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中国語のピンイン(拼音)とは?発音や読み方を徹底解説【四声の違いを完全マスターする】

中国語のピンイン STUDY
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「中国語のピンインって何?」
「中国語の発音がとても難しいです」
「どのように上達することができるの?」

中国語を勉強していて、最初に挫折するのが「ピンイン」。

・上手く発声できない
・何て読むか意味不明
・相手が話すことがサッパリ分からない

こんな感じで行き詰まり、どんどん自信がなくなってしまうのです。
ボクも最初は全く同じで、今もそう。

永遠に付きまとう壁かもしれません。

でも、そんな課題を解決したい。
このページでは中国語の「ピンイン」の基礎知識と、正しく発音するコツ・読み方をメモっていきます。

本記事のメリット
・中国語のピンインの基礎が分かる
・ピンインの構成が理解できる
・ピンインが身に付くポイントが分かる
信頼性
・筆者は独学でHSK6級を取得
・中国在住9年
・妻は中国人、会話は中国語
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1. 中国語のピンインとは?

スペル

中国語で「拼音」と書きます。
ローマ字表記だと、

拼音=Pin Yin

ですね。
ピンインとは、このローマ字表記のように「中国語の発音表記」のこと。

小学生で習う漢字の「ふりがな」と同じだと思ってもらえれば良いです。

中国本土では「簡体字」(简体字)が用いられますが、字だけを見ても、何と読むのか分かりません。

「ピンイン」は簡体字の習得する際に、セットで覚えるものなのです。

また最近はペンで書くことより、パソコンやスマートフォンで文字を入力することの方が圧倒的に多いですよね。
中国語を画面に綴っていく際の入力方法は、「ピンイン」になります。

日本語のローマ字入力と同じイメージですね。

そして、これがとても大変。
常用する簡体字は7,000以上あるとも言われ、一つ一つの「ピンイン」を暗記しなければいけません。

かなりのパワーが消費されることでしょう……。

なお、日本の常用漢字は2,000強。
外国人にとって日本語の漢字をマスターする苦労が、少しは分かるのではないでしょうか。

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2. 中国語のピンインの種類・音節・読み方

中国語の単語

日本語をローマ字表記すると、

か=ka、き=ki、く=ku、け=ke、こ=ko

のように子音母音で構成されますね。

中国語も基本的には同じ。

中国語では、母音にあたる部分を「韵母」(Yun Mu、日本語は「韻母」)、子音にあたる部分を「声母」(Sheng Mu)と言います。

ただし、種類は日本語より多く、複雑になっています。

①韻母の種類

「韻母」(=母音)とは、言葉を発する時の音声の一つで、有声音とも呼ばれます。
日本語には文字にすると、a/i/u/e/oの5個が存在しますね。

では、中国語だといくつあるのか。

標準的なもので「韻母」は↓の24個になります。

中国語の韻母

とても多いですね。
そして発音も難しい。

たった5個の「母音」で育ったボクたち日本人。
言語形成と口の筋肉(使う部分)の発達が、中国とは全く違うため、「韻母」に慣れるまで相当苦労します。

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②声母の種類

「声母」(=子音)とは、発声器官(舌、歯、唇など)を使って発する音声の一つで、無声音と有声音があります。

と定義を知ってもパッと来ませんが。

日本語だとk/s/p/g/jなどが「子音」で、計13個あります。

一方、中国語には23個で、こちらも日本語より多め。

中国語の声母

日本語に無いものは、
f/q/x/c/sh/zh/
あたりでしょうか。

英語の学習でも大苦戦した「r」(アール)と「l」(エル)も宿敵となりそうです。

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③韵母と声母の組み合わせ(音節)

音節とは、音声・発声上の単位のこと。

日本語の場合は、
に(ni)・ほ(ho)・ん(n)・ご(go)
が音節ですね。

中国語も「韻母」と「声母」を組み合わせて、音節が構成されます。

韻母(24個) × 声母(23個)

のような掛け算になるでしょう。
そのうち、実際の使用される音節は400近くあります。

ちなみに日本語は、濁音などを含めて70個ほどの仮名文字しかありません。

中国語には日本語の約6倍の発音・読み方が存在しているのです。

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④ピンインの読み方

基本的な発音はローマ字読みで攻略できます。

看(kan)=カン
你(ni)=ニー
速(su)=スー

そのまま読めば、通じる感じですね。

ただし、400近くある「ピンイン」には日本語と少し違った(だいぶ違った)読み方があり、また「日本語チャイニーズ」(中国語を日本語のように発音すること)が困難な単語もたくさんあります。

灯(deng)=デォン
四(si)=スゥ
乐(le)=ル

これらは単純な仮名文字で表現できません。

結局は、
韻母 × 声母 = 音節
の仕組みを理解して、まずは「韻母」の発音から練習することが必要です。

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3. 中国語のピンインの四声

さらに中国語で超重要なのが、「四声」(Si Sheng)と呼ばれる音のトーン
ローマ字表記の際、「韻母」の上に付けられた記号が「四声」を表します。

①一声(ā)
→ リズムは変化させず、一定で真っすぐ発音

②二声(á)
→ 語尾が上がるように発音

③三声(ǎ)
→ V字もしくはU字をイメージして、一旦下がって、最後は上がるように発音

④四声(à)
→ 一気に語尾下がるように発音

「Ma」(マ)を例に、4つのピンインの違いを見てみましょう。

一声:Mā(妈=母親)
二声:Má(麻)
三声:Mǎ(马=馬)
四声:Mà(骂=罵る)

「a」の上にあるマークをイメージして発音します。
同じ「ピンイン」でもリズム・声調によって意味が変わってきます。

韻母 × 声母 × 四声(4種)

400の音節に「四声」の各4種類。
この発音の違い、および相手の発音の聞き分け(=リスニング)が、中国語で最も苦労する所以です。

いやはや、前途多難ですね……。

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4. 四声の練習方法

中国語の四音
ひたすら声に出してみる、が最速・最適な方法です。

と合わせて、

ネイティブの音声を聞きながら、聴力を慣らす

ことをオススメします。

今はネットの時代。
「YouTube」(ユーチューブ)などで探すことができるでしょう。

ボクが独学していた際、一番最初・初歩の初歩で練習していた方法は、

Mā → Má → Mǎ → Mà

の順番に、ひたすら発声。
何百回も繰り返し、声を出しながら「四声」を身体に染み込ませていきました。

「ピンイン」、特に「四声」がしっかり発音できていれば、何とか意味は通じるものです。
ですが、中国語の「ピンイン」を習得するには、近道はありません

毎日、コツコツと練習を続けて、基礎を身につけましょう。

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最後に…

ボクは今でも、最初の一声が相手に伝わらないことが多々あります。
その度に、
「あぁ、自分の中国語はまだまだだなぁ」
と痛感し、
「もっと上達しなきゃなぁ」
と奮起することになります。

本当に短期間で「ピンイン」をマスターするのは至難の業。
最低でも3ヶ月、地道に継続して、徐々に慣れてほしいと思います。

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