「中国語の韻母って何?」
「中国語の発音を良くしたい」
「何かコツはありますか?」
中国語の発音は本当に難しい。
なぜなら、日本人(日本語)の発声、舌の動き、口の動かし方と全く異なるから。
言語形成と口の筋肉(使う部分)の発達によるものなのです。
中国語の発音に慣れるまで相当苦労しますが、少しでも早く悩みを解決したい。
そう思い、このページでは中国語の発音の基礎となる「韻母」についてメモっていきます。
・中国語の韻母の基礎が分かる
・韻母の構成が理解できる
・韻母が身に付くポイントが分かる
1. 中国語の韻母とは?
日本語をローマ字表記すると、
か=ka
のように構成されますね。
この「k」を「子音」、「a」を「母音」と言います。
日本語には、
a/i/u/e/o
の5つの「母音」が存在しますね。
中国語の構成も基本的には同じで、母音にあたる部分は「韵母」(Yun Mu、日本語は「韻母」)、子音にあたる部分は「声母」(Sheng Mu)と呼ばれます。
ただし、中国語には標準的なもので、24個も「韻母」があるのです。
↓の24個になります。
「韻母」(=母音)は言葉を発する時の音声の一つで、有声音とも呼ばれます。
正確な発音を行うのにとても重要な要素ですね。
「韻母」の構成を知っておくと、発声練習の時に役立つと思います。
2. 中国語の韻母の種類
中国語の「韻母」24個は、大きく分けて以下の3種類に分類されます。
②二重母音
③三重母音
言葉通り、1つの文字で構成されるのが「単母音」、2つの文字だと「二重母音」、3つのものが「三重母音」となります。
これらは中国語を発する際には、特に意識することはありません。
基礎的な知識として理解しておけば良いです。
①単母音
この6つが「単母音」です。
日本語の「母音」(a/i/u/e/o)は全て「単母音」ですね。
中国語だと「ü」が新たに加わるイメージ。
ただし、発音は日本語のそれとはだいぶ異なります。
②二重母音
üe/er/an/en/in/un/ün
2つの文字で構成される「二重母音」は計14個。
これを見ただけだと、どのように発音すれば良いか分かりにくいですね。
③三重母音
「三重母音」は4つだけ。
ちょっと種類が多いので困惑しそうですが、知っておくだけでOKです。
3. 中国語の韻母の発音
24もの「韻母」があって、それぞれ発音が異なるなんて、気が遠くなりそう。
でも、最初から全てをマスターしようと思ってはいけません。
また完璧を求めるのも不要です。
1つ1つ時間をかけて慣れていきましょう
①単母音(6種)
a:日本語の「ア」と同じで、語尾を伸ばす。
例:他(ta)=カー、妈(ma)=マー
o:日本語の「オ」と同じで、語尾を伸ばす。
例:我(wo)=ウォー、波(bo)=ボー
e:口の形は日本語の「エ」で、喉から「オ」を出すイメージ。
例:喝(he)=ヘゥー、哥(ge)=ゲゥー
→カタカナ中国語の表現が難しい
i:日本語の「イ」と同じで、語尾を伸ばす。
例:吃(chi)=チー、你(ni)=ニー
ただし、「s」や「c」、「z」が「声音」(子音)になると、歯の隙間から息を吹く出す漢字となる。
例:四(si)=スゥ―、次(ci)=ツゥー、字(zi)=ズゥー
u:日本語の「ウ」と同じ。
例:路(lu)=ルー、图(tu)=トゥー
ü:口を尖らせて「ウ」の発音。舌は丸めるイメージ。
例:绿(lü)=ルゥ、女(nü)=ニュゥ
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②二重母音(14種)
ai:日本語の「アイ」と同じ。
例:买(mai)=マイ、菜(cai)=ツァイ
ei:日本語の「エイ」と同じ。
例:累(lei)=レイ、非(fei)=フェイ
ui:日本語の「ウイ」と同じ。
例:贵(gui)=グイ、会(hui)=フイ
ao:日本語の「アオ」と同じ。
例:猫(mao)=マオ、包(bao)=バオ
ou:日本語の「オウ」と同じ。
例:口(kou)=コウ、头(tou)=トウ
iu:小文字の「ユ」に近く、ねちっこいイメージの発音。
例:牛(niu)=ニュゥ、酒(jiu)=ジュゥ
ie:日本語の「イエ」と同じ。
例:列(lie)=リエ、别(bie)=ビエ
üe:小文字の「ユ」+「エ」のイメージ。
例:略(lüe)=リュエ
er:日本語の「ア」と「エ」の中間の発音すると同時に、巻き舌をイメージ。
例:女孩儿(nühaier)=ニュゥハァー
an:日本語の「アン」と同じ。
例:看(kan)=カン、但(dan)=ダン
en:日本語の「エン」と同じ。
例:门(men)=メン、神(shen)=シェン
in:日本語の「イン」と同じ。
例:印 (yin)=イン、滨(bin)=ビン
un:日本語の「ウン」と同じ。
例:孙(sun)=スン、困(kun)=クン
ün:小文字の「ユ」+「ン」のイメージ。
例:晕(yün)=ユン
→発音上は「yün」であるが、ピンインで書く際は「yun」となる場合がある
③三重母音(4種)
ang:日本語の「アン」と同じ。少しドモる感じをイメージ。
例:忙(mang)=マン、上(shang)=シャン
→「an」との違いが難しく、両方とも区別するのに時間がかかる
eng:日本語の「オン」に近い。鼻に付く感じをイメージ。
例:等(deng)=ドォン、风(feng)=フォン
ing:日本語の「イン」と同じ。少しドモる感じをイメージ。
例:忙(mang)=マン、上(shang)=シャン
→「an」との違いが難しく、両方とも区別するのに時間がかかる
ong:日本語の「オン」に近い。
例:东(dong)=ドン、龙(long)=ロン
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自分では意識して発音していても、上手く伝わらないことが多々あります。
その度に落ち込み、挫折しそうになりますね。
でも、ネイティブのように完璧に話そうとする必要はありません。
自身の想像と反して、日本人が話す中国語はおかしい、とは中国人は思っていないので。
自意識過剰は捨てましょう。