モンスターアプリ「TikTok」(ティックトック)を運営している「ByteDance」(バイトダンス)。
様々な地域・言語・カルチャーの人々にエンターテイメントを提供している、今や知らない人はいない中国のテクノロジー企業の1つかと思います。
ですが、TikTok以外のサービスは余り知られていません。
本記事では、バイトダンスのアプリ製品についてメモっていきます。
ByteDance(バイトダンス)の製品・サービス
TikTok/抖音
説明不要。
モバイル向けのショートビデオプラットフォームで、誰でも簡単に動画の作成・編集・投稿ができます。
老若男女問わず、隙間時間にクリエイティブな作品を楽しめるのが人気の秘密ですね。
中国大陸版は「抖音」(Douyin)、グローバル版は「TikTok」(ティックトック)となります。
日常生活の瞬間を切り取り、世界へと発信。
Lark/飞书
ビジネス市場向けのオフィスツール。
中国国内では「飞书」(Feishu)、海外向けは「Lark」(ラーク)という名で提供しており、特に国内では多くの企業が導入しています。
- チャット/メッセンジャー
- オンライン会議
- カレンダー
- クラウドストレージ
を全て1つのソフトウェアで完結でき、いくつものアプリを立ち上げる必要がありません。
仕事の効率をアップできるだけでなく、リモートワークにも最適&大活躍のサービスですね。
今日头条(Toutiao)
中国大陸のみ提供されているニュースアプリ。
バイトダンスの歴史は「今日头条」(Toutiao)から始まったと言っても、過言ではありませんね。
中国最大のコンテンツ発見プラットフォームであり、ローカルな情報・ニュースもキャッチできます。
またAIを駆使した学習アルゴリズムを導入。
ユーザーが興味を示すトピックを検出・表示してくれますよ。
Buzz Video
TikTokの陰に隠れてはいるものの、じわじわと利用者を増やしている動画アプリ。
といった感じかもしれません。
30代から40代の層に強く、1~3分のショートムービーが中心です。
また動画の投稿→再生回数に応じて、広告費の一部がクリエイターに分配されるエコシステムを構築。
コンテンツ収益を最大化できるのが強みかなと思います。
西瓜视频(Xigua Video)
「优酷」(Youku)や「爱奇艺」(iQiYi)に勝るとも劣らない動画配信サービス。
当初は20分程度の作品が中心であったが、今では映画、ドラマ、アニメなどを楽しめます。
残念ながら、「西瓜视频」(Xigua Video)も中国大陸のみのサービスとなっていて、日本からは視聴できません。
CapCut(キャップカット)
スマホで画像・動画を簡単に編集できるアプリ。
元は上記のXigua Videoの補助的なものとして提供されていましたが、今ではTikTokやYouTubeとの相性も良くなっています。
15分以上の動画を作成するには有料版が必要。
ただし、無料でも十分プロ並みの作品に仕上げることができると思います。
Helo
バイトダンスの知名度&社員数は、インドでも圧倒的に多いのは余り知られていないかも。
そんなインドの地域に特化した「Helo」。
現地の言語に対応したニュースアプリで、ユーザー自身が自分の言語でコンテンツを共有できるカルチャライズに成功しました。
2018年にリリースすると、わずか3ヵ月でダウンロード数が1,000万を突破。
インド特有のコミュニティの拡大へ一役を買っています。
番茄小说
ユーザー数が1億人を突破した小説アプリ。
広告の表示・提供を受ける代わりに、無料で読書を楽しめます。
課金による特典・購読もあり、ゲームのビジネスモデルと似ていますね。
またビデオや音声の読み聞かせにも対応。
移動中、食事中の「ながら学習」も可能です。
GoGoKid
子ども向け英語学習アプリ(中国大陸のみ)。
4歳から12歳の子どもがオンラインでマンツーマンレッスンを受けられます。
講師は全て北アメリカの外国人とのこと。
近年、教育系への動きを速めているバイトダンスの、主力製品の一つです。
轻颜相机
リアルタイムで写真を修整してくれる優れもの。
顔のライン、皮膚の張り、化粧のノリ具合を自動で判断して、美顔に仕上げてくれます。
女性の需要を満たすアプリですね。
競合サービスがひしめき合う中、動画に強みを持つバイトダンスの挑戦かもしれません。
ちなみにバイトダンスの正式な社名は「字节跳动」。
跳动:ダンス(Dance)
日本語名、英語名ともに直訳です。
創業者によると由来は「何となく」で、「特に意味がない」とのこと。
深く考えすぎない方が、時には良いのかもしれませんね。