北京には「798芸術区」が、上海には「紅坊国際文化芸術区」と主要都市には必ずアートスポットがあります。
経済が発展する場所に、アーティストも集まりやすいのでしょう。
広東省深圳にも「华侨城创意文化园」(華僑城創意文化圓、OCT-LOFT)と呼ばれるエリアがあります。
中国の現代アート集積地といった感じですね。
本記事では「OCT-LOFT」についてアレコレをメモっていきます。
OCT-LOFTの場所と見どころ
深圳の南山区にある芸術の中心地。
旧工場を改造して設けられたエリアで美術、デザイン、アニメ創作、ワークショップなど多目的に利用されています。
①場所&アクセス
地下鉄1号線の「侨城东」駅が最寄りで、徒歩で約10分。
2号線の「侨城北」駅からも向かうことができます。
「侨城东」駅のA出口から真っすぐ進むと、コチラの看板が見えてきます。
道なりに沿って行けば、「OCT-LOFT」のエントランスに辿り着きます。
②芸術を堪能
正直なところ、ボクは芸術について知識が全くありません。
元々自分に美的センスが備わっていないからでしょうか。
絵画や彫刻の色合い、コントラスト、バランスといった点の感受性が乏しい。
表面的な部分しか理解できないこともあります。
でも、それでも問題なし。
何も考えず、芸術に触れること自体を楽しめるのがOCT-LOFTです。
OCT-LOFTのエントランス
スターバックスのロゴが渋い
敷地内は大学キャンパスのような雰囲気があります。
日中は人が少なく物静か。
気軽に、散歩がてらブラつくのにも適しています。
入口近くにある人や動物型の銅像にはマスクがペイントされていました。
新型コロナウイルスという時勢でさえアートに変えてしまうところも、面白さを感じられるでしょう。
各々のアトリエでは芸術家の卵たちが創作活動中。
和風、アジア風、欧米風とコンセプトも様々で、オリジナリティが伝わってきます。
各々のストアでは個性的なアイテムが取り揃えてあります。
部屋に飾る小物などを求めるにはピッタリでしょう。
OCT-LOFTはゆっくり歩いても1時間あれば十分。
ボクのような……アートに疎い人でも、まぁまぁ堪能できます。
ただし、本当に興味が無い方は退屈に感じるかもしれません。
近隣にはテーマパークがあるので、「ついでに」くらいの軽い気持ちで訪れれば良いかと思います。
③見どころ
芸術エリアと言いながらも、お洒落なカフェやレストランバーがたくさんあって、見どころ→食べ処・呑み処は多め。
特に日が暮れる時間帯から人々が集まり始め、賑やかさが増していきます。
火鍋やBBQ店では結構な行列も見られました。
「热闹」(活気に溢れている)という単語がピッタリです。
日本料理屋もありますが……オススメしません。
居酒屋なのに生ビール無し。
料理も日本「風」なだけで、味は微妙です。
恐らく、オーナーは本場の日本料理を食べたことないでしょうね。
全体的なクオリティはメニューの日本語表記を見れば一目瞭然。
百度翻訳の方が、もっとマシな名前にしてくれると思いました。
と、なんちゃって日本料理を酷評するのが目的ではありませんね。
美味しいお酒を窘めるカフェも紹介します。
名前は「黑邮票爵士咖啡」(PENNY BLACK JAZZ CAFE)。
深圳の心地よい風に当たりながら、食事などを愉しめるオープンカフェです。
ここも午後の早い時間帯は客がほとんどいません。
落ち着いてコーヒーを飲むのにも良いでしょう。
ただせっかく行くのであれば、夜8時過ぎがベスト。
理由はピアノやギターの生ライブが披露されるから。
店名に「ジャズ」と入っているだけあって、心身に優しい音楽を聴かせてくれます。
メニューにはクラフトビールやカクテルが充実しており、平日の夜も若者で賑わっていました。
演奏に耳を傾けながら、お酒を味わってみてはいかがでしょうか。
観光地としては……魅力に欠けるかもですが、時間があれば押さえておきたいところ場所。
発展し切った深圳とは、また顔を感じ取ることができるでしょう。
また「OCT-LOFT」からそう遠くないところに、遊園地の「欢乐谷」や東武ワールドスクエア的な「世界之窗」があります。
これらのレジャースポットとセットで訪れてもよいかもしれませんね。