中国語を学び始めて、早9年。
語学を習得する上で、超難敵だったのがリスニング。
よもや上達するまで一番時間がかかる能力かもしれません。
「中国語ペラペラの外国人は、どうやって鍛えたのだろう?」
学びたての頃は毎日そう思っていました。
中国語が全然耳に入ってこず、とても苦労しましたね。
それでもコツコツとリスニングを強化。
独学で始めてから3年が経った頃、ようやく「HSK」(漢語水平考試)で最上級の6級をクリアしました。
なお、HSKは日本で一番受けられている中国語検定で、TOIEC同様に、リスニングテストも含まれます。
そんなボクが初心者の方に伝えたいオススメする勉強方法。
勉強というか、聞き流しながら聴力を鍛えるヒント、でしょうか。
このページでは今から軽く始められるリスニングの学習方法について、メモっていきます。
・すぐに始めることができる
・耳を慣れさせる方法が分かる
・リスニングの独学方法が分かる
1. 中国語のリスニングの重要性
そもそも、なぜリスニングが重要なのか。
別にテストに合格するためではありません。
中国語の2大ボス
聞く=リスニング
話す=スピーキング
「聞く」を攻略しないと「話す」 に繋がらないわけで、リスニングはコミュニケーションの要になる能力ですよね。
これが無ければ何も始まりませんよ。
まぁ、「書く」「読む」「聞く」「話す」のどれが欠けても良くないのですが、とりわけ「聞く」ことができれば、大半は困らないと思います。
相手の意思を理解する
これが語学を学ぶ目的だったりもしますし、リスニングはその核心と言えるでしょう。
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2. 中国語のリスニングの勉強の始め方
タイトルの「勉強」方法ではなく、あえて「慣れ方」と呼びます。
リスニングとスピーキングはマスターするには相応の時間が必要です。
長い期間を経て、身体に染み込んでいくものなので。
ただし、リスニングには大きなアドバンテージがあります。
それは話し相手がいなくても、1人で勉強できるということ。
「独学ができる」
のです。
以下に様々な「慣れ方」を開設していきます。
方法①:動画サイト
テレビを見る時間より、インターネットに触れることの方が長くなっています。
何を学ぶにしても、ネットを活用しない理由が無いでしょう。
まずは手始めに、動画サイトを「聞き流し」ながら、中国語に触れていきましょう。
A. YouTube
無料動画サイトと言えば「YouTube」(ユーチューブ)。
残念ながら中国からはアクセスができませんが……日本にいる皆さまなら、問題ないですね。
YouTubeで検索ワード「中国語」と入力すれば、関連動画がたくさん出てきます。
基本的には日本語解説付きで、挨拶や発音など基礎学習ができると思います。
難易度は低めで、一番のオススメ方法だったりします。
もちろん、今からすぐに始められますね。
必要な行動力:★☆☆
B. 中国の動画サイト
とはいっても、YouTubeにはデメリットも存在します。
全編が中国語で構成されている動画は多くなく、「聞き流し」ができない可能性が高い点。
すると、
やはり本場の動画サイトを見るに越したことはない
という結論に辿り着きます。
ここでは、超有名な3つのサイトをご紹介します。
ページは中国語表記なので、難易度はかなり上がりますが、トライしてみる価値はアリです。
あくまで目的は「慣れ」。
最初は意味を無視して構いません。
まずは中国語の「音」を感じましょう。
哔哩哔哩(ビリビリ、bilibili)
若者に人気のサブカルチャーに特化した動画サイト。
中国版「ニコニコ」動画。
■bilibili
https://www.bilibili.com/
月間ユーザー数は1.3億人で、そのうち78%が18~35歳。
オリジナルアニメやゲーム関連の動画に強く、ほとんどを無料で楽しめます。
优酷(ヨーク、Youku)
巨大IT企業「阿里巴巴」(アリババ、Alibaba)が出資する動画サイト。
中国版「YouTube」。
■YOUKU
https://www.youku.com/
ドラマ、映画、バラエティ番組を配信していて、一部は有料にて視聴可能。
一般のユーザーも動画を投稿することができます。
爱奇艺(アイチーイー、iQIYI)
検索サイト「百度」(バイドゥ、Baidu)が親会社の動画サイト。
中国版「Netflix」。
■iQIYI
https://www.iqiyi.com/
ドラマ、映画、音楽、アニメなどあらゆるジャンルをカバー。
有料会員は1億人を超えています。
最初の入り口としては、子供向け番組が良いかもしれません。
ゆっくり、はっきりとした中国語が使われていますので。
また、どのサイトの動画にも大半は中国語の字幕が付けられています。
「聞く」→「読む」にも役立ちますね。
正直、いきなり中国の動画を見るのはハードルは高め。
でもリスニングスキル向上の効果は抜群、かつタダで利用できるのは嬉しいところでしょう。
会員登録など情報を入力する必要は決してなく、大手サイトなら安全性はしっかりしています。
まずは「ビリビリ」辺りから適当に動画を選んで聞くことを推奨します。
必要な行動力:★★☆
方法②:音楽
中国の有名な歌手やバンドは日本でも活躍しています。
ロックグループ「五月天」(メイデイ、MayDay)は日本武道館でもライブを行いましたね。
動画サイトに比べて、音楽を「聞く」方が中国語が耳に残りやすいです。
それはメロディーに合わせて染み込むから。
また発音の正確性はともかく、「何となく口づさむ」ことでスピーキングの練習にも繋がります。
ボクが独学中、とりあえず耳触りの良い中国の音楽をずっと聴いていました。
あとは日本の歌を中国語バージョンにカバーした曲。
探せば色々と出てきます。
逆にこっちから攻めた方が、上達しやすいかも。
例①:小手拉大手
歌手:梁静茹(Liang Jing Ru)
原曲:つじあやの「風になる」
例②:后来
歌手:刘若英
原曲:Kiroro「未来へ」
例③:他爱了我好久
歌手:苏永康
原曲:サザンオールスターズ「TSUNAMI」
選曲の年代が古くて申し訳ない……。
そしてMVの歌詞は繁体字ですね……。
音楽は個人の好き嫌いが大きく分かれます。
何を聞けばよいか押し付けることができませんが、自分に合った曲を探してみてはどうでしょう。
まずは1曲だけでOK。
何回も繰り返し「聞き流し」するだけで聴力を育むことができます。
必要な行動力:★★☆
方法③:教材テキスト
無難に正しい発音から始めたいなら、市販のテキストが有効。
当たり前っちゃ当たり前です。
本屋やアマゾンで販売している教材にはリスニング用のCDが付いています。
また付帯のQRコードから音源をダウンロードして、スマホで聞く、なんてこともできます。
・ゼロからスタート中国語【文法編】
・はじめての中国語会話
の辺りが有名ですね。
これから本腰を入れる方は初期投資としてテキストを購入すべきですね。
お金をかけた分、モチベーションも上がりますから。
必要な行動力:★☆☆
方法④:中国人と日常会話
日本にいる最も多い外国人は中国人。
もし何かの伝手で中国人の知り合いを紹介してくれるとなれば、絶好のチャンスでしょう。
リスニングだけでなく、スピーキングにも力が入りますよ。
もしくは、中国語のプライベートレッスンを受けてみるのも良いですね。
オンライン授業ならたくさんありますし。
また個人経営で中国語を指導している人も結構多いです。
近所でマンツーマンレッスン、なんてのも悪くありません。
中国人の友人を作るにしても、スクールに通うにしても、始めの一歩は勇気が必要。
動画サイトや音楽に比べたら、難易度は高くなります。
必要な行動力:★★★
方法⑤:Audible(オーディブル)
Audibleは、プロのナレーターが朗読した本をアプリで聴けるサービス。
豊富なジャンルで40万冊以上を配信しています。
なぜAudibleが中国語の学習に有益なのか?
それは、音声メディアとリスニングトレーニングの相性が抜群だから。
中国語で最も難しいのが、中国人が話す言葉を聞き取ること。
このスキルを育み、高めるのにAudibleが最適なのです。
必要な行動力:★★☆
もう一度強調しますが、リスニングはコミュニケーションで最も重要な要素。
その性質上、短期間でマスターすることはほぼ無いでしょう。
何から着手するにせよ、継続こそが上達への最短経路です。
1日10分でも良いので、毎日空き時間を見つけて、中国語を耳で感じてくださいませ。
もちろん、長ければ長いほど、「慣れる」までの時間は短くなりますよ。