくは声に出して、
- 文法/構成を覚える
- ピンインを覚える
ことです。
簡体字に慣れた後の段階で学習する内容ですね。
初っ端から文法を学ぶことも悪くはありませんが、「見る」ことで簡体字が身体に染み付いてからの方が、ずっと効率は良くなるはず。
文法・構成・ピンイン(単語の読み方・発音)は「ライティング」とセットで覚える方が簡単です。
2. 中国語のリーディングの勉強の始め方
以上を踏まえて、初心者は簡体字を「見る」ことから「リーディング」を勉強し始めてみましょう。
初心者がリーディングに慣れる方法
「身の回りには中国語なんて書いてないよ」
そんな感じでしょうか。
でも実際は気付いていないだけ。
意識していればきっと見つかるはずです。
意外と簡単に中国語を「見る」ことはできますよ。
方法①:スマホの表示言語
今すぐにできること。
iPhoneをお持ちの方は、
[設定]→[一般]→[言語と地域]→[iPhoneの使用言語]
にて、思い切って中国語[简体中文]に変えてみましょう。
使い慣れたシステムの表記が簡体字になるだけで、不便さは感じない(と思います)。
ボクが中国語を勉強し始めたときに、最初に行ったことです。
日常生活で最も「見る」時間が長いのがスマートフォン。
ここから学習の一歩がスタートします。
なお、もし元に戻すのであれば、
[设定]→[通用]→[语言与地区]→[iPhone语言]
の手順で日本語に切り替えらるので、ご心配なく。
必要な行動力:★☆☆
方法②:街中の案内板
2019年に訪日した中国人の数は960万人。
日本で暮らす中国人も年々増えています。
したがって、街中の至る所から中国語が目に飛び込んでくると思います。
例えば、駅の構内や観光案内板。
都心では英語に加え、韓国語と中国語(簡体字)が表記されています。
これからは、中国を意識して見るようにしましょう。
自然と日本の漢字と簡体字の違いを把握することができます。
ノーコストで日本語⇔中国語を学べる、絶好の環境ですよね。
それ基本的に優しい単語のみなので、文法など細かいことを気にせずスッと入ってくると思います。
また家電量販店や薬局には必ずと言っていいほど、中国語対応が行われていますね。
〇〇已售罄 = 〇〇は売り切れました
などは、中国語のみで表記されていることも珍しくありません。
この辺りも簡体字に触れる良い機会です。
ただし駅の案内板に比べると、少し難しい単語を使っている場合が多め。
「ざっくりとした雰囲気で意味が分かる」
程度でOKなので、こちらも意識してチェックしてみましょう。
必要な行動力:★☆☆
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方法③:教材テキスト
「まずは本屋に足を運んでorアマゾンで、ガッツリと教科書を購入する」
素晴らしい心構えです。
「見る」から次の段階に移行ですね。
自分への投資はケチらない方が良いですよ。
「新ゼロからスタート中国語」
「本気で学ぶ中国語」
「キクタン中国語」
なんて本がたくさん出版されています。
初心者向けの教材は簡単な単語&会話を習得
↓
実践(ライティング、スピーキング)
の流れなので、モチベーションが高い方にはピッタリでしょう。
必要な行動力:★★☆
方法④:中国語のサイト
ここから少しハードルが上がります。
ネットで中国語のサイトにアクセスして、眺めてみるのも一つの方法です。
サイトは大きく分けて2つの種類あって、
A. 日系企業・組織の中国語ページ
B. 中国企業・組織のサイト
それで、オススメはAですね。
日本語版が既に存在している状態なので、対比しながら簡体字を身につけることができます。
あとは企業概要ではなく、観光案内などのジャンルが割と頭に残りやすかったりします。
例えば、
はどうでしょう。
自分が興味があるサイトに行けば、英語・中国語対応している場合もあるので、ぜひチェックしてほしいです。
なお、Bですが、初心者には避けた方がよいです。
理由は色々あって、
- 全く知らない単語だらけでパニックになる
- どこをクリックしたらいいか分からない
- 余計なポップアップが多い
- ハッキングやウイルス感染が心配
- と思うなど精神的に良くない
などなど。
正直な話、中国には怪しいサイトが無数に存在していて、中国人も気をつけています。
なので、読者の皆さんもご注意くださいませ。
必要な行動力:★★☆
方法⑤:日本書籍の翻訳版
こちらも難易度が高いです。
そもそも、日本では翻訳版自体が入手できないかもなので。
村上春樹、東野圭吾など世界的に有名な著者の作品は中国語版に翻訳されています。
原作を読んだことがあれば、全体的な意味は理解しやすいかもしれません。
作者の大ファンであったり、読書が好きな方であればトライしてみる価値はあると思います。
小説のみならず、ビジネス書・自己啓発書も結構あったりします。
もしかしたら、都内の大型書店やアマゾンで見つかるかもです。
必要な行動力:★★★
意識して周りを見渡せば、日常には簡体字が溢れているのが分かるでしょう。
その「気づき」から独学が始まっています。
ちなみにボクの初期のリーディング学習方法は、
スマホの使用言語
↓
街中の案内板
↓
無料の観光案内パンフレット(簡体字版)
でした。
中国に来る前には基礎知識ゼロ。
日本を出国する当日から勉強を開始しました。
最初の教材は成田空港で入手した観光案内です。
語学の勉強には自己投資がつきものですが、無料でも色々と学べます。
というかヒントはゴロゴロと転がっていると思います。
また今回挙げた例は、英語などにも応用が可能。
言語学習の超基礎的な方法と言っていいかもしれません。
初心者の方は本記事を参考の上、今できることから始めましょう。