バスや地下鉄に乗っていても、読書をしている人を殆ど見かけなくなりました。
みんなスマホを片手に、チャットや動画に夢中で、これ光景が当たり前の時代に突入しています。
そんな昨今、まだまだ書籍へのニーズも残っている中国。
今回は国内で展開するブックストア「西西弗书店」(SISYPHE)について、紹介がてらメモっていきます。
ご紹介します。
中国で展開する書店チェーン
1993年に貴州省の遵義市で1号店をオープンすると、1996年には「全国優良信望書店」の賞を授与。
その後も北京、上海、深圳、成都、大連などへ進出し、現在は国内60の都市に210店以上を構えるチェーン店にまで成長しました。
ギリシャ神話に登場する「シーシュポス」が名前の由来になっていて、「Participate in Local Spiritual Life(地域へ崇高な生活を共有)」をポリシーにしています。
気になる店内は…?
気になる品ぞろえは、基本的なジャンルは網羅されていて、子供~学生~大人のニーズに応えられています。
日本の書店と同じように売れ筋・推薦・新書コーナーが設けられているため、トレンドを把握しやすく、また探している本が見つけやすいレイアウトになっている印象を受けました。
また国外作品の翻訳版も充実しており、店内には村上春樹さんや東野圭吾さんの著名な小説はもちろん、トヨタ・ソニー・ソフトバンクに関する経営本、和食やスイーツの料理ブックなど、日本に纏わる書籍も取り扱っています。
中国語版の断捨離
複合的な書店チェーン
そして最大の特徴は、小休止できるカフェが併設していること。
早速購入した本を持ち込んで読書をしたり、勉強しながら、みんなコーヒーを嗜んでいます。
街中のコーヒーショップは、店内がコレでもか!っていうくらい騒々しく、落ち着くことができません。
しかし、「西西弗书店」のカフェ内は私語がほぼ禁止で、装飾やライトも明るすぎず、リラックスできる空間にデザインされています。
ここなら集中して読書を愉しむことができ、心を整えられますね。
カフェの他には、キッズ用のプレイルームあり(ここはかなり賑やか)、パズルやおもちゃなどの雑貨エリアありと、本屋の枠にとらわれないデザインになっています。
もちろん、文具や手帳、レターセットもバラエティ豊かです。
「西西弗书店」の殆どがショッピングモール内にあります。
買い物がてら足を運んでみては如何でしょうか。
ボクは最も好きなのは、静かなところで、時間を気にせず小説に耽ることです。
(電車などでの移動中や、ちょっとした待ち時間でも本を開いて読書に没頭します)
でも、読書は紙媒体の方が内容が頭に入りやすく、未だにデジタル書籍は馴染めません。
IT化の波に押され、向かい風が厳しい出版業界ですが、書物を読む、という文化は消えないでほしいですね。