前回の記事では「中国版Netflix」と呼ばれる「爱奇艺」(アイチーイー、iQIYI)を紹介しました。
なるほど、「中国版○○」って結構ありますね。
中国版グーグル:百度(バイドゥ、baidu)
中国版LINE:微信(ウィーチャット、WeChat)
中国版ツイッター:微博(ウェイボー、Weibo)
今回は、
中国版YouTube:优酷(ヨーク、Youku)
についてメモっていきます。
ヨークとは?
巨大テクノロジー企業の「阿里巴巴」(アリババ、Alibaba)グループ傘下にあり、動画業界のトップ3の一つ。
月間アクティブユーザー数は約4.4億人で、1日の再生回数は11.8億回にも及ぶといいます。
■ヨーク(中国語)
https://www.youku.com/
取り扱っているジャンルは映画、ドラマ、ドキュメンタリー、バラエティーなど「アイチーイー」とほぼ同じ。
正直、サイトやアプリの構成やデザインも似たり寄ったりです。
「ヨーク」が存在感を示したのは、2年前の2018年FIFAワールドカップ。
オンライン動画サイト企業として、中国国内の独占放映権を獲得しました。
「CCTV」(中国国営テレビ)との協同の下、全試合を生配信。
国内のサッカーファンが世界の祭典に酔いしれました。
ヨークの特徴
「ヨーク」と他社との差別化といえば、一般ユーザーの動画投稿が可能であるということ。
「YouTube」(ユーチューブ)と同じですね。
名称やロゴも意識しているのでしょう。
またサブカルチャーに特化した動画サイト「哔哩哔哩」(ビリビリ、bilibili)と同様、ライブ配信機能もありますがで、「ヨーク」の方が大人向きです。
新型コロナウイルスによって自宅学習を余儀なくされる中、オンラインレッスン系のチャンネルが目立っています。
なので、ユーザー年齢層は「ビリビリ」に比べると、若干高めです。
また今一番の主力コンテンツは、アニメ作品の独占配信権。
なんと日本の有名作品が多数楽しめるようになっています。
火影忍者:NARUTO
网球王子:テニスの王子様
精灵宝可梦:ポケモン
名探侦柯南:名探偵コナン
誰もが一度はハマった作品ばかり。
音声は日本語のまま、中国語の字幕付きなので、語学学習にもピッタリかもです。
利用料金
とはいっても、一部の人気なコンテンツは有料(VIP会員)のみ視聴可能となっています。
「ユーチューブ」ほど自由化とはなっておらず、この辺りは「Netflix」(ネットフリックス)に近い感じがします。
また無料で見れる動画も多数ありますが、再生前の広告が少し長め。
毎回30~90秒待たされます。
こんな感じ絵、ストレスなく視聴できるVIP会員への誘導もやや強めですね。
現在の料金は↓
①月間VIP会員
一番右側のプラン。
基本料金は毎月20元(310円)。
「アイチーイー」の月額(19.8元)と同額です。
②継続VIP会員
①は単月、②は定期契約(サブスクライブ)型のプラン。
いわゆる自動更新となり、料金は15元(230円)と少し下がります。
③シーズンVIP会員
左から2番目のプランで、3ヶ月ごとに更新されます。
3ヶ月の価格は56元(850円)で、1ヶ月あたり280円ほどです。
④年間VIP会員
左側のプラン。
1年で198元(3,000円)。
「アイチーイー」は年間178元(2,740円)で、「ヨーク」は気持ち高めです。
VIP会員になれば、全てのコンテンツが見放題+映画チケットが毎月プレゼントされます。
VIP会員限定でクレヨンしんちゃんやコナンが楽しめます
ボクは中国に来たての時から「ヨーク」を愛用していました。
理由は好きなドラマが無料で楽しめたから。
結局のところ、
「どの動画サイトやアプリで見るか」
より
「何を見るか」
が大切だと思うのでした。