読み書きが全く分からない状態で中国に来て、早9年。
遅咲きながら、「HSK」(漢語水平考試)の6級はクリアできました。
それでも、生活上の言葉の苦労は絶えません。
超難しいのは「発声」と「聞き取り」。
正直、読み・書きは何とかなります。
でも上記の2点だけは、時間が経過しても完璧なマスターが難しい。
今でも自らの力不足を感じます。
この記事では、どうして大変なのか。
苦労を乗り越える術と共に、思うままにメモっていきます。
中国語の発音で苦労している点
①ピンインの発声・発音
外国語の発音は日本人にとっては大きな壁。
元々の言語形成と口の筋肉(使う部分)が日本語と違うのが原因ですね。
中国語では、
・四音のリズム
・「L」と「R」
・「ル」の発音
に苦戦しました(そして今も苦戦中)。
②四音のリズム
最初のレッスンで訓練する基礎中の基礎で、学び始めに味わう挫折ポイントですね。
天敵は発音の要である「拼音」(ピンイン)=トーンのリズム。
同じローマ字読みでも、ピンインによって意味が全く異なります。
「Ma」(マ)を例に、4つのピンインの違いを見てみましょう。
一声:Mā(妈=母親)
二声:Má(麻)
三声:Mǎ(马=馬)
四声:Mà(骂=罵る)
どのように練習するかは割愛しますが、「a」の上にあるマークをイメージして発音するのです。
これらのリズムが違うだけで、意味が変わってきます。
これに慣れるのに、どれくらいの月日を要しただろう。
英単語のようにローマ字の羅列を覚えるだけでは不十分。
とにかく単語を覚えると同時に口を動かして、身体に染み込ませるしか方法は無さそうです。
今でも新しい単語などが出てきたら、ピンインでつまずいてしまいます。
ピンインとは長い付き合いとなりそうです。
③「L」と「R」
英語でも指摘されるところ。
日本人は「L」と「R」の区別ができないと。
はい、その通りです。
「Light」と「Right」が同じ音に聞こえてきます。
そして「Light」と「Right」は同じ音で発します。
中国語でもデジャブとして直面しました。
困ったものですね。
例えば、
Lù:路
Rù:入
「カタカナ中国語」だと、どちらも「ル」と読みます。
しかし、発音の方法は微妙に異なるのです。
攻略法は口と舌の形や位置。
正しく動かさないと、全く違う聞こえ方となります。
現在進行形で格闘中の敵です、はい。
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④「ル」の発音
上記に派生した問題です。
Lù:路
Rù:入
Lè:乐(=楽)
Rè:热(=熱)
Lǜ:绿(=緑)
中国人は全て区別できます。
でも日本人には区別が難しい。
全て「ル」もしくは「リュ」に聞こえ、「ル」もしくは「リュ」と発音しますから。
本当に困りましたね。
そして今も困っています。
解決方法は、やはり口を動かすこと。
これしかありません。
⑤方言・訛り
中国人の先生から会話を教わる際、「普通語」が用いられます。
日本では北京語とも呼ばれ、国で定められている標準的で正しい発音・読み方・文法を指します。
ビギナーの方は、まずは正確な音を習得する必要があるのです。
が……実際に使うとなると、これまた一筋縄ではいきません。
広大な面積を持つ中国では無数の方言が存在します。
上海語、四川語、福建語、大連語……。
特に香港周辺の南部では広東語が日常で使われますが、全く別の言語として取り扱われます。
そして一人一人が独特の発音・話し方・伝え方をします。
同じ中国人同士でさえ、会話がスムーズに行かないことがあるとか。
そんな感じなので、中国語を勉強している外国人にとっては、もっと大変でしょう。
さて、どうしたものか。
こればっかりも、
・そして真似て発音してみる
しか方法はなさそう。
たいしたアドバイスとならず、申し訳ない。
コミュニケーションって本当に苦労が伴いますね。
「ネイティブを目指す必要ない」
これだけで気持ちがだいぶ楽になります。
中国人は相手(外国人を含む)の言葉遣いがどうとか、話し方がどうとか、さほど気にしません。
むしろ自意識過剰的な多くの日本人が変わっているかもです。
少しの笑顔と話しかける勇気。
これさえあれば、苦労は乗り越えられると思います。