「中国語のリスニング能力を高めたい」
「効果的な独学方法を知りたい」
「ディクテーションの勉強を始めたい」
そんな方に向けて。
聞き取る力は耳が中国語に慣れるまで、毎日の継続と繰り返しによって養うもの。
ボクが学習をしていく中で、楽しみながら行えたのが「ディクテーション」でした。
このページでは中国語のディクテーションの始めた方・手順や教材などをメモっていきます。
・ディクテーションの基礎が分かる
・ディクテーションの手順を理解できる
・身近である教材を見つけることができる
1. ディクテーションとは?
元々は書き取りの意味。
ディクテーション=Dictation=外国語の書き取り試験
といった感じでも使われています。
要は音で聞いた言葉を文字にする作業ですね。
今ではリスニング力を身に付けるための効果的な勉強方法として知られるようになりました。
ディクテーションは主に英語学習で用いられていますが、どの語学でも活用できるもの。
ただし、全く同じように導入しても上手くいきません。
特に中国語に関して言うと、リスニングの難易度がかなり高め。
というのも、「四音」の聞き分けができないと意味が分からず、大半の方がココでつまずくから。
むしろ挫折しやすかったりするかもです。
よって、中国語の独学にてディクテーションを行う場合は、ちょっと違ったアプローチが必要となります。
■Audibleで音声学習
移動中などの「ながら学習」ならAudibleが最適。
時間を有効活用しながら、リスニング能力が高められます。
トライアル期間中は何時でも解約が可能。
まずはお試しで教材1冊を無料で手に入れてみませんか?
>>無料体験(30日間)に申し込む
2. 中国語のディクテーションの始め方・手順
①基本ステップ
英語で行われるディクテーションの一般的な流れは以下の通り。
STEP.2:紙に書き起こす
STEP.3:テキストを見て答え合わせ
学校の英語の授業で体験したことがある方も多いと思います。
身の回りでも、まぁまぁ英語に触れる機会は多いので、独学でディクテーションにチャレンジしても何とかついていけるでしょう。
音声&テキストがある教材を準備するのが面倒。
また別に間違っても良いのですが、テストのような感覚で疲れやすいといったデメリットもあります。
普通の読み書きの勉強より消耗が激しいのが留意点です。
ディクテーションを中国語の学習に応用する場合も、相当なパワーが必要になるでしょう。
初心者の方が英語と同じ方法でディクテーションを取り入れても、あまり効果は上がらないでしょう。
なので、ここでは「聞き取った中国語を書き取る」のではなく、
- 聞き取りながら
- 同時に文字を読んで
- ノートにリスト化する
手法をオススメします。
②オススメの手順
STEP.2:気に入ったフレーズを目で見る
STEP.3:紙に書き起こす
かなりアレンジしていまいました。
が、本質的な部分は抑えてあります。
やみくもに「聞いた音」を、ただ文字に起こすだけだと、意味がないと思います。
大切なのは、耳に入った言葉を目でも確認すること。
上記のディクテーションでは、
- 生の発音や音声
- 発せられた言葉(簡体字の単語)
によって、
リスニング + リーディング + ライティング
を同時に養ってしまおう、という目的もあります。
一石三鳥を狙っているのです。
3. 中国語をディクテーションするための教材
ここで紹介する教材は2つ。
動画と音楽です。
先の断っておきますが、
- 独学/勉強と言えど、やっぱり楽しみながら行いたい
- 試験のような固い文章はイヤだ
そんな方たち向け。
そしてディクテーションの効果としては、日常会話の範囲内に収まるレベル程度です。
デメリットは……王道ではないこと。
独学≠学校の勉強
と異なる手法なので、マジメでない側面が強いかも。
しかし、中国語のリスニング能力を高める方法には変わりありません。
では、2つの教材の活用方法を解説していきます。
①動画(ドラマ、映画)
今は5Gの時代。
スマートフォンなどモバイル端末の通信技術を活用しない理由はありません。
これまで以上に映像を見ながらの学習がより主流になってくるでしょう。
というわけで、教材その①は動画コンテンツ。
ドラマ、映画、バラエティ番組など何でもOKです。
中国国内の動画サイトにアクセスして、始めてみましょう。
動画を使ったディクテーションの仕方は↓のフローで。
- 興味のある動画をピックアップ
- 第一印象で気に入ったフレーズ箇所で停止
- 書き写す
重要なポイントは「見ていて疲れない」動画をチョイスして、「響きが良いな」と思ったセリフを文字にすること。
最初は意味がよく分からなくても大丈夫。
直感を大切にしましょう。
また1時間の番組だと時間がかかるので、ショートムービーやハイライト動画が良いでしょう。
10分の動画でも、再生&停止を繰り返すだけで1時間くらい要するかもです。
中国のオリジナルドラマや映画は、ハードルは高めかもしれません。
そんな時はアニメから始めてみるがオススメ。
中国語に吹き替えた日本の作品は多く、無料で見れるものもあります。
サイトにアクセスして、動画を選ぶ時だけ億劫になりますが……大手ならセキュリティもしっかりしています。
まずは軽く探してみてくださいませ。
②音楽
身の回りにある教材ですね。
中国語の音楽を聴きながら、歌詞を書きだす
こんなシンプルな方法でディクテーションを行ってみてはどうでしょうか。
- お気に入りの曲をピックアップ
- 1フレーズずつ停止
- ③歌詞を書き出す
全てを書き終えたら、それを見ながら何度も聞き直します。
すると、なぜかただ歌詞を見るだけより、一度ノートに起こした後の方が耳に入りやすかったりします。
ライティングの効果によって、リスニングしやすくなっているのを感じられると思います。
肝心の音源をどこから手に入れるのか……こちらも動画サイトを利用しましょう。
音楽のPVはYouTubeにたくさんアップされています。
こちらも自分が好きなジャンルや、馴染みやすい曲を選んでみてくださいませ。
中国のドラマは1シーズンで50話ほどあって(1話45分前後)、全てを見るだけでも時間がかかります。
もしドラマを通じてディクテーションを行うなら、
1話2時間(再生・停止含む)×50話=100時間
1つの作品で100時間を要することになりますね。
本当に面白い内容なら、継続するモチベーションになることでしょう。
ボクがオススメするのは「爱情公寓」(iApartment)というコメディドラマ。
10年ほど続くシリーズものですが、流行語や若者言葉が多用され、楽しみながらディクテーションを行っていました。
時間があれば全編を見直して、自分のリスニング能力が上がったかどうか、確認してみたいですね。