「ChatGPTではAIが質問に答えてくれるらしい」
「ChatGPTの始め方や使い方を知りたい」
「どんな質問でも回答が得られるの?」
そんな方に向けて。
ChatGPTは、様々な質問や疑問に対して自動で回答を得られるサービス。
チャット型のAIが即座に返信してくれます。
その返答は人間に負けずとも劣らない内容。
場合によっては、Googleにて自分で答えを探すよりも早いかもしれません。
ChatGPTの使い方を知っておくことで、緊急で困ったときにも大いに役立ちます。
このページではチャット型のAIが悩みを解決してくれるサービス、ChatGPTの始め方や使い方をメモっていきます。
・ChatGPTの概要や使い方が分かる
・質問に対するAIの強みや弱点が分かる
・AIを有効活用した生活が見つかる
1. ChatGPTとは?
冒頭の通り、ChatGPTは会話/対話形式で質問・疑問に答えてくれるサービス。
文章を自動で生成するAIテクノロジーを利用したツールで、人間を相手にしたとの同じようなやり取りができます。
様々なオンラインサイトで導入されている「チャット型ボット」(AIによるカスタマーサポート)の発展版、だと思ってもらえれば、イメージしやすいかもしれません。
ChatGPTは、AI研究企業「OpenAI」によって開発。
2022年11月30日(米国時間)に公開されると、わずか6日間でユーザー数が100万人を突破しました。
CEOのサム・アルトマン氏のツイッターは↓
ちなみに、イーロン・マスク氏は同社の創設者の1人で、上記のツイートにも反応しています。
現在は研究途中であり、ユーザーからフィードバックを収集している段階。
そのため、誰でも無料で利用可能で、好きなだけ質問をすることができます。
おそらく、ある程度の情報が溜まってきたら、サブスク(定額料金制)になるでしょう。
今の機会にChatGPTの使い方を習得&体験しておいて損はありません。
近い将来、ボクたちの生活に大きな変化をもたらしてくれるはずなので。
2. ChatGPTの使い方
本稿のメイントピック。
ChatGPTの始め方・使い方を説明します。
手順は、以下の4ステップです。
- ChatGPTのアカウント作成
- 氏名と電話番号を登録
- 利用ガイドの確認
- チャットで質問
STEP.1:ChatGPTのアカウント作成
まずはChatGPTの公式サイトへアクセスし、アカウントの作成を行います。
■ChatGPT
https://chat.openai.com/
初めて利用するので右側の「Sign up」をクリックしてください。
①アカウント作成方法の選択
「Create your account」のページが開きました。
アカウント作成の手段は次の2通り。
- メールアドレスを登録
- GoogleもしくはMicrosoftアカウントと連携
今回はメールアドレスを用いて、アカウントを作ってみます。
②メールアドレスを入力
「Email address」にアカウント用のアドレスを入力。
後ほど確認のメールが届くので、GmailやHotmailが良いでしょう。
続いて「I’m not a robot」(私はロボットではありません)のチェックボックスをクリックです。
画像認証の設問が表示されました。
条件に合ったピースを選びましょう。
こちらをパスしたら、「Continue」が押せるようになります。
③パスワードを設定
次はログイン時に使用するパスワードを設定。
英数字8文字以上が条件です。
「Continue」で最後のステップに進みましょう。
④認証メールの確認
「Verify your email」(メールを認証)のメッセージです。
ChatGPTと同じブラウザで、先ほど登録したアドレスの受信ボックスを開いてください。
「OpenAI-Verify your email」のメールが届いているかと思います。
「Verify email address」を押せば、認証完了です。
お疲れさまでした!
アカウントの作成ができました。
なお、ChatGPTへアクセスしたブラウザとは別の端末(スマホなど)で「Verify email address」をクリックすると、以下のメッセージが表示されます。
この場合は、アカウントを作成したページをリフレッシュ(更新)。
メールアドレスとパスワードを使って、再度ログインを試みてくださいませ。
STEP.2:氏名と電話番号を登録
この段階では、まだChatGPTは利用できません。
今度は電話番号などを登録していきます。
最初は氏名。
本人確認はしないため、ニックネームでも良いかと思います。
「Continue」をクリックして、電話番号の認証に進みましょう。
国・地域は日本を選択。
スマホの番号を入力後に「Send code」を押すと、ショートメールが届きます。
認証コードを↓の欄に6桁の数字を入れます。
ChatGPTのトップページへ自動的に切り替わったら、全ての登録は終わりです。
お疲れさまでした!
これでChatGPTを使えるようになりました。
STEP.3:利用ガイドの確認
ChatGPTを利用する前に、ガイド画面で概要や目的などを確認します。
1ページ目は目標や注意事項。
- 私たちの目標は、システムを改善し、より安全にするために、外部からフィードバックを得ることです。
- 安全策を講じていますが、不正確な情報や誤解を招く文章を生成したり、攻撃的・偏った内容となったりする場合があります。
といった感じでしょうか。
「Next」をクリックして、2ページ目に移動します。
こちらには情報の収集方法の説明が記載されています。
- システム改善のため、チャットの内容をAIトレーナーが確認することがあります。
- 会話では機密情報を共有しないでください。
最後のページは「フィードバック大歓迎」。
- ChatGPTは対話に最適化されています。
特定の回答が良かったか、役に立たなかったかをお知らせください。 - 私たちのDiscordサーバーでフィードバックを共有してください。
こんな具合です。
「Done」をクリックしたら、ガイドは終わりです。
STEP.4:チャットで質問
お待たせしました。
実際にChatGPTを使ってみましょう。
画面下の入力欄より質問を記入します。
日本語で「ChatGPTって何?」と聞いてみました。
すると、回答が自動でタイピングされてきます。
基本的には英語がベースです。
答えが仕上がったら、ブラウザの自動翻訳で日本語に表示を切り替えましょう。
返ってきた内容は↓。
なかなかの回答を得られました。
この辺りはご自身で触ってみた方が、実感しやすいでしょう。
色々な事をChatGPTに尋ねてみてください。
なお、簡単な質問であれば、日本語で返ってくる場合もあります。
しかしながら、より正確に文章を認識させるために、英語の方が好まれます。
少し面倒ですが、翻訳サイト「DeepL」を併用して活用することをオススメします。
3. ChatGPTへのジャンル別の質問と回答例
本章ではChatGPTの品質や精度を確認するため、様々な質問を用意して、どのような回答を得られるか見ていきます。
なお、以下では英語で設問を作成。
得られた返答を日本語に自動翻訳させています。
質問内容①:言葉の意味・定義
おそらく、AIが最も得意としている分野。
すでに答えが用意、あるいは定義が広く認知されていることに対する質問です。
AIの意味
原文:What is the meaning of AI?
簡潔な回答が届きました。
また将来的なAIの役割や期待も添えられています。
Web3とは?
原文:What is Web3?
非常に具体的です。
単語の意味だけではなく、やや深いところまで切り込んでいました。
DAOって何?
原文:What is DAO?
Web3絡みで質問してみました。
難しいDAOの定義も、30秒ほどで仕上がります。
質問内容②:手順・方法
物事の手順や方法を調べるのに、Google検索は欠かせません。
これがChatGPT(AI)で代替できるのか、検証してみました。
ドルと円を両替する方法
原文:How to exchange dollars to Japanese yen?
教科書通りの答えが返ってきました。
さらに具体的な場所を指定してみると……↓
どのような手段があるか、複数を提示してくれます。
現地での両替がよりイメージしやすくなるかもしれません。
飛行機の予約方法
原文:How to book a flight
漠然とした質問にも、きちんと回答。
予約方法だけでなく、チェックインするまでの注意事項も+αで含まれています。
カルボナーラの作り方
原文:How to make carbonara
一般的なレシピが出来上がりました。
Googleやクックパットなどで探す必要はなさそうです。
今後の予想として、AIの技術がさらに進歩したら、写真や動画による回答も可能となるかもしれません。
質問内容③:教養
結論から言うと、幅広い知識・学問に係る問いに対しても、AIは長けていました。
本章ではシンプルな質問を作成しましたが、具体的な箇所に焦点を当てた無いようであれば、さらに踏み込んだ答えを出してくれるでしょう。
自由の女神の歴史
原文:History of the Statue of Liberty
だいたいの経緯は漠然と知っていたものの、ここまで詳細に覚えていません。
雑学・トレビアとして知識を深められそうです。
3大栄養素とは?
原文:What are the three major nutrients?
ただ3つを挙げるのではなく、具体例も示してくれました。
それぞれの役割も解説されていて、パッと見で分かりやすいでしょう。
SDGsの17の目標は何ですか?
原文:What are the 17 goals of the SDGs?
1つずつ深堀すると長文になるため、逆にコチラは羅列のみ。
とは言え、概ね悩みが解決される答えとなっています。
質問内容④:時事ネタ
社会で起きている事柄や出来事についての話題。
ChatGPT(AI)がどこまで情報をアップデートしているのか、参考の一つになるかと思います。
2018年のワールドカップ優勝国はどこ?
原文:Which country won the 2018 World Cup?
開催期間、決勝の対戦カードおよびスコア、フランスの優勝歴が確認できます。
一方、直近のカタール大会に関しては、まだデータが更新されていません。
リアルタイムの情報を知りたい場合は、やはりGoogleやSNSが最適です。
ロシアによるウクライナ侵攻の原因を知りたい
原文:I want to know what caused Russia’s invasion of Ukraine
背景に関しては、発端となった時点での情報が中心。
どうして2022年に大きな衝突にまで発展したのかは明記されていません。
理由としては、ChatGPTのビッグデータは2021年9月までを基にしているから。
まだ開発の途中・β版の段階だからでしょう。
このタイムラグが縮まれば、利用価値は飛躍的に向上し、ボクたちの生活に変化をもたらしてくれるはずです。
なぜアメリカの物価は上がり続けているの?
原文:Why do prices in the US keep going up?
政治・経済の見解において、AIは強くないと感じます。
具体的な理由はなく、定型文に近い形での回答となりました。
質問内容⑤:道徳(考え方・思想)
人々の善悪にまつわる質問には、どんな反応を示すのでしょうか。
得られたのは、ほぼ模範回答でした。
お年寄りや妊婦、身体が不自由な人に席をゆずる理由
原文:Why give up your seat to an elderly person, a pregnant woman, or a disabled person?
答えに異論はありません。
理由を3点挙げつつ、最終的には個人の価値で判断すべきと説いています。
なぜ人を騙してはいけないの?
原文:Why should we not cheat people?
おおよその傾向が見えてきました。
まずは理由や具体例を示し、最後に結論付けるのがChatGPTの回答形式のようです。
道で拾った財布は交番に届けるべき?
原文:Should I deliver a wallet I pick up on the street to the police station?
モラルに関わる3つ目の質問。
自身の信念に基づいた行動が求められます。
4. ChatGPTの強みと弱み
15以上の質問を作成して問いかけた結果、ある程度のパターンを把握。
またAIが得意とする分野と、苦手・弱点も掴めてきました。
この章では所感を交えつつ、ChatGPTの特徴を考えてみます。
所感①:正解がある問題・質問に強い
試験問題のように、正解が用意されている内容に対しては、即座に教えてくれます。
Google検索で探している答えと同じ結果でした。
現在は英語ベースですが、日本語にも対応してきたら、大きく利用頻度が高まる予感がします。
所感②:思想や考え方は普通
AIには自身の思想や考え方は、まだ十分に備わっていない感じです。
インターネット上に散らばる情報から、それらしく回答を整理できますが、結果的には一般的な内容。
あまり深い部分までには 普及しません。
またChatGPTでは、将来に起こりうる出来事や結果を予想できません。
以下の問いに対しては、AI自身でも不可能だと言っています。
原文:Which country will win the 2022 World Cup?
正解から大きく外れてはいないですが、もう一声ほしいかなと思うかもです。
所感③:経験や体験に基づく設問は弱い
AIは人間社会で生きていません。
よって、人生や経験に係る質問へは、ありきたりな答えとなってしまいます。
例を2つ挙げてみると、
原文:What should I do from the age of 20 to have a happy retirement?
原文: What should I do from the age of 30 to have a happy retirement?
優等生っぽい回答ではありますが、どこか説得力に欠けています。
人間味も感じられません。
この辺りの分野(個々に合ったカウンセリング、指導、コーチング)は、まだ人間が必要とされるでしょう。
なぜ、ChatGPTは瞬時の答えを導いてくれるのでしょうか。
理由はインターネットに広がる膨大な情報を自分で収集し、機械学習を行うから。
「人間」対「人間」の場合、すぐに回答が届くわけではありません。
逆に誰も反応を示さず、スルーされることも多々もあります。
一方、チャット型のAIであれば、即座に返信が来ます。
場合によっては、ネットサーフィンをしながら自分で悩みを解決するよりも早いかもしれません。
今までの生活スタイルを大きく変える可能性を、ChatGPTは秘めているかと思います。