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【中国を見習え】35歳以上でも転職を可能にする方法

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企業の募集要項の条件は35歳以下ばかり。年を食っている人たちはどうすれば良いのか?

新型コロナウイルスによって世界的に景気が落ち込み、将来への不安が後を絶えません。

所属する会社の業績が悪化して、退職を余儀なくされる方もいるでしょう。

そんな中、中国のインターネット上では職探しに苦しむ人々の声が増え始めています。
特に目立つのはIT業界で活躍していたミドル層で、年齢によって転職が行き詰っていると言います。

原因は一体何でしょうか?
紐解いていくと、どうやら年齢ばかりが原因では無い様子。

このページでは35歳がターニングポイントになりつつある中国の転職事情と、日本社会でも役立つ知恵をメモっていきます。

本記事のメリット
・中国の転職事情が分かる
・35歳のリスクと回避策を知ることができる
・35歳で転職する方法が分かる

中国では35歳がリストラ対象とも。その理由は?

2017年頃、インターネットで「中年危機」という言葉が飛び交いました。
中年=35歳前後を指し、「ミドル層が大ピンチ」という意味になります。

この背景には何が隠されているのでしょう。

まず考えられるのは「若者の起用へシフト」です。

35歳はギリギリ潰しがきく年齢。
一方、給与はそれなりに高くなっています。

組織やチームの若返りを理由に、新しい環境への挑戦を迫られるのでしょう。
全ての人が当てはまるわけではありませんが、退職を匂わせられることが少なくないようです。

業務経験的にもミドル層には、あと少しの積み上げが必要な時期。
企業にとって「リストラ候補」にする最後のタイミングなのでしょうか。

とは言え、これが決定的な理由にはなりません。

最も大きな要因としては、2008年に施行された「新版労働契約法(新版劳动合同法)」が挙げられます。
この法律の中に、以下の文言が入っています。

「为公司服务满10年的员工,有权要求签署无固定期限的劳动合同」
「会社に10年勤めた社員に、無期限の労働契約を要求できる権利を与える」

勤続10年となると、終身雇用を得られる可能性があるのです。

従業員にとっては、嬉しい。
かたや企業にとっては、悩ましい。

立場によって受け取り方が異なる法律ですね。

「新版労働契約法」が効力を発揮するのが10年後、つまり2017年以降でした。
施行当時は新卒であった若者が35歳前後になる頃ですね。

企業側が終身雇用の交渉を避けるために、対象者との契約を解消する動きがありました。

中年危機=ミドルは雇用契約が見直される

とも言い換えられるでしょう。
中国は少しシビアに感じますね。

35歳が一つの境になる背景には、

・若者との替えが効く
・新版労働契約法
・10年の勤続期間→半終身雇用

のキーワードがあります。
雇用する側の視点・都合ですが、ミドル層にとって大きな分岐点となるのです。

なぜ35歳で焦りだすのか?

若い時は希望に溢れ、夢や目標があって、何も考えずに前へと走り続けられます。

しかし、年齢を重ねるごとに、理想と現実のギャップの板挟みに。
いつの日かの熱意は何処へやら、やる気が下がり始めます。

35歳を迎える頃には安定を追い求め、チャレンジする気すら起こりません。
次第に周りの目を気にするようになり、最終的には焦りを覚えていくのです。

この理由はいくつか考えられますが、多くの人に共通しているのは以下の要因です。

・未来が見えない
・自信の欠如と不安
・他人との比較

まずは「未来が見えない」。
厳密的には自分にとって明るい未来が想像できなくなります。

例えば長期化する新型コロナウイルスと、低迷する経済。
倒産する会社も増え続けています。

一方で、未だに収束の兆しは見えません。

これが自身にどのような影響を及ぼすのか。
恐らく一番の心配は雇用の状態

こんな状況なので企業の募集案件も減っています。
仮にリストラや倒産に巻き込まれるようなら、再就職も簡単にはいかないでしょう。

徐々に焦りが溜まっていくわけですが、根本にあるのが「自信の欠如と不安」です。
もしも今まで多大な業績を残し、きちんと結果が出ているのであれば、会社は引き留めておくはず。

しかし過去の事績より未来の不安ばかりが先行し、自信が持てなくなります。

転職することになったら、どうなるのだろう。
社会の中で自分の価値はどれほどなのか。

判断基準として向かう先はインターネットやSNS。
そこで不況下でも稼ぐ人の多さに愕然とします。

人より長けている部分より、劣っている部分を気にしすぎるのでしょう。
自分が如何に未熟であるかを目の当たりにするのです。

他人との比較」。
これが最も悪な行動かもしれません。

このような環境で自信を持つ方が難しいでしょう。
不安も蓄積されていきます。

でも新たな一歩が踏み出しにくい。
挑戦する勇気もない。

そんなジレンマが焦りを生んでいるのです。

落ち込むイメージ

35歳のリスク

逆に言うと、この傾向が35歳前後の最大のリスク。
事前に対処・準備しておかなければ、今後の人生はもっと辛くなるでしょう。

筆者自身も体験しました、以下の要素が懸念点と感じています。

・経験に対する過信
・成長スピードが減速
・モチベーションの低下

社会に出て10数年。
1つの分野では専門家とは言えぬまでも、ある程度の知識・経験が備わっています。

これが自信に繋がれば良いのですが、自己の評価を高く見積もってしまい、「経験に対する過信」を抱いてしまう場合があります。
現在の能力に満足してしまう状態ですね。

すると、これ以上成長しようとは思わなくなります。
狭い世界で働いていると、より起こりやすいでしょう。

ただし、いざ転職しようとすると、そこまで秀でていたわけでないことに気づきます。

社会に出たときには「井の中の蛙」。
時代に取り残されていた、何て事にならぬよう注意が必要です。

そうならないためにも、日々勉強をするわけですが、若いころと比べて「成長スピードが減速」していることに実感します。

1つのスキルを取得する際、20代よりも30代の方が時間がかかったり。
或いは物事を理解するのにインプット量が必要だったり。

人によって差はあれ、軽い「老化」が始まるのも35歳以降です。

でも、ここからが踏ん張りどころ。
上記を想定の上で、学習時間を上手く確保して、成長し続けなければなりません。

例え要する時間が長かろうと、コツコツ積み重ねていくのです。
若い人たちと「比較」せず、自分のペースで継続しましょう。

スピードの減速は量と時間でカバー。
2~3年後には一回り大きくなっているはずなので。

と言っても、最大の敵でリスクなのは「モチベーションの低下」。
新しいことを何もする気が起きない状態です。

35歳を過ぎると、やる気スイッチの接触が悪くなり、中々ONにはなりません。
「ON」になったら始めよう、と思っているうちに時間だけが過ぎていき、もうすぐ40歳……なんてことも。

しかしながら、実際の順序は逆なんですね。

×やる気が起きる→新たに挑戦する/行動する
〇新たに挑戦する/行動する→やる気が起きる

「やる気」「モチベーション」などというものは静態時には得てして存在しません。

動いている時にこそ、内側から湧き上がってくるものだと思います。

ミドル層は若干フットワークが重くなりますが、さりとて何かしらアクションを起こしてみるのが大切。
まずは行動してみましょう。

人生のチェックリスト

35歳ですべきこと

では、どんな行動をすべきなのでしょうか。
答えは簡単。

・自分の好きなことをする
・まずやりたいことをやってみる

今の時代の傾向として、個人の価値に焦点が当てられています。
そして、これからは社会軸ではなく、自分軸で生きることが大切になります。

社会軸:会社、学校、組織のルールや環境が中心
自分軸:自分の信念、指針、目標が中心

別に自己中心的ということではありません。
自分がどんな人生を送りたいか、を常に意識しながら行動するのです。

ただし、ただ単に好きなことをやるだけでは、自分の価値は上がらないでしょう。
本当にすべきことは会社・組織に頼らず、自立するためのアクションです。

これは年齢に限らず、全ての人々に当てはまります。
35歳からでも決して遅くありません

市場価値を高め、個人の力を付けるにはどうするのか。

・トレンドに敏感となる習慣
・トレンドを予想する能力
・自身のブランドを形成

この辺りの行動が考えられますね。

最終的な目標は自身のブランドを形成」すること。
そのためには前者のトレンドを知っておく必要があると思います。

ただ平然と時間を過ごしているだけではダメでしょう。
読書、学習、自己啓発など成長するために動きましょう。

35歳で転職する方法

30代後半になると、新しい職を見つけるのが本当に大変です。

書類審査で落とされるのは当たり前。
いざ面接に漕ぎつけてもパスできる壁は低くありません。

仕事探し&雇用・採用。
どちらの立場でも以下の3大要素が考慮されます。

・経験
・モチベーション
・給与

もちろん人柄や職場環境もチェックポイントではあります。
しかしながら、上記の3つが占める比重が最も大きいでしょう。

これらを数回の面接(最近はオンラインで実施)でお互いが判断し、すり合わせていきます。

35歳以降の方たちなら、審査段階も含め、かなりの労力と時間を費やすことに。
本当に苦労すると思います。

中国の転職事情へと舞い戻ってみましょう。
この辺りの年齢になると、一般的な職探し(転職サイトなど)はしません。

職種にもよりますが、IT業界では以下の方法がメインとなります。

・コネ/紹介
・ヘッドハンティング

人の繋がりを大切にする中国社会。
困ったことがあれば、あらゆるルート・コネクションでサポートし合います

これは転職でも同じ。
個人と企業の間に、友人・知人が入ってマッチングが行われます。

仲介する人がキーマンとなり、3大要素を加味したうえで、採用・不採用が決まるのです。
そのため面接(という名の顔合わせ)は2回ほどで終わることも。

通常のプロセスよりサイクルが早いのもメリットです。

転職のイメージ

ボクも2度ほど、友人の助けを借りて転職を行いました。
36歳と38歳の時です。

共に中国企業ですが、スピーディーに事が進みました。
その方には本当に感謝の気持ちしかありません。

「コネ入社」という言葉を、日本では否定的にとらえますよね。

実力<人間関係

で採用されたからでしょうか。

でも今までの採用手続きが常識なのでありません。
今後は本当に、「自身のブランド力」→「人との繋がり」が一層大切になると思います。

市場にあった自分の価値を示せるのであれば、何かしらの伝手で再就職先も見つかるでしょう。

人脈作りが苦手な方でも、きっと大丈夫。
繋がりは少なくても、誰かが助けてくれるはずです。

あと、もしも自己流で仕事を探すのであれば「プライドを捨てる」こと。
これが一番邪魔だったりします。

・コネ/紹介
・ヘッドハンティング
・プライドを捨てて挑む

が35歳で転職するためのキーワードですよ。

最後に…

暗い話題ばかりのニュースばかりで希望を見出すのは難しい昨今。
特に30代半ばに入ると、悲壮感が増してきます。

でも、これは上の年代層も同じ経験をしてきたわけで、自身に降りかかることもある程度想定できることです。

すでに分かっている事態に対して、何を準備すべきなのか。
その結果、どうなるのか。

これは個々の行動次第

そして何よりも大切なのは、幸せに生きること。

他人の目を気にせず、自分らしく、明るい人生を送りたいものですね。

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